停電も電気が使える! 太陽光発電で万一に備えよう

災害で起こる大規模停電で、真っ先に店頭から消えるのは水と電池です。しかし、震災後のネットリサーチによれば、約20%の人が電池やラジオ、懐中電灯など「電気」が入手できなくて困ったという経験をしています。

こんなとき家で太陽光発電が使えたら、どんなことができるでしょうか。今回は、家庭の停電への備えという視点で、住宅用の太陽光発電を見ていきましょう。

停電中に太陽光発電があれば、こんなことができる!

いつもは電力会社から送られてくる電気が、何らかの理由でストップしてしまうのが停電です。現代の生活に家電製品を活用してきたぶん、停電時は大変な不便を強いられます。

街灯も点かない停電のときは、安全のための明かりや、情報を集めるためのラジオ、連絡手段のスマホや携帯電話などの通信機器は不可欠です。

特に、非常時においてはラジオ・インターネット・SNSで得る情報がとても重要です。そのため、停電が起こると電池は真っ先に入手困難になります。

このような非常時にも電気が使えれば、できることの範囲は大きく広がります。

情報収集 被害状況、復旧見込み、物品など支援情報
情報発信 安否確認、救助要請、家族や会社との連絡
家電の活用 冷蔵庫で食料保存、充電式の照明や通信機器がいつでも使える

太陽光発電で昼間に発電して、夜に使う明かりや通信機器の充電をするといった使い方がメインになるでしょう。大きい蓄電池があれば、使いあました電気に電気を貯めて運んだり、保存しておくことができます。

さらに、太陽光発電は平常時でも発電して電気料金の節約と副収入を得ることができます。万が一の停電時だけでなく、いつもの生活も豊かにするのが住宅用太陽光発電なのです。

停電したら自立運転モードに切り替えて発電できる

それでは、停電のときに太陽光発電がどのように活躍するかイメージしていきましょう。

太陽光発電は、いつもは電気の自家消費と、使い切らなかった電力を売電できる「連系運転」を行っています。しかし、停電したときには発電した電気を電力会社へ送ってはならない決まりがあるため、太陽光発電は一旦発電を停止します。

停電時に太陽光発電の電気を使うには、「自立運転」に切り替える操作を行います。

※ 自立運転への自動切替え機能がある太陽光発電システムも存在します

自立運転に切り替えたあと、電気製品を自立運転出力用コンセントに接続することで、太陽光発電の電気が使えるようになるのです。

自立運転出力用コンセントの位置は、パワーコンディショナー側面についているケースと、部屋や廊下、屋外に設置されているケースがあります。場所がわからなくなったときは、太陽光発電を設置した販売店、あるいは施工店に問い合わせると良いでしょう。

自立運転モードへ切り替える操作は簡単!

では、いざ停電になったとき、太陽光発電を自立運転に切り替える方法をご紹介します。今回は、京セラ製パワーコンディショナーを例に、自動運転モードへの切替方法をご紹介します。

  1. パワーコンディショナーの運転スイッチを切ります
  2. 外部のサービスブレーカー(家庭用分電盤の太陽光発電システム専用ブレーカー)をオフにします
  3. パワーコンディショナーの運転スイッチを入れます

③のあと、1分ほどたつと太陽光発電が発電を開始して、自立運転用コンセントから電気を得られるようになります。自立運転モードのまま日没になると、自動的に発電が終了します。翌日も自立運転を継続したい場合は、手動でパワーコンディショナーの運転スイッチを入れて、発電を再開します。

自立運転への操作方法は、パワーコンディショナーのメーカーによって、少々異なる部分があります。停電に備えるには、定期的に点検を兼ねた見直しを行うと良いですね。

停電後は通常モードに戻す。操作方法はもっと簡単!

停電が終わり、電気が復旧したら太陽光発電を「連系運転」に戻す操作を行います。連系運転にすると、太陽光発電の電気で、再び自家消費と売電ができるようになります。

京セラ製のパワーコンディショナーを例にあげると、3つの操作で簡単に連系運転へと戻せます。

  1. パワーコンディショナーの運転スイッチを切ります
  2. 外部のサービスブレーカーをオンにします
  3. パワーコンディショナーの運転スイッチを入れると、数分後に発電を開始します

翌日以降も太陽光発電を使うときは、毎回この操作を行う必要はありません。太陽光発電システムによっては、夜間中に停電から復旧したら自動的に連系運転モードに切り替わるものもあります。

