太陽光発電導入で検索すると「実質無料」「自己負担0円」といった広告がたくさん出てくるようになりましたが、怪しい仕掛けではありません。実は太陽光発電導入時に使用したソーラーローンの月々の支払額を売電収入と相殺すると、ローンの支出を無しにできる可能性があるというお話なのです。

ソーラーローンとは太陽光発電システムを導入するための低金利ローン

太陽光発電システムは以前から比べて随分と価格が安くなりましたが、自治体の補助金なども合わせても初期費用が100万円を超える場合がほとんどというのが実情です。
 

  • 初期出費額をなるべく抑えたい
  • 一度に100万以上の出費は厳しい
  • 準備金が足りてないけど、早く太陽光発電を導入したい

そんな時に利用できるのがソーラーローンです。「エコローン」や「リフォームローン」とも呼ばれています。

ソーラーローンは銀行やメーカーなどたくさんの会社が扱っている

太陽光発電を導入する目的のソーラーローンは全国の銀行や信用金庫、信販会社や太陽光発電システムのメーカー・販売会社が扱っています。金利は会社ごとに異なりますが、おおまかに言って2.5%前後と一般的なローンと比べてかなりの低金利と言えます。加入条件にも様々なものがありますが、状況にあわせてどのソーラーローンを利用するか選択の余地が十分にあるのも利点です。太陽光発電導入で一度に多額の支出を抱えるのが負担になる時、ソーラーローンを検討する価値があるといえるでしょう。

注意しておきたい点

低金利とはいえ金利が発生する

太陽光発電システム設置費用にローンの金利分が上乗せされるため、完済まで赤字になる・赤字の額が大きくなる可能性があります。元をとるのにかかる時間が増えるとも言えるので、なるべく繰り上げ返済を行っていきたいところですね。

保証期間を過ぎたあとの修理費は自己負担

ソーラーローンの借り入れ期間を15年にした場合、太陽光発電システムの保証期間が10年だった場合、保証期間が終わってから5年間ローンを支払い続けますが、その間にもしものことがあれば修理費用が支出にプラスされてしまいます。可能ならば10年程度で完済する計画をたてる、保証期間の長いメーカーを選ぶ、もしくは保証期間が終わるまでに数十万円程度の準備をしておくことが望ましいでしょう。

施工業者独自のソーラーローンは要注意

ソーラーローンを扱うのは銀行だけでなく、施工業者が信販会社とローンを提携しているケースがあります。そういった業者は契約時に提携先のローンを薦めてくることがありますが、その内容は確実に良いとも悪いとも言えない点に注意が必要です。見積りから施工まで依頼したのだから、ローンもお任せするべきという考え方は避けたほうが良いでしょう。もちろんソーラーローンをいくつか比較した結果、施工業者の提案が最も良さそうだと判断した場合は採用するべきです。ローン申請の手続きを行ってくれますよ。

ソーラーローン支払額を実際にシミュレーションしてみました

ローンの例)某銀行のソーラーローンの場合(2015年4月現在)

借入金額は20万〜1000万以内で期間は1年〜15年。用途は本人居住用太陽光発電システム、蓄電池、オール電化やリフォームなどの工事に使える上に手数料・担保・保証人は不要で金利は2.65%とあります。
 
利用例)住宅用に150万円の太陽光発電システムを設置して全額をソーラーローンで支払い、繰り上げ返済を行わないとすると総支払額は約182万円、月の支払額は約1万円という計算になります。

デメリットに感じる点

ローンを使う以上は金利が発生します。上記の例では合計32万円も支払い額が増えるのが難点です。

メリットに感じる点

太陽光発電システムが稼働して浮いた電気代+売電収益の金額が月のローン支払い分+支払う電気代と同額になる場合は、実質無料で太陽光発電システムを導入できるということになります。さらにマイナスの数字が出た場合、そのマイナス分は月の収益です。月々のローンと電気代の支払いが無くなるどころか、収入があるという計算になります。
 
そして全ての設備費用とローンの返済が終われば、今まで返済に当てていた売電額の全てを収入として受け取れるようになるのです。

いくら借りれる?いつ借りるべき?

ソーラーローンの借り入れ金額は大体の会社で最大1000万円、一部では500万円までという会社もありますが一般的な住宅で太陽光発電+蓄電池+オール電化へのリフォームを行っても十分な融資額です。太陽光発電の見積もりをとってからローン計画を検討しても良いですね。

きちんとシミュレーションを行ってくれる販売会社を選ぶことがポイント

太陽光発電の収支計画はいろいろな要素に左右されますので、あなたの将来にわたる売電計画をきちんと計算してくれる優良企業に依頼しましょう。