パワコンの設置場所については、屋外と屋内のどちらがいいのか迷う人も少なくありません。販売会社による現地調査などで設置場所を決めるのですが、なかには「クローゼットの中に」なんてとんでもない提案をされる場合もあります。

パワコンの適切な設置場所とは、屋外と屋内ではどのような場所がいいのでしょうか?

適切なパワコンの設置場所

置き場所に迷うパワコンですが、原則としてはブレーカー近くに置くようにするのが良しとされています。

その理由は、ケーブルが長いと電気のロスが多く発生してしまうだけでなく、引き込み点の電圧が通常よりも大きく下がりすぎてしまうことからも電圧抑制が発生しやすくなってしまうからです。

この2つの理由から、パワコンはブレーカー近くに設置するようにされているのです。とはいえ、ブレーカーの近くにパワコンを設置できないケースは多くのお家で発生しています。

パワコンのサイズだけでなく、上下左右のスペースも考えて設置しなければならず、一般的なサイズでいうと縦が850mm、横が750mmほどですから、かなりのスペースを占領することになります。

ブレーカーというのは洗面所周辺に設置されていることが多く、洗面所は間取りからもそう広いスペースが確保されていないことからも、パワコンを設置するのが難しいのです。

設置しやすい屋外型パワコン

今では普通にある屋外型のパワコンですが、昔はシャープしか取り扱っていない状態でした。それまでは屋内型が多かったのですが、設置場所がなかなかないということから、屋外に置けるタイプが増えてきたのです。

ただ、屋外の方が設置場所を確保しやすいのですが、雨風などによる故障などが心配されており、一般的には壊れやすくなるといわれています。そのため、保証期間や内容がより重視されます。

価格的には、同じスペックでも屋外型のほうが若干高めとなるのもこの為です。

屋内型パワコンのメリット・デメリット

屋内型のパワコンには、接続箱を外に設置し、場合によっては昇圧ユニットが必要となります。室内に配置されることからも防雨性能を付ける必要がなく、屋外型に比べるとコンパクトです。

多くの家庭で、ブレーカーはお風呂の脱衣所にあるので、その近くに設置することとなります。一般的な大きさとしては縦が500mm、横が300mm、厚さが150mmで重さは15kgほど。運転音は、30db程度となっています。

メリットとしては、雨風にさらされることがないので水や湿気などによるダメージが少ないことが挙げられます。その為、メンテナンス頻度もそう多くはありません。

ただ、人によっては運転中の音(モスキート音)が気になる場合もあり、それがストレスになってしまうといったデメリットがあります。

また、設置場所をとるので、場合によっては生活に支障を感じることもありますし、ほこりがたまってしまうとそれが原因で不具合を起こすこともあります。

屋外型パワコンのメリット・デメリット

屋外型のパワコンは、屋内型に比べて設置場所に自由がききやすいです。基本的には外壁に取り付けますが、ブレーカーから離れてないように、ケーブルが短くなるように考慮しながら決定します。

重さは20~30kgと重いので、取り付け場所の強度も必須。一般的な大きさとしては縦が550mm、横が400mm、厚さが180mmと、屋内型より大きくなります。運転音は、35db程度です。

メリットとしては、運転音が全く気にならない、室内の一部を占拠されないといったメリットがあります。ただ、雨風による影響は避けられず、メンテナンスの回数も多いものとなります。

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ライフスタイルに邪魔にならない屋外型に人気が集中

パワコンの設置場所は、近年では屋外型も増えてきており選択肢も広がってきています。10kW以上であると全量買取されるようになったことからも、太陽光発電を導入する家庭が増加。

パワコンを2つ設置しなくてはいけない場合でも、屋外型だと確保もそう難しくありません。屋内だと場所をとられることで生活に支障がでることもありますが、屋外ではそうした心配がないのは大きなメリットといえます。