太陽光発電

住宅用太陽光発電の売電価格(FIT価格)は、年々引き下げられています。売電価格が下がるということは、売電収入が減るということ。太陽光発電を始めるなら、本当にメリットがあるかどうかを慎重にチェックしなければなりません。

太陽光発電を今から設置したら得なのか、損なのか。設置費用の元は何年で取れるのか。太陽光発電の施工店から聞き出した情報を元に検証しながらお話しします。

売電価格が安くなった今、太陽光発電を導入するメリットは3つ

売電価格が下がったことは、デメリットではなくメリットです。

固定価格買取制度(FIT制度)が定める売電価格は、原則として「設置者が初期費用(設置費用など)を回収できること」

設置にかかる費用が年々安くなっている!

今から太陽光発電を設置する最大のメリットは、設置費用が下がっていることです。

住宅用10kW未満の太陽光発電システムの設置費用には、太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの発電機器、設置工事の費用が含まれます。2011年は1kWあたり46.8万円だったのに対し、2017年には25万円(タイナビ調べ)にまで低下しています。

ここまで価格が安くなった理由は、大きく分けると2つあります。

  • 発電システムが全世界的に低価格化した
  • 工事の技術が上がり低コスト化に成功した

太陽光発電が世界中で普及したことで、発電システムの大量生産による低価格化が進んだこと。そして、設置工事の効率を上げて設置費用を下げる施工店の企業努力があったためです。

初期費用が高すぎて断念していた家庭にも、太陽光発電のチャンスが巡ってきているのです。

小さい屋根でもたくさん発電できる!

太陽光発電の発電効率が上がったことで、もうひとつのメリットがあります。

発電効率が高くなると、少ないパネルの枚数でたくさん発電できるようになります。屋根に乗せられる太陽光パネルが少ないかも、とお悩みの方でも、最新の太陽光発電なら十分な電気を生み出せる可能性があるのです。

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さらに、低価格と評判の海外メーカーが発電効率と耐久性を向上させ、国産の太陽光パネルとほぼ同じくらいの効率で発電できるまでに進化しました。

太陽光発電を儲けるために設置する人は、実際に海外メーカーの太陽光パネルを好んで利用しています。

安くて、たくさん発電できて、長持ち。売電価格が下がってもメリットがある理由は、太陽光発電の品質が上がっているからでもあるのです。
 

電気代を大きく節約する上に副収入も!

3つめのメリットは、電気代が大幅に節約できることです。

太陽光発電の電気を自家消費すると、電気代が節約できます。さらに、家庭内で使いきれなかった電気は、電力会社が規定の価格で買い取ります。

電気代の節約効果と売電収入により、太陽光発電を設置した家庭は経済的なメリットが得られるのです。

固定価格買取制度が使える10年間が過ぎたあとは、売電価格が大幅に安くなります。この場合は太陽光発電の電気の方が安いため、自家消費した方が家計へのメリットが大きくなります。

電力会社が将来的に電気代を値上げした場合にも、自家消費のメリットが大きくなるでしょう。

今から始める太陽光発電は損か得か? 検証してみよう

地球と家

では、実際のところ2018年に太陽光発電を設置するのは得なのか損なのか、見ていきましょう。損得の基準は、太陽光発電の設置にかかる費用の元が取れるかどうか。

太陽光発電の設置費用を、10年間の売電収入と電気代の実質的な節約金額が上回るかどうかに注目して検証していきます。

太陽光発電システムを設置する費用は?

まずは、太陽光発電の設置費用について調べていきましょう。太陽光発電の設置費用は、発電機のメーカーや機種、生み出せる電力の量(発電容量)などにより大きな差が出ます。

設置費用を調べるときは、1kWあたりの太陽光発電を設置するときの(kW単価)に着目します。家庭によって設置できる発電容量は違うものですが、1kW単価が分かっていれば、設置にかかる費用の総額が分かるからです。

今回は、タイナビが施工店から聞きだした1kW単価をもとに、発電容量が6.24kWの太陽光発電について検証しています。なお、2018年のkW単価は、事例がまだ少ないため平均値が出せませんので、2017年の実績値で計算します。(2018年3月時点)

設置する年 1kWあたりの単価 6.24kWの設置費用総額
2017年 25万円 156万円

2017年の太陽光発電の設置費用は、1kWあたり25万円でした。kW単価が25万円の場合、6.24kWの太陽光発電の設置には、156万円かかります。

電気を売った収入と、自家消費で節約した電気代は、156万円を超えるのかどうか計算していきましょう。

売電収入はいくら?

次に、売電収入を計算します。

住宅用の太陽光発電は、発電した電力から自家消費して、余った電気を売ることができます。売電収入を計算するには、3つの計算を行います。

  • シミュレーションソフトで太陽光発電の発電量を計算する
  • 発電量から自宅で使う電力量を引き、売電できる電力の量を調べる
  • 売電量に売電価格をかける

太陽光発電の発電量は、太陽光発電の施工店が利用しているプロ向けのシミュレーションソフトを使用して調査しました。

一般的な工法で設置容量6.24kWのシステムを設置した場合、雨や雪が多くない地域での年間発電量は、6,844kWhです。(経年劣化を含む)

発電した電気は一般的に30%が自家消費されるので、年間発電量の70%が売電できる電力量になります。売電量に売電価格をかけると、年間の売電収入が計算できます。

2017年度の出力制御対応機器の設置義務がないエリア(東京電力・中部電力・関西電力)、蓄電池などのダブル発電をしない場合に適用される売電価格(1kWhあたり28円)で試算します。

売電収入の計算式:(年間発電量)×(売電量)×(売電価格)=(年間売電収入)

設置する年 年間売電収入 10年間の売電収入
2017年度 14万8515円 148万5150円

10年間の売電収入は約149万円で、設置費用の156万円には届きません。ここに、太陽光発電の自家消費で節約した電気代を加えて、10年間のトータル収支を計算していきましょう。

10年間で節約できる電気代が8万5千円以上なら、設置費用の元を取り、家計にお得な結果になったと言えます。

電気代の節約金額を含めた10年間のトータル収支は?

