一戸建ての電気代をしっかり節約する方法

一戸建て住宅の電気代は、集合住宅に比べると高くなりやすい傾向があります。例えば、マンションから一戸建て住宅に引っ越して、電気代の違いに驚いた人も多いのではないでしょうか。

光熱費は家計のなかでもウエイトが高いため、少しでも安く抑えたいものです。照明のスイッチをこまめに切ったり、エアコンの温度を調整したりすることで、ある程度の節電はできますが限界があります。

この記事では、一戸建て住宅の電気代が高くなってしまう理由や電気代を節約するために効果的な方法を紹介します。

一戸建ての電気代は集合住宅よりも月額約1000円高い

日本生活協同組合連合会が2017年10月に発表した「わが家の電気・ガス料金しらべ」報告書によると、一戸建て住宅の1カ月の電気料金の平均は1万223円です。これに対し、マンションなど集合住宅の電気料金は9010円。一戸建て住宅は集合住宅よりも1000円ほど電気料金が高いということです。

また、電気の使用量についても一戸建て住宅が404.6kWh、集合住宅が350.8kWhと、一戸建て住宅のほうが約15%多い結果が出ています。

この理由としては、一般的に一戸建て住宅のほうが部屋数や床面積が増えることが挙げられるでしょう。部屋数が増えれば照明やエアコンの数が増えますし、一部屋の面積も大きくなるのでエアコンの電気代もかさみます。

そのため、一戸建て住宅は集合住宅と比べると電気料金が高くなりがちなのです。

一戸建ての電気代が集合住宅よりも高くなる理由

一戸建ての電気代が高くなりがちな理由

電気料金は「契約アンペア数」「料金単価」「電気使用量」の3つの要素で決まってきます。

電気代は、基本料金に電気の使用量に応じた料金をプラスしたものです。基本料金はもちろん、電気の使用量に応じた料金は、電気料金プランによって異なります。

契約する電気料金プランが異なれば、ひと月に使う電気の量が同じでも、電気代に差が出てくるのです。

なぜ一戸建て住宅の電気代は高くなってしまうのか、電気料金プランを決める3つの要素を踏まえながら、説明していきます。

契約アンペアと基本料金が高い

このトピックは、主に東北電力、東京電力、中部電力、九州電力のエリアでアンペア制(10A〜60Aのブレーカーを使っている)電気料金プランを契約している家庭が該当します。

基本料金は契約しているアンペア数によって変わってきます。アンペアとは電気の量を表す単位です。電気料金プランにおいては、同時に使用できる電気の量を決めたものが契約アンペアになります。契約を10アンペア上げると、基本料金が300円程度高くなるのが一般的です。

契約アンペアが大きければ、電子レンジやドライヤー、エアコンなど大きな電気を必要とする家電製品を同時に使っても、ブレーカーは落ちません。

たとえば、20アンペアの契約で、1500Wの電子レンジと1200Wの炊飯器を同時に使用すると27アンペアの電気が必要になるので、ブレーカーが落ちてしまいます。そのため、契約アンペアは、ある程度余裕を持って決めることが大切です。

かといって、あまり余裕がありすぎると無駄に電気代が高くなってしまいます。

たとえば、東京電力エナジーパートナーの場合、20アンペアで561.60円、40アンペアで1123.20円と契約アンペアで基本料金は大きく違ってきます。

現在契約しているアンペア数は、毎月の電気料金のお知らせの通知、またはポータルサイトで確認できますので、一度見直してみましょう。契約アンペアは電力会社に連絡すれば、簡単に変更できます。

なお、アンペア料金制ではないプランを契約している場合、電気の使用量を下げるしか方法は無いと考えられます。

専有面積が広く空調などの消費電力が高くなる

一般的に一戸建て住宅は、マンションなどの集合住宅に比べて部屋数が多く、一部屋あたりの面積や全体の面積も大きくなります。当然、それに合わせてエアコンや除湿機・加湿器、照明などの数も多くなるでしょう。

複数の部屋で同時に使用する機会も増え、使用する電気の量が増えて電気代も高くなります。

家庭向けの一般的な電気料金プランの場合、ひと月の電気使用量が一定量以上に増えると料金単価が上がる仕組みになっています。

たとえば、東京電力エナジーパートナーの場合、120kWhまでは1kWhあたり19.52円、120~300kWhまでは26.00円、300kWh超過分は30.02円という料金設定です。同じ家庭でも、一ヶ月の間に200kWh使ったときの電気の単価と、300kWh以上使ったあとの単価は違うということです。

