日本の家屋は、さまざまな屋根の形状をしています。ソーラーパネルの設置には一定の条件があり、必ずしも希望する形で設置できるとは限りません。パネルの取り付け工事をおこなう際には、屋根がどんな構造をしているのか事前に確認しておく事が必要です。

屋根によって違うソーラーパネルの設置方法

ソーラーパネルの設置は、屋根の種類によって固定方法や施工単価が変わります。稀に施工できない屋根もあるので注意が必要。一般的な屋根にはストレート屋根と瓦屋根がありますが、コストが高くなりやすいのは瓦屋根。ストレート屋根と比べて15~20%程度設置費用が高くなります。
 
また、使い続ける中でのメンテナンスにも大きな違いがあります。ストレート屋根の場合では大体10年を目安に屋根の塗装をしないといけないので、その際にソーラーパネルを降ろしてまた乗せるといった作業が必要となります。瓦屋根では、台風や突風などの影響から雨漏りのリスクがあるので、2~3年毎に点検や修理をすることになります。初期費用ではストレート屋根の方が安く済みますが、維持費などを考えるとどちらも同じように費用がかかるのです。

ソーラーパネルの設置方法は屋根一体型もしくは屋根置き型

ソーラーパネルの設置には、「屋根一体型」と「屋根置き型」とあります。
 
「屋根一体型」では、屋根材の中に太陽電池セルを組み込んでいます。架台が必要ないので、屋根への負担も少なく建物の外観を損なうことなくきれいにソーラーパネルを設置することが可能です。
 
「屋根置き型」は、屋根材(瓦やスレート等)の上に配置しますが、まずはソーラーパネル専用の架台を設置する事が必要。ソーラーパネルは太陽に対して傾斜していなければいけないので、「陸屋根」と呼ばれる水平の屋根の場合では架台の角度を調整して固定します。また、建物で使用されている屋根材やメーカーの保証条件も関ってくるので確認が必要です。設置費用は安く、屋根とパネル間のすき間から熱が逃げやすいので、熱がこもることなく効率よく発電することができます。また、ソーラーパネルにトラブルや故障などのトラブルが起こっても取り替えやすく、屋根一体型とは異なり課税対象にはなりません。

複雑な屋根にも対応可能な京セラ・三菱電機・シャープ

実際に設置するとなると、その制約の多さに選べるソーラーパネルメーカーも少なくなってしまう事も。
 
屋根への乗せやすさや複雑な屋根形状でも対応できるパネルを持つのが、「京セラ」「三菱電機」「シャープ」の3社です。
 
京セラは対応のしやすさは業界内でも有名で、正方形・長方形・台形・小さめのサイズと複雑な屋根でも対応可能。三菱電機では、長方形・正方形・台形とパネルを用意し、限られた屋根スペースを活かした「マルチルーフ」が特徴。雪や雨、塩害に強いので、海の近くや2メートルの雪が降る地域でも対応可能です。シャープでも、長方形・正方形・台形のパネルを用意し、多種多様な屋根に配置できるようにしています。

ソーラーパネルが設置できない屋根

ソーラーパネルが設置できない屋根とは、ビスを打ち込むことができない屋根です。
 
ビスの固定はソーラーパネルを乗せるには必要不可欠。瓦の下の屋根の構造部分に断熱材を使用していたり、屋根の土台となる部分がない工法などでビスが打てないとなると、ソーラーパネルの設置ができなくなってしまうのです。ただ、最近ではこうした屋根にも対応できるような製品も出てきていますので、まずは相談して実際に状態を見てもらうのがいいでしょう。
 
逆に設置しやすい屋根は、基本的な構造を持つ切妻屋根や寄棟屋根。ソーラーパネルに必要な傾斜も自然とできているので設置しやすいのです。

ソーラーパネルの設置には屋根への理解が必要

屋根には大きく分けてストレートと瓦とありますが、その構造も素材もさまざま。屋根の状態によってソーラーパネルの設置方法や枚数、メーカーなどが決まります。また、設置だけでなく使い続ける上でのメンテナンスも考えなくてはいけません。
 
設置基準についてはメーカーが細かい基準を設けているので、メーカー保証対象外とならないように、ソーラーパネルの設置を検討している段階で確認するようにしましょう。