太陽光発電の普及に伴い、モジュールの交換や撤去などから出る「使用済みモジュール」のリサイクルは今大変注目されています。
まだ、廃棄物としてモジュールが多く出ていない今だからこそ、リサイクルや適正処理の方法を知っておくことは大事だと言えるでしょう。
2040年には80万トンの廃棄モジュールが?
現在はまだ、モジュールの廃棄や交換は多くありません。しかし、10年20年先には確実にモジュールの廃棄量は増えていき、2040年には約80万トンの廃棄モジュールが出ると予想されています。
現在は主に研究などで使われたモジュールが廃棄されているにとどまっており、産業廃棄物としてメーカーなどに引き取られて、アルミや非鉄金属等の部品と、ガラスやシリコンなどに分けられ処分されています。
将来的にリサイクルを視野に入れた取り組み
現在は回収→処分と言う流れで対応出来ていますが、何年か先には必ず廃棄モジュールの大量処分という課題が待っています。
そこで国等の支援の下で、廃棄→撤去→再利用と言うリサイクルの研究がされています。実際にパネルに含まれる銀や胴の有用金属について、ガラスを分離することで精錬業社でのリサイクルが可能です。
研究結果ではリサイクルが可能な事がわかっていますが課題も残っており、ガラスの選別技術、選別されたガラスの用途などをクリアにしていく必要があります。
これらをもっと進めて行くことで、廃棄されたモジュールはゴミではなく、新しく製品として利用される事も証明されています。
モジュールの寿命とリサイクルの具体例
太陽光モジュールの寿命を25年とした場合、排出見込みの量は2020年度で約3万トン、2040年度で約80万トンに登るとされています。
現状では国内でのリユースはあまり見られないものの、海外でのリユース、リサイクルは実例があり、それを基にモジュールの寿命を考えながら、具体例なサイクルを考える事が課題になってくるでしょう。
モジュールのリサイクルに向けて行なうべきこと
お伝えした通り現在は、廃棄モジュールは産業廃棄物として処分される事が一般的です。
しかし、近い将来には倍以上排出されるモジュールは、必ずリサイクルと言う方法を取る必要が出てくるでしょう。その上で、国や業者なども先を見据えたリサイクル出来る方法を取っていく必要があり、その方法を既に採用している企業も存在しています。
適正処理の方法として課題は残っていますが、必ず来るであろう問題に対処すべく、10年後、20年後とリサイクルの動きはもっと大きくなっていきます。
販売店選びが重要!
太陽光発電の施工販売店の中には、10年後20年後の太陽光モジュールの撤去費用、処分費用を負担します、という会社もあります。10年20年と使用された後のソーラーシステムの処分を考えなくて済みますので、施工販売店を選ぶ時の基準のひとつとしてもよいかと思います。
ただし注意点として、その販売店が10年後20年後に存在しているかという問題があります。創業10年や20年といった老舗の会社だと一層安心感もありますので、こういった点も併せて確認しておくべきでしょう。
また、契約した施工販売店が倒産した場合の「撤去・処分」は誰が行うのかまで契約書で約束しておく必要があります。こういった点まで徹底的に販売店を選ぶにはたくさんの会社から提案を聞く事が必須と言えます。
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