
太陽光発電の現場で、ドローンに期待される役割は以下になります。
ドローンによる太陽光発電パネルの検査の簡便化と、効率化。
この点を従来の検査方法と比較しながら、詳しく解説します。
ドローンを利用した、今後の検査方法
今まで太陽光発電パネルの検査は航空測量会社に依頼し、空撮をして確認したり、サーモカメラを利用して1枚1枚人手を使って検査されたりしてきました。
しかし、工場規模の太陽光発電パネルともなると検査の時に多くの人手を要さなければならず、非常に効率もコストパフォーマンスも悪いので、検査を行わない業者が多かったのも事実です。
ドローンを利用することにより、検査の簡便化が図られました。ドローンにサーモグラフィーカメラを装着することにより、一枚一枚の太陽光発電パネルの確認がすばやくできるようになりました。
サーモグラフィーで異常値を測定した部分は直ちに人の手によって修理や交換をすることが可能になります。今までは人手でしなければいけなっかた分、見落としの可能性も高かったのですが、今後はその役割を機械が担ってくれるので、人的ミスの可能性がかなり低くなるでしょう。
ドローンの利用の際、注意する点
ドローンの検査はいつでも行えるというわけではありません。
とりわけ天候が雪、雨、強風のときには使用ができません。強風の際はドローンの飛行が困難になるというリスクがあるのと同時に、風が太陽光発電パネルの表面を冷やしてしまい、正確な温度がわからなくなるというリスクも生まれます。
取り付けカメラの性能も必要です。
より正確な温度を測り、事故を防ぐ為には優秀なサーモグラフィックカメラが必要です。
最新式のドローンを紹介!!
現在最新式のドローンはカメラで感知したデータを直接パソコンに送り、そこで異常値が発生したら教えてくれるというシステムです。今まで人がカメラで一つ一つ確認していたことを考えると非常に効率がいいと言えます。
ドローン自体に離着陸の地点と飛行ルートをプログラムし、自動制御を行えるようになった点と、ドローンが充電台に戻った際、自動で充電が行われるようになったことです。
各社のドローンの特徴と業界の拡大
田淵電機では、太陽光パネル監視などに向けたワイヤレス給電対応のドローン「CEATEC JAPAN 2015」を開発しました。
「CEATEC JAPAN 2015」の特徴は、ワイヤレス給電の採用していることにより、バッテリー交換作業が不要となっています。そのためシステムのさらなる自動化を期待されています。Emitec社ではHelipro社と共同で空撮用サーモグラフィドローンを開発しました。
このドローンのホバーの部分は電気モーターを使用しているため、軽量な飛行特性を持っています。そのため、今までにないいろいろな角度からの撮影が可能になりました。撮影された映像はHDビデオ・ダウンリンクを使い、モニター画面に映し出されます。
独自のシステムで画像を送っているので飛行中に途切れることがなく、鮮明な映像を送り届けることが可能になっています。新栄電子計測器株式会社では赤外線サーモ検査 SUAV-8iRを開発しました。
こちらの特徴は折りたたみ式アームを用いたことにより人手での持ち運びがスムーズになりました。高性能赤外線サーモグラフィを搭載していて、熱画像や可視画像をSDカードに自動保存が可能になっています。
警備システム事業を展開するALSOKもドローンを利用したパネル空撮サービスへの参入を決めています。このようにさまざまな企業がドローンを開発したり、業界に参入を図ったりしています。
セキュアドローン協議会でも企業4社が合同で太陽光発電パネル検査の事業への参入を決めたそうです。
今後も太陽光発電パネルのドローンでの検査事業は拡大していくと予想されます。
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