これまで日本国内では電力会社は地域によって自動的に決められていて、自ら選ぶことはできませんでした。

しかし現在は自由化によって電力小売事業への新規参入が認められるようになり、2016年4月には電力小売りが一般家庭向けにも解禁するなど、電力会社は「自動的に決まるもの」から「自分で選ぶもの」へと変わりつつあります。

このページでは今注目の新電力(PPS)と新電力が提供するプレミアム買取サービスについて解説します。

新電力(PPS)とは?

新電力(PPS)とは、東京電力などの既存電力会社以外で、工場の余剰電力を活用したり自家発電したりして、電気を安価に供給する電力業界の新規参入事業者のことを言います。2000年の規制緩和で大口向けの電力小売りが自由化されたことで登場。

平成27年1月30日現在、携帯電話業界など異業種から全国で500社以上が続々と参入しており、2016年の電力小売り全面自由化が控える中、各社から一般家庭向けサービスが続々と登場し注目を集めています。

プレミアム買取サービス概要

『プレミアム買取サービス』とは新電力(PPS)が太陽光発電システムで発電した電力を固定買取価格に上乗せした価格で買い取るサービス。

現在ご契約の固定買取価格から+1~2円高く買い取る業者が多く、しかもこのサービスでは電力会社の送電線を利用するので、売電先の切り替えにあたって新たな設置工事や費用は一切かからないのが特徴です。

ただし切り替えの条件が企業によって異なりますので、このページでしっかりと確認しておきましょう。

サービス提供企業

2015年1月現在で一般住宅向けプレミアム買取サービスを行っている企業をいくつかご紹介します。

1.SBパワー(ソフトバンクグループ)

余剰電力を+1円/kWhにて買取中。現時点では東京電力エリアのみが対象で、2014年3月までの固定買取価格の適用を受けていることが条件です。2014年4月以降の価格37円/kWh(税込)が適用されている場合は対象外となります。

買取期間は固定価格買取制度の買取期間と同じ10年間ですが、既存電力会社へ売電していた期間は除きます。

▼お申込みはこちらから ⇒http://www.softbank.jp/energy/kaitori/

2.エナリス

余剰電力を+1円/kWhにて買取中。ただし2014年度の新規契約者のみが対象。また、原則としてエナリスHEMSの導入が前提となります。

▼詳しくはこちら ⇒http://www.eneres.co.jp/pr/20141029.html

3.NTTスマイルエナジー(NTTグループ)

太陽光発電の遠隔監視サービス『エコめがね』が搭載された太陽光発電設備で発電された電力を買い取り、その量に応じて『エコめがねPlus』取扱販売会社へインセンティブを支払ってくれるサービス。

現時点では東京電力エリアのみが対象。還元額は販売店と相談のうえ、決めていただく必要があります。一般の方からの『エコめがねPlus』のお申し込み、ご解約などの諸手続きは、販売会社様を通じてのみ受け付けています。

▼詳しくはこちら ⇒http://partner.eco-megane.jp/plus/

※ 掲載内容が常に最新の情報とは限りませんので、必ず各企業のホームページをご確認ください。

PPSを活用して投資回収期間を早めよう!

太陽光発電システムの電力会社による固定買取価格は毎年減額されており、2016年度の買取価格も下がることが予想されます。

一方で、太陽光発電システムの販売価格が年々下がっているのに加えて、こうしたPPS業者を賢く活用することによってより短期間での投資回収が可能になるかもしれません。

少しでも電力を好条件で売りたい方は、新電力(PPS)への切り替えを検討してみてはいかがですか?