太陽光発電システムの導入を考えるときには、発電量や本体価格はもちろん、信頼できるメーカーかどうかも重要な判断材料になります。
それでは、国内はもちろん国外でも高い知名度を誇るパナソニックのパワコンはどうなのでしょうか? その特徴や価格、評判などを紹介します。
パナソニックの概要
パナソニックは、1918年の創業から100年の歴史を誇る日本屈指の電機メーカーです。国内外問わず高い認知度があり、世界中の消費者から確かな信頼を得ています。
パナソニックは白物家電を始めとするエレクトロニクス分野のほか、住宅事業なども手がけています。さらに、太陽光発電の分野にも力を入れており、国内シェアはトップクラスです。
1975年から研究を開始するなど国内における太陽光発電システムの草分け的存在として活躍し続けています。
パナソニックのパワコンに関する実績
パナソニックは長年太陽電池モジュールやパワコンを自社生産し、日本の太陽光発電をリードしてきました。
たとえば、パナソニックでは1992年に日本で初めて逆潮流(余剰電力を系統に流すこと)に対応した住宅用太陽光発電システムを開発・設置しましたが、設置から20年以上が経過した後も、運転トラブルや故障はまったく無いといいます。
さらに、発電量もほぼ一定を保っていることを公表しています。長期間の使用にも耐える実績があるため、ユーザーとしては安心して選べるメーカーといえるでしょう。
パナソニックのパワコンの代表は「創蓄連携システムRタイプ」
パナソニックのパワコンの代表格が住宅用の「創蓄連携システムRタイプ」です。直流から交流への電気の変換回数が少なく、変換ロスによる電気の無駄を減らせるという特徴があります。
それよりも独特な特徴は、蓄電システム(蓄電池)の後付けが可能なパワコンということです。
蓄電システムの導入には、電気の完全な自給自足が可能になる、売電量が増える、というメリットがあります。さらに、災害などで停電したときでも電気が使えるため、災害対策になるという利点も見逃せません。
しかし、一般的に蓄電システムを後付けするにはパワコンも交換する必要があり、後から蓄電池を追加したい人にとってはコストが問題でした。
パワーコンディショナR 蓄電池取付可能タイプは、後から蓄電システムを取り付ける場合もパワコンをそのまま使えるため、導入時のコストを抑えられます。今は蓄電池は必要ないものの、将来的に可能性があるという人におすすめです。
パナソニックのパワコンの主な特徴
太陽光発電の問題として挙げられるのが、変換時におけるロスです。創った電気(直流)から家庭で使う電気(交流)に変換するときにはどうしても電力ロスが生じてしまいます。
しかし、パナソニックのパワコンはロスが少なく、96%という高い変換効率を実現しています。さらに、日射量の変化への対応が早いのもパナソニック製パワコンの特徴です。日射量の少ないときでも、発電した電力を高い効率で変換できます。
太陽光発電の出力は日射量に合わせて変化していきます。パナソニック製パワコンはMPPT制御により、そのときの日射量によって最大限の電力を取り込むことができるのです。
つまり、いかなる天候でも効率よく発電し、自家消費・売電することが可能になっています。
パナソニックのパワコンのメリット・デメリット
パナソニックのパワコンを選ぶメリット・デメリットについてさらに詳しく紹介します。
パナソニックのパワコンのメリット
パナソニックのパワコンのよいところは、設置する場所の事情に合わせて構成を選べることです。屋内用、屋外用、屋内外兼用のどのタイプでも、「集中型」と「マルチストリング型」のどちらかを選べます。
集中型は、パネルからの複数の回路を一括してMPPT制御を行うのが特徴です。出力ロスを減らすためには全ての回路で太陽光パネルの枚数を揃える必要がありますが、次に説明するマルチストリング型よりもパワコン本体の価格が安いため、初期費用を抑えられます。
マルチストリング型は回路ごとにMPPT制御を行うのが特徴です。マルチストリング型のには複数の入力回路があり、太陽光パネルの枚数を揃える必要がありません。そのため屋根や土地の形状に合わせて無駄なくパネルを配置できます。
屋根の形や面積など、各々の事情にフィットする太陽光発電が設計できるのは、ユーザーにとってコスト対効果を高めやすい長所といえるでしょう。
また、パワーコンディショナーのデザイン性もメリットです。屋内外タイプはホワイトとウォームシルバーの2色から選べるため、家の外観や室内の壁の色と合わせることができます。