電気代を抑えるためには、電気の使用を控えて、電気使用量を増やさないことが基本となるのです。

断熱性の差でエアコンなどの消費電力が高くなる

断熱とは、家の中と外で熱の出入りをさせないことです。この性能が劣るということは、夏の熱が家に入り、冬は暖房の熱が外に逃げていってしまいます。こうした環境では、エアコンの冷暖房により多くの電力が必要になります。つまり、断熱性の差は、光熱費にとって重要な要素なのです。

そして、一戸建て住宅は、集合住宅よりも断熱性が低い傾向にあります。

集合住宅は上下左右を隣家に囲まれているため、外気に触れる面積が比較的小さいです。四方を外気に接している一戸建て住宅よりも、断熱性が高まります。そのため、一戸建てよりも集合住宅のほうが、空調の電気使用量が少なく(電気代も安く)済む傾向にあるのです。

一戸建ての電気代を節約する効果的な方法

一戸建ての電気代を安くする方法

一戸建て住宅には、集合住宅に比べると電気代が高くなりやすい要素がたくさんあります。ここでは、一戸建て住宅の特性を踏まえて、少しでも電気代を節約するために効果的な方法を紹介します。

電球をLEDに変えることで電気代を1万円以上節約できる

白熱電球をLED電球に変えることで、電気代を節約することが可能です。

たとえば、1kWhあたり27円の単価で、54Wの白熱電球を1日8時間使用した場合の電気料金は年間約4200円になります。同程度の明るさの7.8WのLED電球を同じ条件で使用した場合の電気料金は、年間で約600円になります。

つまり、電球をLEDに変えることで電気代を1万円以上節約できることになるのです。これは、電球1個の場合の電気代ですので、仮に5個変えれば年間1万8000円もの節約になります。

LED電球は白熱電球に比べると売価はやや高めですが、白熱電球よりも寿命が10年以上と長いため、結果的に購入コスト面でもメリットがあります。

窓ガラスやサッシを変えることで断熱性を高めることができる

一戸建て住宅は集合住宅に比べて断熱性が劣るというデメリットがありますが、これを改善することで電気代を抑えることができます。

一戸建て住宅の断熱性能を高める方法としては、断熱材を高性能なものへ変更する方法があります。壁や屋根、床、基礎などの断熱材を見直してリフォームしたり、新築時には多少費用がかかっても良いものを選ぶようにしましょう。

窓を断熱効果の高いものに変更するのもおすすめの方法です。ガラス1枚で外気と接する窓の断熱性を改善すると、外気温に影響されにくくなるので、高い省エネ効果が期待できます。

断熱性能を高めるためには費用もかかりますので、コストバランスを考えながら最適な方法を選択しましょう。

電気料金プランを見直すことで電気料金を安くできる

かつては、契約できる電力会社は地域によって決められており、自由に選ぶことができませんでした。しかし、2016年の電力自由化によって、多くの電力会社からさまざまなプランを選べるようになったのです。契約しているプランを見直すことで、電気料金を抑えることもできます。

前述のように、電気料金は「基本料金+従量料金の料金単価×電気使用量」で算出されますが、基本料金や料金単価は電力会社やプランによって変わってきます。

たとえば、日中は仕事や学校で留守のため、電気は主に夜に使うという家庭も多いでしょう。このような場合は、夜間に電気代が安いプランを選ぶと、大きく電気代を下げることができます。

電力会社によって、朝の時間帯が割安になるプランや土日が安くなるプランなどが用意されています。自分にぴったりのプランがないか、契約プランを見直してみましょう。

太陽光発電を設置することで電気代を削減できる

戸建住宅には、屋根などに太陽光発電システムを設置できるという大きなメリットがあります。太陽光発電システムを設置すれば、電気代を下げられるだけでなく、余った電気を売って収入を得ることも可能です。

また、屋根に設置した太陽光発電システムには断熱効果もあり、夏場にはマイナス11度程度、冬にはプラス5度程度の温度を調整する効果があります。そのため、冷暖房の使用を大幅に抑えることができ、高い省エネ効果が期待できます。

毎日の発電量や使っている電気の量も一目で把握できるため、家族みんなの節電意識が高まるでしょう。節電すればするだけ、売電する量が増えて収入も大きくなるので、節電の習慣化にもつながります。

電気代を節約!一戸建ての特権太陽光発電の導入はメリットが多い

一戸建て住宅の場合、集合住宅に比べて電気代が高くなりやすい傾向があります。しかし、電気の契約プランを見直したり、住宅の断熱性能を高めたりすれば、電気料金を下げることが可能です。

電気料金を下げるためにはいくつかの方法がありますが、一戸建て住宅ならではの方法として、太陽光発電システムの設置があります。最適な太陽光発電システムを選ぶためには、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討することが大切です。

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