モバイルソーラーパネルとは、その名の通り、持ち運び可能な太陽光発電装置のことです。

ご家庭の屋根につけて発電する「ソーラーパネル」は一般的にも馴染みがありますが、最近はモバイルタイプのソーラーパネルが簡単、かつ天気さえ良ければどこでも充電可能という点で注目を集めています。

そこで今回は、モバイルソーラーパネル(モバイルソーラーチャージャー含む)のメリットとデメリット、大手通販サイトで人気のおすすめ機種をご紹介していきます。

モバイルソーラーパネルの使い方と発電量の確認

モバイルソーラーパネルとは、専用のソーラーパネルを太陽光に当てることによって発電し、ワイヤレス機能やUSBで電気機器に送電するものです。折りたたみ式で使用時に広げるものや、そのまま使えるものがあります。

たとえば、太陽光の当たる屋外にモバイルソーラーパネルを置き、スマートフォンやタブレットなどを接続すれば充電が可能です。電流チェッカーが付いているモバイルソーラーパネルでは、電流計が示すアンペア数値を見て発電量を確認できます。

モバイルソーラーパネルはコンセントなど電源がない屋外や、災害時に停電した場合の非常用電源として役立つといえるでしょう。機種によっては変換プラグの種類が豊富にあり、スマートフォンはもちろん、ノートパソコンやカメラ、車のバッテリーなどに電気を供給できます。

モバイルソーラーパネルのメリット3つ

災害時に電源がなくても充電できる

災害時には、電気屋水道、ガスなどのインフラがほとんど全てストップしてしまいます。

そんなとき、真っ先にしたくなるのは、家族の安否確認や現状を知ることです。このとき、連絡手段と情報収集になる携帯電話の充電を保つことが重要な問題になるのです。

大容量のモバイルバッテリーを持っていても、2回程度充電すれば使えなくなってしまいます。

モバイルソーラーパネルがあれば、太陽の光さえあれば充電ができるため、携帯電話やスマホの充電もきちんとできておすすめです。

充電を忘れても安心! 出先で充電できる

モバイルバッテリーを持っていても、大切な時に充電を忘れていて全く使えなかったという経験はないでしょうか。

モバイルソーラーパネルは場所を問わず、太陽光での発電を行うシステムですので、急な時にも出先できちんと発電・充電ができます。

普段使いであれは、もちろん大容量のモバイルバッテリーを持っていることが効率も良くすぐに使えますが、緊急時の予備としてモバイルソーラーパネルも持っていると、便利です。

登山やアウトドアにぴったり

屋外には、基本的に電源がありません。登山やアウトドアの時に、モバイルソーラーパネルがうってつけといえるでしょう。

特に冬場の登山は、遭難する危険性がありますので、常に位置情報を知るためにGPS機能を利用したり、連絡手段として携帯電話が必要です。遭難の原因は道がわからなくなることがほとんど、とも言われます。

屋外なら場所を問わずに使えるモバイルソーラーパネルは、アウトドアの安全性を高めるための備えになります。

モバイルソーラーパネルのデメリット

モバイルソーラーパネルのデメリットは、2点あります。

発電効率が良くない

一般的に、モバイルソーラーパネルは発電効率があまり良くありません。

大容量のモバイルバッテリーなどはコンセントから直接電流を使って充電できるので、短時間で大量の充電ができます。

モバイルソーラーパネルは、発電量が天候に左右されます。夜間はもちろん、悪天候時には使えません。電灯など、室内の灯りでは発電できないため、利用できるシーンが限られてしまうのです。

太陽光の強さによって発電量が変わるので不安定で、電子機器を充電するのにも時間がかかりがちというデメリットがあります。普段から使いやすいとは言えません。

きちんとしたモバイルソーラーパネルはやや大きい

モバイルソーラーバッテリーは、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変える仕組みです。電子機器を動かせるくらい発電しようとすれば、太陽光を受ける面積が大きくなるように作られます。

