卒FITとは

FIT期間が終了したあとは売電ができなくなるのではないかと不安な人も多いのではないでしょうか。

2023年は電気料金が本格的に値上げします。各電力会社が経産省へ値上げを申請し、全世界でLNGが取り合いになっている中で起きたウクライナ問題で電気料金などのエネルギー関連の価格の高騰が止まりません。

全世界で電気料金が2倍・3倍となっている中で、日本はどうなるのか?卒FITユーザーは売電するくらいなら、まずは自分の電気を確保する事が先決かもしれません。

この記事では、「卒FITとはどういうことなのか」「新電力への売電はメリットがあるのか」「蓄電池の活用方法」「卒FIT買取価格プラン vs 蓄電池導入 どちらがお得なのか?」について解説します。

この記事を読むことによって、FIT期間が終わったあとの不安もなくなり、余剰電力をお得に活用する方法がわかります。
ただ、2023年の情勢を踏まえた電気料金の高騰には注視する必要があるでしょう。※2023年は国から蓄電池に対して大規模な補助金が出ております!

卒FITとは? FITから次のステージを解説

卒FITとは?

卒FITとは、FIT(固定価格買取制度)から卒業した発電設備をさす言葉です。

住宅用(10kW未満)太陽光発電は、FITで定められた10年間でFIT期間が終わります。こうした設備は卒FITと呼ばれることになりました。

FITでは、電力会社が余剰電力を買い取り続けること・その価格の維持が法律で決まっていました。FIT期間が終わったあとも、住宅用太陽光発電は余剰電力を売電できます。

FITを卒業した設備は、各電力会社が独自に提示する「卒FIT買い取りサービス」で、新しい売電価格の契約を結ぶこともできます。

2023年の主要な電力会社10社の卒FIT買取価格をまとめました。

【大手10社の電力会社 卒FIT余剰電力の買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
北海道電力8.0円/kWh買取プラン
東北電力9.0円/kWhツナガルでんき
北陸電力8.0円/kWhかんたん固定単価プラン
東京電力8.5円/kWh再エネ買取標準プラン
中部電力8.0円/kWh新たなデンキ買い取りサービス
(プレミアムプラン)
関西電力8.0円/kWh貯めトクサービス
(S・L・M)
中国電力7.15円/kWhぐっとずっと
(グリーンフィット)
四国電力7.0円/kWh買取プラン
九州電力7.0円/kWh太陽光発電の余剰電力買取
沖縄電力7.7円/kWh太陽光発電の余剰電力買取

※2023年3月現在のシンプルな買取プラン

主要電力会社の卒FIT電力の買取価格は7.0〜9.0円です。従来のFITと比べると相当安く感じられるかもしれませんね。

上記の10社以外にも、新電力(大手電力会社以外の小売電気事業者)が独自の価格やサービスで、卒FITの電力買い取りサービスを打ち出しています。

【各電力管内別の卒FIT電気・新電力買取価格】

各電力管内別の新電力の買取プラン※オーナ限定・電力購入・蓄電池導入などの複雑な条件付き買取単価は省きます。

【北海道電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき9.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
8.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS11.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力8.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力11.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)

【東北電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき9.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
9.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS11.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力8.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力11.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力9.0円/kWh卒FIT買取

【東京電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき9.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
8.5円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS11.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力8.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力11.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力9.0円/kWh卒FIT買取
出光グリーンパワー11.0円/kWhとちょう電力プラン
宇都宮ライトパワー8.5円/kWh卒FIT買取
鈴与商事10.0円/kWh太陽光発電の余剰電⼒買取サービス
東京ガス9.5円/kWh太陽光電力買取サービス
(太陽光買取プラン)
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)

【中部電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき8.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
7.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS11.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力7.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力11.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力7.0円/kWh卒FIT買取
浜松新電力7.0円/kWh太陽光買取サービス
(通常プラン)
鈴与商事10.0円/kWh太陽光発電の余剰電⼒買取サービス
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)
東邦ガス9.0円/kWh買取プラン

