ソーラーパネルが突然、割れてしまうといった現象が起きています。
ボールが飛んできて割れたり、カラスが石を口にくわえて落としたなどの事故が報告されています。ソーラーパネルに強くものが当たると、ガラスの破片が粉々に吹き飛ぶことはないものの、クモの巣状に一気にヒビが入ります。
 
自動車などにも使われている強化ガラスを採用しているので、飛び散ることはありませんが発電量には影響するのでしょうか?

一番多いのが、カラスによる投石

ソーラーパネルが割れてしまう原因として、人による投石、道路から飛んできた石によるもの、そして特に多いのがカラスによる被害です。カラスは非常に賢く、人の言っていることが分かるとまで言われています。石を加えて上空から落としてパネルを落とすなんて朝飯前。面白がって繰り返すので、被害の範囲も広いものとなります。
 
対策としては、近くにゴルフボールや手ごろな石などがないようにすること。そして、カラスを無駄に刺激しないことです。

製造過程における傷からおこるヒビ割れ

物が当たることでヒビが入ることもあれば、それ以外の理由でヒビが入ってしまうこともあります。
 
強化ガラスの製造過程において、稀に小さな傷がついてしまい、それが原因で使っているうちにひび割れを起こしてしまうのです。この傷は「マイクロクラック」と呼ばれていますが、出荷前後の検査では見つけられないほど小さい傷なのです。
 
ソーラーパネルは過酷な環境に置かれますから、寒暖の繰り返しや変化によってクラックが大きくなり、やがてヒビとなってガラスを割ってしまいます。ガラスが割れると、セルにも悪影響を与えていきますし、一部の電極に負荷がかかりすぎてしまい電極が切れたり焦げたりして、ホットスポットと呼ばれる現象が起こるリスクも増大するのです。

自然災害による被害は?

屋根の上に設置されるソーラーパネルは、あらゆる自然災害を受けますので、それに対しての対策が施されています。
 
まず、激しい雨風や雷。屋根へ取り付ける際には、建設基準法に基づいた強度が決めれていますので、強風で飛ばされるということはありません。万が一雷が落雷してしまったとしても、太陽光発電システムには落雷による損傷を避ける誘導雷対策が施されていますし、そもそも落雷したという事例事態が非常に稀となっているのです。
 
また、北日本などで心配される雪ですが、積雪量に応じた傾斜角度が設定されていますので、発電量は減ってしまうとはいえ雪による被害はほとんどありません。
 
雪よりもよちょっと手ごわい雹については、ソーラーパネルでは強化ガラスが採用されているので、こちらもそこまで心配する必要はないのです。

表面よりも裏面のほうが弱い

ソーラーパネルの表面が注目されがちですが、実は裏側のほうが強度が小さく弱点となっており、マイクロクラックが入るリスクも高くなっています。
 
特に産業用で平地に架台を設置して置くタイプでは、裏側からの衝撃にとても弱いもの。裏面も強化ガラスなどで、ある程度の強度を持たせないと安全とは言えないのです。
 
ちなみに、屋根に設置するタイプは、裏面が屋根に守られているので比較的安全です。

ソーラーパネルの不具合は専門家に

ソーラーパネルは屋根に設置されていることもあり、割れていたりヒビが入っていることに、すぐに気が付くことは難しいもの。異変を感じて、たまたま目についてなど、気が付いた時にはひどくなっていることもあり、原因がはっきりしない事もあります。
 
傷やヒビを見つけたときは素人判断で行動を起こさず、まずはソーラーパネルの購入先に連絡をしましょう。ソーラーパネルの不具合は、電気工事の資格を持っている人しか手を出してはいけないことが法律でも決められていますし、安全な手順でシステムを停止させないと大変なことになります。きちんと修理・交換依頼をするようにすることで、また元通りに使えるようになります。