積水ハウス売電

太陽光発電で作った電気は、FIT制度により10年間一定の価格で買い取ってもらうことができます。しかし、その後の売電についてはどうでしょうか。

2019年以降、FIT制度による買取期間の終了を迎えるユーザーが徐々に増えていきます。買取期間が終わった後、これまで通り売電できるのかどうか不安になっている人もいるかもしれません。これがいわゆる「2019年問題」といわれるものです。

実際のところ、こうした心配はすでになくなったといえます。卒FITの後を見据えて、各企業が様々なサービスを発表し始めたからです。

ここでは、数あるサービスの中から積水ハウスが提供する「積水ハウスオーナーでんき」に注目してみましょう。サービスの対象者はもちろん、残念ながら対象外になってしまった方にも役立つ情報をご紹介します。

積水ハウスの卒FIT向け電力買取サービスとは?

積水ハウスは、卒FIT向け余剰電力買取サービス「積水ハウスオーナーでんき」を開始しました。自社の戸建て住宅や賃貸住宅のオーナーを対象に、買取価格は11円/kWhで、2019年3月から申し込みを受け付けています。

積水ハウスは「RE100」という国際イニシアチブに参加しており、脱炭素に力を入れている会社です。現在は、再生可能エネルギーで事業用電力を100%調達することを目標に掲げています。

積水ハウスでは、すでに自社の戸建て住宅や賃貸住宅に累計700MW以上の太陽光発電を設置しており、このうち2~3割の卒FIT電力を買い取ることで、RE100の目標が達成できると試算しています。積水ハウスにとって「積水ハウスオーナーでんき」は、自社のCO2排出量抑制に役立つプロジェクトでもあるのです。

他社に比べて好条件も、サービス加入条件が厳しい

数ある卒FIT買取サービスの中でも、積水ハウスの買取価格はかなり高額な方だと言えるでしょう。他社の買取価格は7~8円/kWhに設定される例が多く、積水ハウスの11円/kWhに競合する相手はほとんど見当たりません。

ただし「積水ハウスオーナーでんき」の対象は積水ハウスの戸建て住宅や賃貸住宅のオーナーのみで、条件に合わなければ売電契約はできません。

それでは、積水ハウス以外の家に住んでいる人はどうすればよいのでしょうか。次の段落では、清水ハウス以外で住宅を建てた人向けの卒FIT対策を紹介します。

積水ハウス以外の住宅が選べる卒FIT後の選択肢は?

積水ハウス売電卒FIT後の選択肢

「積水ハウスオーナーでんき」が利用できない人の場合、卒FIT後に発電した電気についてはどう扱うのがベストなのでしょうか。考えられる選択肢について説明します。

現在売電している電力会社への売電を継続する

1つ目の選択肢は、現在売電している電力会社への売電を続けることです。

一般送配電事業者(北海道電力・東北電力・東京電力パワーグリッド・中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力)の全社は、卒FIT後の余剰電力を買い取ると発表しています。

これらの電力会社に売電を続ける場合、指定された方法で再契約することになります。詳しい買取価格や契約の詳細については、2019年の4月~6月頃に発表される予定です。

太陽光発電を所有している方は、電力会社からの続報を待ちましょう。

別の電力会社に売電する

2つ目の選択肢は、別の電力会社に売電することです。

卒FIT後の電力買取については、一般送配電事業者以外の企業も名乗りを上げています。2019年3月現在、参入がわかっている具体的な業者と買取価格などについては以下の通りです。

昭和シェル石油 8.5円
(北海道・東北・北陸・東京・中部・関西・中国・四国エリア)
7.5円
(九州エリア)
スマートテック 10円
(北海道、北陸、四国、沖縄エリア以外)
丸紅ソーラートレーディング 価格未発表
事前メール登録(https://marubeni-st.co.jp/pre_registration
NTTスマイルエナジー 価格未発表
詳細が決まり次第発表
シェアリングエネルギー 8円
(東北、関東、中部、近畿、中国、九州エリア)

「売電できる事業者一覧」は、資源エネルギー庁のサイトでも閲覧可能です。(https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/retail_electricity_utility.html

新電力への売電を検討する人は定期的にチェックしておくとよいでしょう。

売電以外のサービスを利用する

3つ目の選択肢は、売電以外の形で余剰電力を活用することです。実は、卒FIT後を見据えて売電以外にも余剰電力が活用できるサービスが登場してきています。

・これからデンキ
中部電気のサービスです。余剰電力を中部電力を通じて企業に買い取ってもらい、量に応じてWAONポイントなどがもらえます。そのほか、余剰電力を友人知人にシェアできるサービスも予定されています。詳細は2019年4月頃発表予定です。

・ツナガルでんき
東北電力が発表したサービスで、発電した電気の一時預かり、他の人や企業にシェアするといったサービスを予定しています。

売電せずに自家消費する

4つ目の選択肢は、発電した電気を自家消費することです。

現在発表されている卒FIT後の余剰電力の買取価格は7.5~10円/kWhとなっています。清水ハウスオーナーでんきは好条件といえますが、それでも11円です。

一方、一般家庭の電気代(電力会社から買う電気)の相場は、26円/kWh程度。実は卒FIT後は売電するよりも作った電気を自宅で使った方がお得な状況といえます。

ただし、太陽光発電で発電した電気を最大限に活用するには、蓄電池の設置が必要です。蓄電池は高価な製品なので、金銭的なメリットだけで考えると導入をためらう人もいるかもしれません。

しかし、蓄電池には電気代の節約になるだけでなく、停電に備えられるなどのメリットもあります。卒FIT後の電力をどう使っていきたいのか、売電収入や電気代の節約といった金銭面以外の点も考えて決めましょう。

卒FIT後の売電先を決めないとどうなる?

卒FIT後の売電先

売電を続けるにせよ、自家消費にシフトするにせよ、卒FIT後の対応については早めに考えておくことが重要です。卒FIT後の売電先を決めないまま放置した場合、自動的に次のような対応が取られることになります。

・継続買取
東京電力・北陸電力・関西電力エリアが対象です。各社で決定した新たな買取価格で自動的に継続買取されます。

・無償譲渡
上記以外のエリアが対象です。発電した電気は電力会社に無償で渡されるため、オーナー側にはまったく収入が入りません。

FIT期間の終了が迫っている人には、満了日の4ヵ月~半年前に電力会社から通知が届きます。自分の希望通りの選択をするためにも、忘れずにその後の手続きや必要な契約を済ませるようにしましょう。

積水ハウスじゃなくても大丈夫!太陽光発電はずっと売電できる

一時期、今後の見通しが危ぶまれた太陽光発電ですが、卒FITの電力を買い取る業者は増えつつあります。10年間のFIT期間が終わっても、安定して売電できるといってよいでしょう。

特に「積水ハウスオーナーでんき」は、条件さえ満たせば卒FIT後も良い条件で売電ができます。積水ハウスのオーナーなら前向きに検討するべきサービスだと言えますね。

積水ハウスの条件を満たさない家庭は、他社での売電を検討しましょう。大手電力会社や、数々の民間企業(新電力)が卒FITにビジネスチャンスを感じ、サービスや対価と引き換えようとしています。自家消費も家計にもたらすメリットが大きくなりますので、複数の選択肢を見比べ、検討できるようになります。

これから太陽光発電を導入する人にとっても、安心して設備投資ができる環境になったといえるでしょう。

太陽光発電システムの初期費用を早く回収するためには、得られる売電収入も重要ですが、初期費用を安く済ませることも重要です。

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