私は工事当日は必ず現場に伺うようにして、ご挨拶をさせていただいています。
たまたまその日が「補助金の締め切り日」で、今日中に処理しなければいけない仕事が山積みにという状況の中、新規のお見積もり依頼が1件入って来ました。
私は考えました。
「そのお客様がもし弊社で決めて下さる場合、今日中に補助金申請を行わなければいけない」という事でした。
現在行っているお家の工事を途中で抜けて（職人はもちろん工事を続けています。）そのお客様のお見積もりに向かいました。
工事を途中で抜けたお客様へはメールを差し上げてはいたのですが、「あなたを信頼して契約したのに、半日でもあなたが抜けるなんてどういうことだ？」と激怒されました。
今すぐ外してくれという所までお怒りになりましたが、何とか謝罪させていただくお時間を作って頂き、「なぜ抜けなければならなかったのか」等謝罪を含めご説明させて頂いたところ、ご納得して頂きました。
私はこの一件以来、お客様に工事の重要性をお伝えしている以上、新規のお見積もりよりも目の前の工事に責任を持つ事を最優先事項とする事を再認識させられました。

工事が終わった時、「本当に良い職人さんを連れて来てくれてありがとう」という御礼を言われたりします。
私としては、「価格」ではなく「工事」が一番重要だという事をどのお客様にもお伝えしています。
相見積もりを何社も取っていらしゃるお客様で、結局弊社よりも２０万円安いお見積もりを出した別の会社と契約された方がいらっしゃいました。
ある日、そのお客様の情報が私の耳に入ってきまして、その会社に前払金として半額を支払った直後に逃げてしまい、お金も戻ってこないし途方にくれていらっしゃるという事でした。

私からご連絡したところ、商品も無いし工事ももちろん終わっていないのに、補助金の申請や中部電力への申請等が終わっており、その後どうしたらいいか頭を抱えていらっしゃいました。
私はその処理を全て弊社でさせて頂き、補助金の申請も、中部電力さんへの申請も全て断る方向に持って行き、全て終わりましたとお伝えしました。
しかし、お客様としては太陽光は設置したいという思いが強くあったので、「今度設置するとなればあんたのところに連絡するよ」と言ってくださいました。
弊社としては、以前の会社のように２０万円も安くするというボッタクりの価格では出来ませんが、出来る限り頑張りますとお伝えしました。
すぐにその方からご連絡が来て工事をさせて頂きました。
工事から設置後の発電量まで大変満足頂いて、数ヶ月後には、別の倉庫の方も太陽光発電を設置させて頂きました。