キャンピングカーで生活するにおいて、電力確保は重要な問題です。特に近年の夏における温度上昇はひどく、バッテリーだけでは賄えないものとなっています。
そこで、キャンピングカーにソーラーパネルを付けて電気の確保、さらには予備バッテリーへの充電を考えたソーラーパネルの設置が増えているのです。
キャンピングカーの電源供給システム
キャンピングカーにおける電源供給システムは非常に重要で、車中泊を快適にするためのサブバッテリー(2次電源供給機能)は欠かせない装備となります。
サブバッテリーはキャンピング装備の為の電源であり、車の運転に差し障るメインバッテリーに影響しないようにしなければいけません。
キャンピングカーに乗せるソーラーパネルは、屋根上での移動に支障がない通路が確保できる大きさ、キャリアラック内での荷物搭載スペースがあることが重要です。
また、ソーラーパネルで生産された電力は、電圧次第で変化していきます。ほとんどが昼間に充電し、夜間に充電した電気を使用しますが、効率よく安全に取り込む為にも、コントローラーを用いてバッテリー充電や12V電源として使用していかなくてはいけません。
サブバッテリーのシステム構築
ハイエースなどのバンコンタイプでは、100Ah前後のサブバッテリーが最適です。
どうしても消費電力が大きくなる冷蔵庫などは、100Ah程をバッテリーを2個接続して用いる場合もあります。近年では、軽キャンパーでも105Ahを搭載したタイプが販売されています。
それでも安全面を考慮して60%~70%ほどのバッテリー稼働容量を考えたシステムとなっています。バッテリー容量と使用機器はどれくらいなのかを把握しておくことで、同時に何時間まで使えるかがわかるようになります。
キャンピングカーでの発電は難しい?
ソーラーパネルで12Vバッテリーを充電するのは難しいですが、2トン以上の大型トラベルトレーラーやマイクロバスと同等のキャンピングカーといった、大型のキャンピングカーの屋根に複数のソーラーパネルを設置する場合であれば、そんなに難しい事ではありません。
また、1枚当たりどれくらいの発電量が期待できるかでも変わってきます。
キャンピングカーに搭載出来るのは、最大値で1293×329×34mmや1218×335×35mm程度。有名メーカーでは1200×530×35mm程度のパネルがありますが、ワゴンタイプでは幅が問題になることもあります。
大型キャンピングカーで複数枚乗せてこそ実用的に使える発電量となるのです。ソーラーパネルの発電量は13A程必要で、1枚のパネルにおける最大発電量は多く見積もっても4A程です。
複数枚のパネルが必要となりますので、ワゴンタイプのキャンピングカーではフル充電するのは難しいと言わざるをえないのです。
エアコンをソーラーパネルで補うとどうなる?
夏や冬にかかせないエアコン。細かい条件によっても変わりますが、12V100Ahのバッテリー3個の場合では600Wのエアコンで3時間30分程度、 1000Wのエアコンで2時間程度使えます。
これに、800Wのソーラーパネルで発電している場合は、発電した電気はエアコンに回され、不足した電力をバッテリーから補うものとなります。
発電量は天気や時間などによって左右されますが、バッテリー単体よりは長く使えることは確かです。もちろん、夜間は発電機のみでの運用になりますが、昼はソーラーパネルによる補充が非常に役に立ちます。
ソーラーパネルは間違いなく必要!
車を駐車する場所に電気を取り込む設備が無い場合、ソーラーパネルは設置する必要があります。外部からケーブルが引けなくても、太陽光エネルギーで常に充電することができます。
サブバッテリーの電圧が下がっていると稼働することができませんので、常に満充電状態にしておくと安心です。ソーラー発電を設置することで、「サブバッテリー上がり」の不安を解消することできるのです。
マイカーにもご検討されてみてはいかがでしょうか?
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