そのため、折り畳み式でも本と同じ程度の大きさになってしまうので、ポケットなど小さな収納スペースに収めることができないのが残念なポイントです。

日常生活での節電には向かない

蓄電池は上手に使うと電気料金を節約して本体費用の大部分を回収できるとされています。しかし、これはここでご紹介する小型バッテリーではなく、家に据え置くタイプの中型蓄電池の話です。

https://www.tainavi-battery.com/library/793/

バッテリー容量が8,000mAhのモバイルソーラーパネルの場合、価格は4000〜5000円程度です。また、スマートフォン1台を充電するコストは約0.31円といわれています。

5000円÷0.31円=約1万6129回
約1万6129回÷365=約44年

つまり、モバイルソーラーパネルの購入費用を回収するまでに要する充電回数が約1万6129回です。1日1回充電する場合は約44年間、1日2回充電するとしても約22年間かかる計算になります。

このように、モバイルソーラーパネルは日常生活で電気代を節約する目的には適していません。アウトドアを楽しむ際や非常時に使うのがおすすめといえます。

モバイルソーラーパネルの選び方のポイント

ここでは、モバイルソーラーパネルを選ぶ際にチェックすべき5つのポイントである「充電スピード」「バッテリー容量」「変換効率」「耐久性」「重量」について説明します。

充電のスピード

モバイルソーラーパネルがあれば屋外や停電時でも充電できるとはいえ、充電に何時間もかかるようでは、いざという時に不便です。充電が必要なタイミングに充電器として快適に使うためには、充電スピードが速いモバイルソーラーパネルを選ぶことがポイントとなります。

モバイルソーラーパネルの機種のスペックとして、電流の強さを示す「A(アンペア)」が記載されていますが、Aが大きいほど充電のスピードが速くなります。

スマートフォン1台を充電するなら1A、タブレット端末を充電するなら2Aあれば、十分な充電が可能です。スマートフォンを高速充電したい場合には2A以上あるとよいでしょう。

バッテリー容量の大きさ

バッテリー容量の大きさを表す単位は「mAh(ミリアンペアアワー)」です。下表は、バッテリー容量ごとにスマートフォンの充電可能回数を表しています。

バッテリー容量スマホの充電可能回数
10,000mAh3回前後
15,000mAh4〜5回前後
25,000mAh7~8回前後

アウトドアのレジャーではスマートフォンで写真や動画を撮影したり、音楽を聴いたりする機会が多いため、容量を多く消費します。モバイルソーラーパネルがあれば、外出先でも充電ができるため、キャンプなら長時間電気を使えるように、バッテリー容量の大きい機種を選ぶとよいでしょう。

災害時に使用することも考えて、複数台のスマートフォンなどを充電できるように、バッテリー容量の大きいモバイルソーラーパネルが便利です。

変換効率の高さ

変換効率とは、ソーラーパネルの発電性能を表す数値です。変換効率を表す単位「%」は面積あたりの出力を意味します。

発電効率の数値が大きいほど発電性能が高く、より多くの太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することができます。変換効率が低い場合、太陽光が当たる量が同じでも、実際に使える電気の量は変更効率が高い場合より少なくなってしまいます。

モバイルソーラーパネルにおける変換効率の目安は20〜25%前後です。電気エネルギーが増えるほど充電スピードも上がるので、変換効率の高いモバイルソーラーパネルを選ぶとよいでしょう。

耐久性の強さ

モバイルソーラーパネルは屋外で使用するため、壊れにくく丈夫なことも重要です。モバイルソーラーパネルの耐久性については、主に、割れにくさと防水性能をチェックしましょう。

リュックサックにつけたり、アウトドアで使ったりする場合、持ち歩く時に落下してパネルが割れてしまう可能性もあります。ETプラスチック製など、耐久性の高い素材の製品を選んでおくと安心です。

