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太陽光発電メーカーの比較

パナソニックソーラーパネルのメリットとデメリット

公開日:2017年2月13日
パナソニック(Panasonic)のソーラーパネルは、もともとはサンヨー(SANYO)が開発したパネルです。子会社化したことでパナソニックのブランドとなりました。サンヨーにおける太陽電池の開発は30年以上の実績があり、その始まりは1975年。1980年には世界初のアモルファス太陽電池を開発し、電卓や時計などに使われています。2009年には世界最高の変換効率をもつ「HIT」で注目されました。パナソニックの完全子会社となったのは2011年です。

パナソニックが誇るソーラーパネル


イブリッド型HITパネルです。他社製品に比べて変換効率がずば抜けて優れており、単結晶とアモルファスのハイブリッドシリコンで作られています。パネル面積も小さく軽量で、屋根が小さめの日本の家屋への負担も軽減。もちろん、発電量も期待できます。

ソーラーパネルだけでなく、パワーコンディショナーなどの周辺機器への技術力も高く、その電力変換効率は94.5%と他社製品と比べてトップの実力。ワイヤレスのモニターは見やすく、自然と省エネが意識しやすいものとなっています。

優れた発電量をもつHITパネル


面積・システム容量から比較検討して、高い発電量を持つHITパネル。「ヘテロ」とは違う素材を組みあわせるといった意味があり、異なる種類のシリコンで構成されています。蓄電池ユニットもあり、昼に作った電気を蓄電して夜に使用することが可能。もちろん、停電といった非常事態になった際も使用可能です。

また、単結晶や多結晶で作られている結晶型シリコンのソーラーパネルは、熱に弱く真夏の熱い時期などで高温になり過ぎると、回路を守る為にセーブして発電量が落ちてしまうといった特徴があります。

HITではこの欠点を補うために、高温に強いアモルファスシリコンで結晶シリコンを挟み込み、高温時でも発電量を落とすことなくキープ。接合面に起こりやすい欠陥や破損といったクラックも起こりにくく、電流の流れを落とすこともありせん。

しかも、低反射ガラスを用いることで太陽光の反射率を下げ、日射量が期待できない早朝や夕方の発電率をアップさせています。温度特性が高く発電効率の低下が他に比べて少なく、しっかりと発電してくれるものとなっているのです。

日本全国、熱い地域も寒い地域にも適合


太陽光発電は意外と熱に弱いといった特徴を持っており、夏の暑さでその性能がダウンすることもあります。パナソニックのソーラーパネルは、日本の夏の暑さに適合した仕様で電力を落とさないようにしていますので、九州や四国地方といった暑さが厳しい地域に人気です。逆に、朝夕の弱い光に対しての発電率も高いので、東北などの寒い地域でも使われています。

狭いスペースにも高い発電量が期待できる


HITは、単位面積当たりの発電量が多いです。日本の家屋の屋根は狭いので、そこにたくさんの太陽電池モジュールを載せる事はできず、設置枚数も限られてしまいます。発電量が多いHITであれば少ない枚数で高い発電量を期待することができるので、日本の複雑な屋根に最適。

2013年にはハーフサイズのモジュールも追加され、複雑な形状の屋根にも発電容量を減らすことなく増やすことが可能となりました。さらに、2016年10月には台形パネルも販売予定となっており、これまで以上に複雑な形状をした家屋にも対応できるものと期待されています。

ユーザビリティを考慮した細かいパネル使用


ソーラーパネルのコーナーは、汚れが溜まりにくいウォータードレインコーナーフレーム仕様。これにより雨水がモジュールについた汚れを洗い落とすことになり、使い続ける事により発電量が減少するのを予防。エネルギーモニターをワイヤレスにすることで、自宅のどこにいても発電状態をチェックすることが可能になるなど、ユーザビリティについても細やかな配慮をしています。

自然災害に関するサポートも充実


モジュール出力に関しては20年の無償保証を取り入れており、その周辺機器を含む保障は15年。有償で付けるメーカーも多い中無償でつけるのは、それだけ製品に自信があるということなのでしょう。

また、パナソニックのソーラーパネルはさまざまな厳しい検査を通して、停電や台風、揺れなどに耐えうるように作られています。ただ、やはり自然の脅威はどれほどの威力を持って襲ってくるかわかりません。地震や津波、噴火などの自然災害に対しても保証制度を設けています。

数々の賞を受賞する信頼性の高さ



出力数や変換効率が世界最高水準となっているだけあって、国内はもちろん国際的な評価も高く、数々の賞を受賞しています。代表的なものを挙げると、下記の賞があります。


1998年…第2回新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞
2003年…第3回 太陽光発電世界会議(WCPEC-3)Best Paper Award
2007年…第17回 太陽光発電国際会議(PVSEC-17)Best Paper Award
2009年…第24回 欧州太陽光発電国際会議(24th EU-PVSEC)Best Paper Award
     第19回 日経地球環境技術賞
     第19回 太陽光発電国際会議(PVSEC-19)Best Paper Award
2012年…米国電気電子学会(IEEE)IEEEコーポレイトイノベーション賞
2014年…第6回 太陽光発電世界会議(WCPEC-6)Special Paper Award
2015年…第47回 市村産業賞
2016年…科学技術分野 文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)

パナソニックのデメリットは他メーカーよりも価格が高い事


高性能ですが、高価格。製造コストが高い事がデメリットです。一般的に1KWあたりでは35万~38万ほどですが、パナソニック製品はプラス10万といった大きな差がでることも。一般家庭では4KWシステムを導入することが多いですが、パナソニック製では200万円といった高額になることも珍しくありません。昔よりは安くなってきたものの、他のメーカーと比べて高値である事は否めないのです。

システム機器を含む長期保証は後追い


大手のソーラーパネル会社が設定する保証をみると、システム機器を含むすべての設備に無償の10年保証と有償の15年といった長期保証をかけはじめています。パナソニックでは太陽電池モジュールの出力に20年、自然災害に10年です。他のメーカーが保証期間を延ばしたことで、一時販売数が減ってしまった事もあり、無償のシステム保障を15年に延ばしました。システムを含んだ長期保証を希望するとなると、どうしても他のメーカーに負けてしまうところがあります。

OEM提供によるわかりにくさ


パナソニックのソーラーパネルは、長州産業にOEM提供しています。同じ出力のパネルを出している為、そのわかりにくさから営業トークではパナソニックの名前を出し、契約時には長州産業の名前を使っていることもあるので確認が必要です。

今、ソーラーパネル市場では、中国製の低価格製品が多く流通しています。ただ、ほとんどがソーラーパネルだけを扱っている状態で、パナソニックのようにパネル以外にも広く総合的に取り扱っているメーカーはありません。太陽光発電システムはパネルだけでは成り立ちませんので、そうした観点からもパナソニックはおすすめです。