電気代の節約金額と売電収入を合わせた額が、太陽光発電の設置価格を上回るかどうか、いよいよ最終チェックに入ります。

ここでは、太陽光発電した電気の30%を自家消費したと仮定して、電力会社から買う電気の単価を24円として計算します。

電気代の節約金額の計算式:(年間発電量)×(自家消費分)×(電力会社から買う電気の単価)=(電気代の節約金額)

1年間で節約できる電気代 10年間で節約できる電気代
4万9277円 49万2770円

それでは、太陽光発電を設置した場合の10年間の収支を計算してみましょう。

収支の計算方法:(本体価格)− (年間売電収入)−(電気代の節約金額)=(太陽光発電の10年間のトータル収支)

設置費用 売電収入 電気代の節約金額 太陽光発電のトータル収支
156万円 148万5150円 49万2770円 41万7920円お得!

売電収入と電気代の節約金額を足した金額が、設置費用を41万円以上上回りました。つまり、8年で元が取れて、9年目以降はずっとお得という結果になったのです。10年試算ではあれば、トータル41万円得した結果になります。

太陽光発電の導入費用は4年前の約半額まで下がり、発電性能や耐久性が上がっています。太陽光発電を導入するメリットは、今が一番大きいと言えます。

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売電価格が下がった分、お得に太陽光発電を設置する方法

見積もり

太陽光発電で最も重要なのは、10年間のトータル収支です。売電収入だけではなく、設置費用も加味して、検討しなければなりません。

太陽光発電は基本的に元が取れる仕組みになっていますが、設置費用が安くなっていることと連動して売電価格も安くなっています。つまり、あまりに高額な設置費用をかけてしまうと、元が取れなくなるのです。

太陽光発電で元を取るには、設置費用を安くすることと、設置後の電気の使い方を工夫することです。とくに効果が高いのは、太陽光発電の設置費用を安くすることです。

太陽光発電を安くする方法を知っている人と知らない人では、収支に10万円、あるいは100万円以上も差が出ることもあります。

今からできる、太陽光発電の設置費用を安くする方法を紹介します。

自治体の補助金を使う

太陽光発電の設置費用について、補助金を出している自治体が存在します。国からの補助金は2014年に終わってしまいましたが、県や市町村による補助金制度が残っています。

自治体の補助金は、基本的にその土地に住んでいる個人が自家消費するための太陽光発電が対象です。ほとんどの場合、投資用の全量売電や中古品、自作の太陽光発電は補助金の対象外なので、注意してください。

太陽光発電の補助金がどういうものか、大阪府茨木市のケースを見てみましょう。

【募集期間】

2018年4月2日〜2019年3月15日

【対象設備と補助金額】

  • 太陽光発電システム:1kWあたり1万2,500円、上限4kWまで(5万円)
  • 太陽光発電システムと同時申請の家庭用燃料電池(エネファーム):4万円

※燃料電池発電ユニットを季節の給湯器に接続した場合は補助対象外

http://www.city.ibaraki.osaka.jp/kikou/sangyo/kankyos/menu/hojo/1450333820855.html

募集期間内であっても、予算が尽きれば補助金の受付を終了してしまいます。補助金を希望するなら、太陽光発電を設置する前に施工店と相談してください。

一括見積りで設置費用が一番安い施工店を見つける

太陽光発電を安く設置する方法といえば、一括見積りは欠かせません。一括見積りは、複数の施工店から見積もりをとり、費用やサービスを比較することです。
 

太陽光発電は、昔から訪問販売や電話セールスによる悪徳施工店のぼったくりが横行してきました。売電価格が安くなった今、不当に高額な設置費用をかけてしまうと、元を取ることは難しくなるでしょう。

一括見積りは、太陽光発電の見積額をいくつかの企業で比較するなかで、価格やサービスが悪すぎる企業を見分けることができます。さらに、家計へのメリットを最大限にできる太陽光発電の施工店を見つけることができるのです。

自宅の工事に対応できる施工店を探し、1件ずつ見積り依頼すると、とんでもない手間がかかります。一括見積りは自力でやるよりも、一括見積りサイトを使う方が効率的です。

誰でも楽に見積りできるように、太陽光発電の無料一括見積りサイト「タイナビ」は便利さを追求したサービスを作りました。

  • 自宅周辺にある太陽光発電の施工店を検索できる
  • 5社の施工店に一括で見積りを依頼できる
  • 会員登録は任意、利用料金は完全無料

施工店を比べるポイントは、工事費用の安さや、サービスの厚さ、対応の丁寧さです。できるだけ多くの見積りを見て、信頼できる施工店を見つけることが、太陽光発電をお得に設置する最強の方法なのです。