2011年 太陽光発電へ注目度が高まる

2011年東日本大震災と同時に発生した福島原子力発電所の事故の惨禍を受け、従来の原子力発電や火力発電に変わる発電方法が注目を集めるようになりました。
 
中でも期待の星となったのが、太陽の光を利用して発電を行う太陽光発電です。
天気が悪い日には発電をしにくいというデメリットはあるものの、太陽光が比較的長期間得られる発電資源であること、そして太陽光発電は一般家庭にも導入しやすいこともあり、「代替エネルギーといえば太陽光発電」という構図も成り立つようになりました。
 
では、2012年以降から、日本そして世界における太陽光発電の累積導入量はどのように変化したのでしょうか。

2012年普及の年

2012年から再生可能エネルギー固定価格買取制度が導入されたことから、再生可能エネルギーの中でも一番取り入れやすく知名度の高い太陽光発電の利用率は一気に高まりました。
 
2011年には住宅用の出荷量は1000MW、非住宅用の出荷量もごくわずかなものでしたが、2012年には住宅用出荷量が2000MW程度、非住宅用は1000MW超、そして発電事業用の出荷量も1000MW近くなっています。ちなみに、2011年の段階では発電事業用の太陽電池出荷量は計測されていません。
 
また、2012年における日本の太陽光発電設備新規導入量は1.7GWで、世界第4位です。累積導入量では世界の導入量の6.6%で、2012年時点で世界第5位です。

2013年に飛躍的に上昇

2012年の日本における太陽光発電普及率も目覚ましいものですが、2013年になると再び大幅に上昇します。
 
まず、住宅用出荷量が2000MWを超え、非住宅用出荷量も3000MW超となります。また、発電事業用のものも3000MV超となっています。
 
2012年にも大きな飛躍が見られましたが、2013年はさらに目覚ましいものでした。さらに、太陽光発電設備新規導入量が6.9GW、2012年度の約4倍を記録します。これは中国の11.3GWに次いで世界第2位の数字です。また、累積導入量も10.0%となり、世界第4位を記録しています。
 
2013年から日本における太陽光発電利用が飛躍的に増加した背景には、中国における太陽光パネルの増産があります。中国での太陽光パネル産業が加速し、太陽光パネルが過剰に作られるようになった結果、安価な製品が日本にも輸出されるようになりました。
結果、一般家庭や企業などで取り入れやすくなり、太陽光発電量の増加に貢献したのです。

世界各国の導入量の動向

日本と同じように太陽光発電の普及率が高まっているのが中国です。
 
2013年の太陽光発電設備新規導入量では世界1位(13.3GW)となっています。2位は日本(6.9GW)、3位はアメリカ(4.75GW)、4位はドイツ(3.3GW)です。
 
一方、太陽光発電累積設備導入量における第1位はドイツで、26.1%を記録しています。次に中国(13.5%)、イタリア(12.9%)、日本(10.0%)と続きます。
 
ドイツは国土が小さいですが、もともと環境問題に関する意識が高い国で、太陽光発電の累積設備導入量においても高い数字を誇っています。ドイツ以外のEU諸国にも好成績が見られました。今では太陽光発電市場が欧州からアジアに変わりつつあるものの、太陽光発電にいち早く注目したEUの成績はそれでも高いままです。
 
中国と同じく広大な国土を持つアメリカでの太陽光発電普及率はあまり高くありません。産業用の太陽光発電設備は普及してきているものの、住宅用太陽光発電の成長を支えてきた「ネットメータリング」という制度が廃止される見込みが原因とされています。

今後の世界の動向

日本や中国に先駆けて太陽光発電に熱心であったEU諸国ですが、その普及率にも変化が見られてきています。
 
全体的には太陽光発電への注目度が下がってきていると言えます。2013年に固定価格買取制度の見直しが行われたためです。
 
一方、世界全体での太陽光発電導入量は上昇を続けています。2012年における累計導入量は100GWでしたが、2013年には140GW近くまで増加しています。年間導入量の方は30%から40%の間を推移しているのみですが、全体的には増加傾向にあることが分かります。日本でも今後はある一定増加数を保ちつつ、国内に普及を続けていくとされています。