アウトドアのレジャーでは、海や川、湖など水辺で遊ぶ機会もあります。急に雨が降ってくることもあるでしょう。そのため、防水に対応している機種を選んでおくと水濡れを気にせず使用できます。

パネルの重さ

折りたたみのモバイルソーラーパネルには、さまざまなサイズの製品があります。小さいものは収納時にスマートフォンくらいの大きさですが、大きめの製品にはA4サイズ程度です。サイズが大きくなれば重さも増します。

モバイルソーラーパネルの重さは、一般的にスリムタイプで420g程度、大容量タイプで1.8kg程度です。登山など、持ち歩く機会が多い場合は、軽い製品を選ぶほうが負担は少ないでしょう。

モバイルソーラーパネルのおすすめ機種5選

モバイルソーラーパネルにはいくつか種類がありますが、今回は参考として大手通販サイトで人気の機種5つをご紹介します。

Anker ソーラーチャージャー 折りたたみ式 PowerIQ搭載

Anker ソーラーチャージャーは、PowerIQという独自のテクノロジーでスマートフォンなどの機器との互換性があり、最大出力2Aです。

変換効率は12~18%で、ポリエステルキャンバスの記事にPETプラスチックでカバーされたソーラーパネルが縫い付けられています。

折り畳みではA4サイズになり、パネルに縫いつけられた生地についている穴にフックを取り付けてリュックなどに取り付け可能。両手を空けておきたい、登山などの時にも役立ちます。

RAVPower 折りたたみ式 軽量 2ポート ソーラーパネル

こちらは、SUNPOWER® ソーラーパネルを採用しており、モバイル式のソーラーパネルとしては優秀な21.5~23.5%の発電効率を持っています。

1ポートにつき最大2.4Aの出力が可能で、Ankerソーラーチャージャーと同様に本体に空いている穴にフックを取り付け、テントやリュック、木などに取り付け可能です。

大きさはAnkerよりやや小さめです。

CHOETECH ソーラーパネル80W

CHOETECH ソーラーパネルには、23%と非常に高い発電効率を実現できるソーラーパネルが4枚搭載されています。4ポートでスマートフォンやノートパソコン、カメラやキンドルなどに急速充電ができ、最大で80Wの出力が可能です。

ノートパソコン各種に対応したDC変換プラグが10種類も付属しているため、外出先でのバッテリー切れや災害時でも安心して使用できます。

Yelomin 20000mAhソーラーチャージャー

Yelomin 20000mAhソーラーチャージャーにはソーラーパネルが4枚付いており、20000mAhの大容量バッテリーを搭載している点が魅力です。パネルは取り外すこともできるため、必要に応じて装着枚数を減らし、コンパクトに使うことができます。

残量表示機能やLED懐中電灯機能も付いているため、アウトドアで便利に使えるほか、停電時でも安心です。

suaoki 25wソーラーチャージャー

suaokiソーラーチャージャーは、変換効率が非常に高い25%と、高性能が特徴です。749gと軽量設計ですが、スマートフォンやタブレットなど、最大2台を同時に充電できます。1ポート当たり2.1Aのため、急速充電が可能です。

パネルの四隅に付いたマウントループでリュックサックや木の枝などに引っ掛けることができるため、アウトドアなどで便利に使えるでしょう。

エコなモバイル発電機は災害時にも活躍

一般家庭の発電方式としても注目されているソーラーパネルですが、今ではモバイル式で実用化されるほど技術が進んでいます。

ソーラーパネルを使った発電方法の特徴は、「自然エネルギー」から充電できるという点です。コンセントや電池がなくても、天気さえ良ければ自由な場所で発電できるというメリットがあります。

デメリットは発電効率の悪さですが、その弱点を加味しても、いざという時には強い味方になってくれる「エコ」な発電方法です。登山やアウトドアの趣味がない方でも、災害時や緊急時に備えて1台持っていると安心ですね。