【北陸電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき8.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
8.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS10.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力7.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力10.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)

【関西電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき8.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
8.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS11.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力7.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力10.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力8.0円/kWh卒FIT買取
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)
大阪ガス8.5円+1円/kWh買取プラン

【中国電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき8.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
7.15円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS10.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力7.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力10.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力7.15円/kWh卒FIT買取
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)

【四国電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき8.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
7.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS10.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力7.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力10.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力7.0円/kWh卒FIT買取
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)

【九州電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
idemitsuでんき7.5円/kWhidemitsuでんきの太陽光買取
(スタンダード買取プラン)
エバーグリーン
・リテイリング
7.0円/kWh卒FIT太陽光買取サービス
(スタンダードプラン)
ENEOS8.0円/kWhENEOS太陽光買取サービス
銚子電力7.0円/kWh銚子電力の卒FIT買取サービス
丸紅新電力9.0円/kWh卒FIT買取サービス
ミツウロコでんき8.0円/kWh太陽光余剰電力の買取サービス
(基本買取プラン)
みんな電力7.0円/kWh卒FIT買取
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)
西部ガス8.0円/kWh太陽光発電余剰電力買取サービス
宮崎電力8.0円/kWh買取のみプラン

【沖縄電力管内の余剰電力の卒FIT買取価格】

電力会社名買取価格サービス名
丸紅新電力9.5円/kWh卒FIT買取サービス
豊田通商9.5円/kWh余剰電力買い取りサービス
(プランA純粋売電プラン)

太陽光発電の所有者は、売電先を自由に選ぶことができます。

新電力の卒FITプランを契約するメリット

大手電力会社と新電力、売電先をどちらにするか検討している人も少なくありません。太陽光発電の持ち主から見て、新電力という選択肢で何が変わるのでしょうか?

ここでは、新電力の卒FITプランを契約する主なメリットを2つ紹介します。

卒FIT余剰電力の買取単価が高い

卒FIT余剰電力の買取単価が高い

新電力は、大手電力会社よりも高い買取価格を設定している傾向にあります。
東京電力のエリアを例にみてみましょう。

東京電力の買取単価は8.5円/kWhですが、新電力である出光昭和シェルの買取価格は9.5円/kWh、の買取価格は11.0円/kWhとなっています。

FIT後は、これまで売電してきた電力会社に売電し続けるよりも、新電力と契約するほうが高く売電できる可能性が高いといえます。
ただ、近年はどの電力会社も電力の仕入れに苦労している背景から新電力に売電が続けれるのか?不安な方もいるでしょう。
特に新電力の倒産・撤退が2022年に起きましたので、買取単価よりも不安のほうが大きいでしょう。

卒FIT新電力

これまで東京電力に売電してきた方なら、東京電力エリアで卒FIT向け買取サービスを展開する新電力が乗り換えの選択肢に入ることでしょう。

関西電力なら、関西電力エリア。中部電力なら中部電力エリアで、よりお得な新電力と電力買い取りサービスを探すことができます。

電気やガス契約とセットでお得になるプランがある

卒FITの買い取りプランの中には、電気やガスの契約を切り替えるという条件で、卒FITの買取価格を高くしているケースがあります。

電気料金プランの乗り換えで卒FIT電力が高く売れるケース

たとえば、先に例に出た出光昭和シェルだと電気料金プランの切り替え有無で売電価格が変わります。

電気料金プランを昭和シェルにする → 11.5円/kWh
電気料金プランを他の電力会社にする → 9.5円/kWh

いずれも、東京電力の卒FIT買取単価8.5円/kWhと比較すると高額です。

なお、電気料金プランを切り替えると電気料金が安くなるケースと、経済メリットがないケースがあります。

卒FITの買取条件に電力供給を乗り換えることが含まれるケースでは、電気料金プランの乗り換えメリットも検証してから決めましょう。

ガス料金プランの乗り換えで卒FITが高く売れるケース

ガスと卒FIT買取サービスのセット契約で買取単価が上がるケースもあります。

たとえば、東邦ガスでガス(あるいは電気)を契約すると、9.5円/kWhで卒FITの売電が可能です。ガス料金も、ガス会社の見直しで安くなるケースとそうでないケースがあります。