太陽光発電の自立運転モードは使用頻度が低いので、いざというときに操作方法を思い出せないこともあります。太陽光発電を検討するときに、操作の簡単さを重視して選ぶのも良いですね。

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太陽光発電でも動かせない家電に注意

停電時でも、太陽光発電に頼ってはならない電子機器もあります。

例えば、

  • 生命維持のための医療機器
  • 重要なデータを扱うパソコン
  • ドライヤー、電気ドリルなど

短時間でも止まってしまうと生命や財産に重大なダメージを及ぼす電子機器には、自動で自立運転を開始するタイプ(無停電給電機能つき)の太陽光発電システムや蓄電池を用いてください。

一般的な太陽光発電は、停電を検知すると発電を一度停止します。その後、手動で自立運転モードに切り替えなければならないからです。

また、太陽光発電の発電量は一定ではありません。急に曇って発電量が不足したとき、精密機器のデータが破損する恐れもあります。

ドライヤーなどは動作開始時の「突入電力」が大きいため、太陽光発電が苦手とするタイプの家電です。突入電力が発生する家電はドライヤーの他にも、モーターやコンプレッサーが内蔵されているものに多い傾向にあります。たとえば、掃除機や洗濯機、ヒーター、蛍光灯などは、機種によってはうまく動作しない可能性があります。

特に、冷蔵庫との相性は、機種やコンディションにより大きく異なります。コンプレッサーの劣化に注意し、突入電力の少ない機種を選ぶと良いでしょう。

2016年にSHARPが発表した「停電モードつきの冷蔵庫」は、非常時の少ない電力で食品を守ることに特化しています。あらかじめ蓄電池や太陽光発電の電気を供給する専用コンセントに繋いでおくことで、停電発生から約5秒間で自動的に電力が供給されます。

シャープが発売した蓄電池連携 停電モードがついたプラズマクラスター冷蔵庫

SHARPの太陽光発電は自立運転への自動切り替えを設定できるため、非常事態に落ち着いて太陽光発電を操作できるか自信がない方にピッタリだと言えます。

いつもの生活は太陽光発電で電気料金の節約+売電収入!

停電以外で太陽光発電を使うと、「電気料金の節約」と「CO2排出量の削減」に活用できます。

私たちがいつも使っている電気は、火力発電が大部分を占めています。しかし、大量の輸入燃料に頼る火力発電は、海外の為替や情勢変化の影響を強く受けてしまいます。

2018年も世界的な燃料費の高騰により、あらゆる地域の電力会社が3ヶ月連続で電気料金を値上げしました。燃料価格が落ち着けば電気料金も戻りますが、価格が不安定な状況は今後も長く続きます。

一方の太陽光発電は、発電時の燃料がいりません。そのため、燃料費高騰による電気料金の値上がりリスクを避けられるのです。

そして、太陽光発電は発電中にCO2を排出しないクリーンさも評価されてきました。

日本では「固定価格買取制度(FIT制度)」によって消費者を支援し、太陽光発電の設置を推進しています。住宅用太陽光発電は初期費用がかかりますが、自家発電による電気代の節約金額とFITによる売電収入で費用を回収できる仕組みがあるのです。

売電価格が下がった今こそメリットがある住宅用太陽光発電

あなたにとって適切な太陽光発電を選ぶ方法

太陽光発電は、新築・既築・リフォーム時、いつでも設置できます。万一の事態に備えるなら、早いうちから太陽光発電の性質に慣れて、自立運転モードへの操作方法に慣れておくほうが良いでしょう。

ただし、屋根の種類によっては設置できないこともあります。まずは、太陽光発電の施工会社に依頼して現地調査をしてもらい、設置できる太陽光発電の大きさや発電量のシミュレーション、金額の見積りを出してもらいましょう。

このとき、停電したら自動的に自立運転を始める太陽光発電システムや、希望するメーカーについて相談しておきましょう。その上で複数社を見比べて、設置費用やサービスに満足できる企業を選ぶことが大切です。

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また、太陽光発電の導入と同時に、家庭用蓄電池の導入もご検討のする方は、下記のタイナビ姉妹サイト「タイナビ蓄電池」から一括見積りすることができます。

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今回のテーマでは触れていませんが、蓄電池を導入することでご自宅で使用する電気を完全に自家消費にすることが可能になります。災害時への備えはより万全となり、年々値上がりする電気代を0円にすることも可能なのです。

太陽光発電や蓄電池の導入を検討する第一歩は、あなたの屋根に乗せる太陽光発電を具体的に描くことです。タイナビの一括見積りで、あなたにベストな太陽光発電を提供する企業を見つけてください。