太陽光発電システムには、屋根におくだけでなくベランダなどにもおける小規模タイプもあります。
 
災害といった特殊な状況やキャンプなどの野外においてサポートできる電源として、ベランダで活用できる独立した発電・蓄電装置として活用されているのです。

限られた場所で発電できるオフグリッドシステム

ベランダ用として使える小型の太陽光発電は、「オフグリッド(独立型)システム」と呼ばれる電力会社の送電網から完全に独立したもの。キットとして販売されており、DIY感覚で簡単に作成・設置することができます。どんな使い方をしたいかで必要な電力が変わってくるので、それに適したワット数を選びます。
 
例えば、300Wの太陽光パネルを設置した場合、1日の発電量は大体1,000W前後。消費電力が500Wのテレビに使った場合、20時間前後は視聴することができます。100Wタイプがよく販売されており、その価格はおおよそ5万円ほどです。

マンションなどの集合住宅住いの人に最適

マンションやアパートといった集合住宅で太陽光パネルを設置するとなると、マンション全体で管理組合を通しての導入となります。
 
発電で得た電力は各住民に配分したり電力会社に売電して管理費などに充てたりしますので、個々で自由に導入するとなるとベランダ用を活用したオフグリッドシステムが最適です。自宅にある電化製品の充電用として、電気が通っていない場所でのバックアップ電源として、停電などの災害時に非常用電源として使う事ができますが、大規模な発電システムではないので得られる電力もそう多くはありません。
 
ただ、災害時の不安の解消には役立ちますし、将来太陽光発電の設置を考えている人はお試しとしてどんなものかを知ることができますので、小さいながらも良い買い物である事に違いありません。

ベランダに設置する際の注意点

ベランダで太陽光パネルを設置をする方法には、角度に注意して足元に設置するだけでなく、手すりに固定して使う方法もあります。手すりにつけるとより太陽の光をうまく取り込むことができますが、なるべく内側に設置して部品やパネルが落下しないように十分に注意しなければいけません。それなりの高さがある階に住んでいる場合、強風で落下しないようにしっかりと固定する事が重要です。基本的には、強風や台風などの天気が荒れている日は外して、床に置くなどしたほうが安心です。
 
また、太陽光発電は角度が重要なので、一方向だけに固定するのではなく太陽の動きに合わせて動かせるようにしておくと、効率的に発電を促すことが可能となります。そして、使用しない日はパネルを内側に向けておくと、パネルの劣化を抑えることができます。パネルには紫外線保護対策などされていますが、やはりさらしっぱなしよりは劣化を遅らせる事が出来るためです。
 
使用しない時はパネルを内側に向けたり、外して害のないところに保管しておくと長持ちします。

オフグリッドシステムで得た電力の使い方

ベランダの日当たりの良い場所に小規模太陽光パネルを設置することで、日中に生成された電力は付属のバッテリーに充電されていきます。
 
充電した電気を使うには、バッテリーと電化製品のコンセントを繋げるだけです。バッテリーが蓄電できる電気量は限られているので、消費電力の大きい電化製品ほど長時間の使用はできません。例えば、冷蔵庫や洗濯機を動かすのはちょっと厳しいですが、パソコンやスマホ、ドライヤーなどといった小型の電化製品を使うのには最適です。

気軽にできる太陽光発電システム

屋根に乗せる大規模な太陽光発電システムの導入は、運営上の手間やかかる費用の負担を十分に考えて納得してからでないとできません。また、マンションなどの集合住宅では設置することができません。そうしたデメリットをなくしたのが、ベランダに設置できる小型の太陽光パネルです。
 
小型の電化製品の電力をまかなう事が可能なだけでなく、もしもの非常事態や野外活動時にも使えます。手軽に太陽光発電を取り入れることができる方法だと言えます。