パナソニックのパワコンのデメリット
パナソニックのパワコンのデメリットとして、設置場所によっては別売りのオプション品が必要になることが挙げられます。
たとえば、家庭向けの屋内用パワコンの場合、ケーブルが長くなると電気のロスが多くなるため、ブレーカーの近くに設置するのが理想とされています。そのため、洗面所に設置するケースが多いのですが、その場合は防湿対策のために別売りの底面カバーが必要です。
また、海岸からの距離が1km以内の重塩害地域で屋外設置する場合は、本体とは別に耐重塩害仕様壁取付キットが必要になります。
海外メーカーと比べて本体価格が高いのも、コストを重視する人にはデメリットになり得るでしょう。
パナソニックのパワコンの価格帯・相場
パワコンの価格は、交換効率に比例する傾向があります。ちなみに、パナソニック製のパワコンの変換効率は95.5~96.5%と高い水準を実現しており、高級価格帯に位置づけられます。
各製品の希望小売価格は、屋外用集中型「VBPC255C2」5.5kWタイプで43万円、蓄電池の後付けが可能なRタイプ「VBPC255GM1R」は45.5万円と、だいたい40万円前後が目安です。
もっとも、あくまでも希望小売価格ですので、正確な価格については販売店に見積もりを依頼して確認する必要があります。できるだけ費用を抑えるためには、施工店同士の競争力が働く無料一括見積もりが最適です。
パナソニックのパワコンの保証は15年!単品の買換えも安心
パナソニックのパワコンは保証も充実しています。
台風、落雷等の自然災害による故障に対する補償制度があるほか、パワコンを含む周辺機器に15年の無償保証がついています。さらに、15年以降もパワコン本体についてはパワーコンディショナ単品15年保証(無償)が受けられます。
ただし、パナソニックの登録施工店が設置工事をしていることが保証の条件になることに注意してください。
工事内容によって保証範囲が違うことには注意が必要です。保証の内容や範囲については販売店にあらかじめ確認しておくようにしましょう。
太陽光パワコンメーカー3社を価格比較! 交換コストの最安相場は?
【2022年最新】パワコンが故障?寿命で交換と修理費用どちらがお得?
パナソニックのパワコンの口コミ・評判
パナソニックのパワコンは、その高い品質でユーザーから高評価を得ています。「設備導入費を含めても、売電収入で毎月の支出が下がった」、「天気が悪くてもしっかり発電している」などの声が寄せられています。
実際、太陽光発電の導入前の想定よりも光熱費を節約できたり、予想以上に発電しているといった実感を持ったりする人も多いようです。
さらに、信頼できるメーカーということで知人や近所の人からよい評判を聞いたという話もよく聞きます。実績と信頼感でパワコンを選びたい人には、おすすめのメーカーといえるでしょう。
パナソニックのパワコンは信頼も実績も抜群!
パナソニックはメーカーとしての信頼感も、実際に太陽光発電システムを導入した顧客の満足度も高いメーカーです。
ただし、太陽光発電システムはそれぞれの家に合わせてオーダーメイドで作るものです。最適なシステムを組むためには、実際に業者に現地を見てもらったうえで見積もりを取る必要があります。
見積り額は施工店によって大きく異なりますが、ぼったくりを避け、適正価格を見抜くためにできることがあります。それが、無料一括見積もりサービスを使うことです。
とくに、タイナビが無料一括見積もりでご紹介する5社は、他社と比較されることを前提に見積もりをお出しします。最初から好条件の見積もりをもらえるため、見積もりや検討作業を楽に進めることができますよ。
太陽光発電を検討するなら、正確な見積り額を見てからがおすすめです。
法人向け産業用太陽光発電一括見積りはこちら!
よく読まれている記事
【2024年】住宅用(家庭用)太陽光発電は損!?売電価格と設置費用は?
【2024年版】太陽光発電と蓄電池はセット価格がおすすめ!ソーラーパネル設置費用は?
【最新2024年度】太陽光発電の補助金はもらえる?補助金額や申請条件を解説!
【2024年】太陽光パネルメーカーおすすめランキング! コスパ・品質・価格で比較してみよう
【2024年最新】太陽光発電はやめたほうがいい5つの理由!後悔しないための完全ガイド
【初心者必見】太陽光発電を自宅に設置するメリット・デメリットとは?