太陽光発電システムの設置を依頼する業者を選ぶ際、工事まで自社で行っている会社のほうが安心だと考える人が多いようです。
しかし
- 工事を外注することに一切のメリットは無いのでしょうか?
- 自社施工を行う会社はそれだけで信用してもよいのでしょうか?
太陽光発電システムの工事を外注している業者はそれだけでお断り!というのはもしかしたら間違いかもしれません。業者選びの幅を広げるために、外注業者を使うメリットを解説します。
自社施工といっても技術が一定とは限らない!
販売から工事までを1社で行う体制には価格面と対応スピードの面でメリットが多いのは確かです。しかし、自社施工の場合も職人の腕にばらつきがある可能性がありますので、少し注意してみましょう。
例:3つの施工チームで自社施工を行う会社の場合
例えば、販売と施工を行う会社が施工担当9人で工事を分担しているとします。施工はチーム制でそれぞれ別の家を担当するため、ここでは1チーム3人の3チーム制でそれぞれ別の家で工事を行っていることとします。
会社としての実績は多いものの、チーム毎に施工技術の差がある場合、あなたの工事の担当がベストチームに当たるか、ワーストチームに当たるかは運まかせになってしまうこともありえます。
他方、外注する会社では、下請け業者の施工によるクレームが来た時にペナルティを課し、取引そのものを解消するケースもあるので施工業者が手抜きや不正を行うことに対する抑制力になりえます。
また、そういったことが起こらないように取引先の下請け業者に対しては常にベストチームを出すように契約を結んでいる販売業者も存在します。
そうした契約を複数の外注先と結ぶことで、常に高い品質の工事を担保しているというわけです。
得意分野で使い分けている業者も
太陽光発電の施工依頼をするのに適しているのはどの業者かを議論する際に、工事を自社で行う自社施工と、外注に委託する業者の2極を比較することがほとんどです。しかし、両者のメリットを上手く組み合わせて技術レベルを高く保つ会社も存在します。
得意分野の施工は自社で、不得意分野でも必要な工事を外注するというバランスをとった施行方針となります。
太陽光発電システム設置が一般的なリフォームや建築と異なるのは、
- 重量のある電気製品を屋根の上に設置
- 電力会社との電力需給契約(売電)のため電線に接続する
この2つです。
太陽光発電システムと電気関係は上手だけど屋根に関するノウハウがないという業者が居た場合、この業者が自社施工にこだわって屋根の不調を見抜けなければ、完璧な発電設備を搭載した雨漏りする屋根が出来上がってしまう可能性が高まります。
屋根のプロと電気のプロが得意なプロセスを請け合うことで、不得意分野をフォローできる関係もあるということですね。
まとめ
施工業者は以下に分類されます。
- 施工を専門に行う会社(下請け)
- 販売を専門に行い、施工は外注する会社(元請け)
- 販売と施工を1つの社内で行う会社(自社施工)
それぞれメリット・デメリットがあり、自社施工と外注という見方だけで、その業者が良いとか悪いとかの判断はできません。
最後に大事なことはきちんと工事がなされること。メリットやデメリットだけではなく、その理由にまで踏み込んで説明を求めてみましょう。ごまかしたりせずに解説してくれる業者は信頼感が高いと言っていいはずです。
施工を依頼する際には業者へ必ず下記を確認することをお勧めします。
工事を依頼するときに必ず確認するべき3つのポイント
- 太陽光発電の施工実績が多いことと、技術が高い根拠
- 外注を使っている場合は、外注を使っている理由
- 外注を使っている場合は、トラブルが起きた時の責任の所在
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