太陽光発電システムが多く導入された事で聞くようになった資格でもある「太陽光発電アドバイザー」という資格ですが、一体どのようなものなのでしょうか。

ここでは、資格やその特性、活かされる場所などを紹介していきたいと思います。

太陽光発電アドバイザーとは?

日本住宅性能協会が認定する民間の資格の事をいいます。

再生可能エネルギーとして太陽光発電が普及を続ける中、知識不足によるトラブルが増えているのが現状です。また、そういった相談が多くなっている事は問題とされています。

太陽光発電システムには購入から運営、法律などの要素が絡んでいるため、「太陽光発電アドバイザーという資格を持つ者が、専門的な知識を持って消費者の相談に答えます」という宣言をしている様なものです。

また、太陽光発電アドバイザーは、主に一般住宅用太陽光発電システムの導入に際して、専門知識をもって消費者が安心して太陽光発電を導入でき、トラブルに対しても円滑に解決できるよう教育されています。受験資格は特になく、リフォーム店などで働いている方などは持っておくと信頼を得る事が出来る資格と言えます。

どんな試験内容なの?

基本的に太陽光発電アドバイザーの試験では、専門的な知識を幅広く持っているかと言うことが問われます。

【試験内容】

  • 太陽光発電の社会環境に関する事
  • 太陽光発電システムの概要と原理、技術などの知識
  • 太陽光発電システムの導入に関する法令などの知識
  • 太陽光発電システムの導入の支援施策、資金調達に関する知識
  • 太陽光発電システムの設置基準に関する知識
  • 太陽光発電システム導入に関する屋根、建築構造、設備などの知識
  • 現場調査や安全管理に関する知識
  • その他、太陽光発電システム導入に関した実務における知識

などが試験の内容になります。いわば、太陽光発電システムを導入する際の知識を多岐に渡って熟知しているかという内容の試験になります。

主にどんな職場で活躍できるのか?

太陽光発電アドバイザーは、再生可能エネルギーの研究機関や、住宅関係の職場で活躍出来る資格です。

まだ資格が出来て7年目なので、太陽光発電アドバイザー自体を始めて聞いたという方いらっしゃるかもしれませんが、これから設置をお考えのお客様や、設置した住宅のアフターフォローの場で、太陽光発電アドバイザーの様に、知識の豊富な人材がいる事でお客様も安心してご相談して頂ける事でしょう。

実際に資格取得者は、太陽光発電の研修機関などで、技術者の教育や、太陽光発電の施工には欠かせない電気工事士の資格を取得する為の研修に参加してスキルアップ出来るなど、教育の場も力を入れています。

既に、住宅関係や設計に関する仕事をされている方の受験も多く、知識レベルについて第三者の認定を受けることで、お客様に対して大きな信頼に繋がるものと言えるでしょう。

消費者は太陽光発電アドバイザーをどう見るべきか

「民間機関の資格だからそんなに大した資格じゃないんでしょ?」

そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそうではありません。合格率は約半分、基本的な内容から応用までをしっかりと勉強した方が取れる資格ですので、最低限一定期間、太陽光発電の勉強が必要です。

口だけの営業でもなく、実績の無い販売店とは逆で、自分の知識を資格で証明しています。とても立派な事です。

お客様は太陽光発電システムを考える上で、相談できる会社という目安になると思っています。法律の事は違う人に、施工はまた違う人にと質問をするよりも、一手に担ってくれる存在でもあります。そういったアドバイザーを雇用している会社の信頼度も上がると言えます。

適当なアドバイスで買わせる会社よりも、「真面目に専門分野を学んだ社員が居る」という事は大きな差だと思います。