電気代をまかなえるだけでなく余った電力は売電できる、とても便利な太陽光発電ですが設置するには一体いくらほど必要なのでしょうか?そこでまずは、本体価格について見ていきましょう。

太陽光発電メーカー各社の相場価格

太陽光発電のメーカーは国内外にあり、1kWあたりのおよその金額は2015年6月現在、次のようになっています。

【国内企業】

  • 東芝=36〜38万円
  • パナソニック=36〜38万円
  • 三菱=34〜36万円
  • シャープ=34〜36万円

【海外企業】

  • Qセルズ(ドイツ)=31〜33万円
  • カナディアンソーラー(カナダ)=29〜31万円
  • トリナ・ソーラー(中国)=29〜31万円

価格はそれぞれ違いますが、発電量や変換効率、保証期間などもメーカーによってさまざまなので、残念ながら一概に「これがおトク!」ということは言えません。

太陽光発電にかかる費用の内訳

今度は太陽光発電システムを設置するのに必要なトータルコストをみてみましょう。業者に依頼すれば、機器の購入から設置、売電に関する申請までを一括しておこなってくれるため、費用には「機器や部材費」「設置工事費」「申請や契約などの手続き費」までが含まれています。

1kWあたり35万円が相場の目安

ただ、本体価格はさまざまですし、住まいによって屋根の素材や向きや形状などがそれぞれ異なります。なので一概にはいえませんが、一般的に既に建てられている住居に太陽光発電を設置する際に必要なトータルコストの目安は、2015年6月時点で1kWあたり約35万円。

したがって5kWのシステムを設置する場合には約175万円が必要になります。もしこれより多い額の見積りが出された場合には、なぜその金額になるのか、理由をしっかり聞いておいたほうがいいでしょう。

逆にこの金額より大幅に安かった場合、適当な工事をされないためにもなぜその価格で提供できるのかを確認しておきましょう。

アフターメンテナンスは無料なのが一般的

住宅用太陽光発電の場合、販売店が何年かに一度、定期メンテナンスを無料で行ってくれるのが一般的。しかし、実際にはきちんとやってくれない業者も・・。

太陽光発電システムを安く買えるにこしたことはありませんが、一度契約した販売業者とはそこから最低10年間の長い付き合いが始まります。アフターメンテナンスがいい加減だと、いくら安く買えたとしても後々痛い目を見ることも珍しくありません。

業者を選ぶ際は、その業者がきちんとアフターメンテナンスもやってくれるのかを見極めることが大切です。

高額な買い物で失敗しないための相見積もり

車1台分の額にも匹敵する太陽光発電は決して安い買い物ではないですし、設置してから何十年も使うものです。導入する際には失敗したくないところですが、重要なのは1社にだけ見積りを依頼するのではなく、いくつかの業者に当たってみること。

数社を比較検討することで、失敗のない太陽光発電の導入に一歩近づきます。