これ以外の条件で卒FITが高く売れるケース

卒FIT買い取りサービスの契約条件は、他にもあります。

  • 蓄電池の購入・設置
  • HEMSなど省エネ機器の購入・設置
  • ガス機器の購入・設置
  • 特定ハウスメーカーで太陽光パネルを設置
  • ポイントで追加還元を受けること

卒FIT買い取りサービス紹介と売電収入シミュレーション記事はこちらをご覧ください。

卒FIT買い取りサービス紹介/売電収入シミュレーション記事特集

https://www.tainavi.com/library/1040/
https://www.tainavi.com/library/3450/

新電力の卒FITプランを契約するデメリットやリスク

メリット・デメリット

ここでは、新電力の卒FITプランを契約する前に知っておきたいデメリットやリスクについて紹介します。

希望の新電力が居住エリアにない場合がある

太陽光発電

新電力会社によって売電が可能なエリアは異なるため、住んでいる地域が対象エリアになっていないケースもあり得ます。

ですから、各社の売電価格を比較検討する前に、住んでいる地域を対象としている電力会社であるかを確認しましょう。

また、同じ電力会社であっても、地域によって売電価格が異なる場合があるので、しっかりとチェックする必要があります。

加入条件をチェック

卒FITプランチェック

卒FITプランには加入条件が設けられているケースもあります。そして、買取価格が高額であるほど契約条件の難易度が高いのです。新電力の買取価格の高さは魅力的ですが、条件を満たさないと適用されないので注意しましょう。

たとえば、ダイワハウスでんきのPREMIUM蓄電池プランは、買取価格が22.0円/kWhとトップクラスに高額です。

ただし、契約条件として「ダイワハウスオーナーである」「蓄電池を大和ハウスグループで購入・設置する」「ダイワハウスでんきの電気料金プランを契約する」と定められています。

しかし、高い買取価格が設定されている買取プランには加入条件がある場合が多いので、よく確認して比較しましょう。

ここまで電気料金高騰しているのであれば、売電単価狙いでを卒FIT電気プランに入るよりも、自家消費目的狙いで蓄電池を購入する方が賢明です。

2023年は国から蓄電池に大規模な補助金が出ているだけでなく、地方自治体からも補助金が出ております。東京都では蓄電池設置費用の4分の3が補助対象です!

卒FIT買取の「環境価値を企業に提供する」はどういう意味?

太陽光発電の環境価値

結論からいえば、従来のFITと同じように余剰電力を売電するだけなので、気にする必要はありません。環境価値とは発電時にCO2を排出しない電力が持つとされる価値です。

たとえば、石炭を燃やして発電した電気と、太陽光や風力で発電した電気の環境価値は異なります。

太陽光や風力などの再生可能エネルギーで発電した電気には、「化石燃料を燃やさず温室効果ガスを排出しない」という付加価値があるのです。

家庭の太陽光発電で発電した電気も環境価値を持ちます。
卒FIT電力の環境価値は発電した人のものですが、売電すれば買い取った企業のものになります。

電力会社は環境価値を持つ卒FITの電力を買取り、再エネ電力メニューとして、企業に売ることができます。再エネ化・脱炭素のニーズが世界的に高まっているため、環境価値を持つ電気の需要も増えています。

そのため、電力会社は卒FITを積極的に買い取ろうとするのです。

環境価値を提供するメリットとリスクは?

太陽光発電はお得

環境価値を提供することで家庭が抱えるリスクはありません。売電する家庭には売電収入が入る他、卒FIT買取プランによっては、追加のメリットもあります。

メリットの例としては、買取金額に加えて、企業からポイントが付与される場合があります。

たとえば、中部電力が提供する「ぐっとずっと。グリーンフィット」の「ゆめかプラン」や「WAONプラン」では、買取価格にプラスして1kWhあたり1円相当の電子マネー「ゆめか」や「WAONポイント」がそれぞれ付与されます。

卒FITのリスクは、FITのように買取価格や10年間の期間が約束されたものではない点です。卒FITの買取は電力会社にとって義務ではなく、買取サービスの終了や買取価格の変更を電力会社の都合で実施できます。

1年単位で変更される可能性もあるため、更新前に契約を見直さないと、損をしてしまう場合もあるでしょう。

卒FITは売電収入を得ることよりも、自家消費にシフトしたほうが安定した節約効果を得られるともいえます。

卒FIT太陽光発電は何が1番お得なのか?売電 vs 自家消費

どっち

太陽光発電をお持ちの家庭では、電気は「買う」か「自家発電」するものです。

屋根で発電した電気は売った方が得なのか・使うほうが得なのか、まずはチェックしてみましょう。これまでは、太陽光発電の電気をFITという制度で高く売れる仕組みになっていましたね。

だから、「ソーラーは電気を余らせて売った方が得だ」と言われてきたのです。
しかし、FITが終わった卒FITの家庭では、話が大きく変わります。

例えば1kWhあたり8円の卒FIT買い取りサービスと1kWhあたり37円97銭(※1.)の電気料金プランを契約して4500kWh(※2.)の電気を発電したとき、収支に大きな差が出るからです。

  • 卒FIT太陽光発電の電気を全て売れば → 年間:3万6000円の収入
  • 卒FIT太陽光発電の電気を使えば →年間:17万1000円を節約

※1.2023年6月予定の東京電力管内の電気料金単価に再エネ賦課金(1.40円)+燃料調整費(5.13円)+値上げ予定額(+4.96円)込みの単価を加味
※2.JPEA(太陽光発電協会)の数値を参照

同じ量と質の電気なのに、売るか使うかで手元に残る金額に大きな差があるということです。自宅で使えば、特別なことをせずに17万円以上も節約できるのです。

太陽光発電自家消費

要するに、卒FITの電気を使ったときに節約額が売電収入を上回るときは太陽光発電の電気は「余らせずに全て使ったほうがお得」ということです。これは、近年の電気料金の高騰が大きな影響を与えます。

今後、電気代はさらに値上がり傾向が続きます。1月の消費者物価指数(エネルギー分野)はオイルショックなみの上昇を見せました。今後は更なる電気料金の値上げ・原発の廃炉費用負担・再エネ賦課金の増加が消費者側に押し寄せるでしょう。

2023年の状況を考えると、発電した電気は蓄電池に貯めて自宅で使用して、購入する電気をできるだけ減らすのが一番オトクだということです。

安く売電する余裕はないでしょう。

発電した電気をすべて自家消費するのが難しいほど発電量が多いならば、蓄電池が有効です。蓄電池は価格も安くなり、補助金も活用できますので、売電が終了する方にとっては蓄電池が有効な手段となります。蓄電池の補助金は国・自治体などから2023年も出ております。

https://www.tainavi.com/library/4387/

卒FIT後も売電は可能!自家消費を進めるなら蓄電池でお得に

自家消費を進めるなら蓄電池でお得に

FIT期間が終わってからも卒FIT電力として売電は可能です。

ただし、買取単価はFITよりも安くなるため、売電するより自家消費で電気を使うほうが家計へのメリットは高くなります。
ただ、夜間全く電気を使わない人や昼間発電した電気を全て自家消費してしまう人は蓄電池を購入メリットがないでしょう。

蓄電池の元が取れるか心配な場合は、初期費用が安くサービスが良い業者を見つけるために、タイナビ蓄電池の一括見積りを利用しましょう。2023年は補助金が出ております!