一般家庭で発電した電力と電力会社で発電している電力とを接続するシステムを、系統連系と呼んでいます。
 
系統連系のコントロールはパワーコンディショナーが担っていますが、他にも最大電力点追従制御・高調波抑制対策・力率制御・系統連系保護・モニターといった役割があります。

系統連系ができる電力とは?

系統連系では、一般家庭においてまかないきれなかった負荷電力を、電力会社から供給できるようにするだけでなく、余剰電力を電力会社に逆流することも可能としています。ただ、電力会社が供給する電力と、同レベルでの電力が要求されます。そうでないと、電力会社の系統に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
 
また、系統連系をしたからといって、電力会社が持つ配電線に電力が送り込めるといったわけではありません。電力を送りこむ際には、逆潮流というシステムが使われることになります。

パワコンを構成する2つの装置

パワコンは、インバーター(DC-AC変換装置)と系統連系保護装置で構成されています。
 
インバーターとは、最大電力点追従機能(MPPT)と・高調波抑制機能・逆潮流制御機能を備える装置。直流電力を系統電力と同レベルの電力に変化させ、太陽光パネルから得た電力を、系統電源接続された家電製品や工場設備などに供給します。余剰電力については、系統側へ送り込む逆潮流をおこないます。
 
そして、系統連系保護装置とは、系統側になんらかのトラブルが発生した場合、太陽光発電システムへのダメージを最小限に抑えながら安全にその動きをストップさせるもの。他にも、周波数の上がり下がりや、過電圧や不足電圧がないかどうかの検出もおこないます。

系統連系と電力需給契約の流れ

太陽光発電によって生まれた余剰電力は、電力会社が購入します。そのためには、系統連系と電力需給契約を結ぶ必要があります。
 
系統連系を行うための手続きや申請は、太陽光発電システムの所有者本人がするのではなく、販売会社や専門業者が代理でおこなうものとなっています。所有者は、系統連系が開始される時に立ち会うだけで大丈夫です。
 
系統連系がスタートする際には、電力会社から電力需給契約書類が渡されますので、内容を一通り把握しておくようにします。契約年数や自動更新、売電等について、詳細な内容が記されています。あとは、売電金額の振込先などの書類に署名もしくは捺印することで受給契約締結です。

系統連系型と独立型のメリット・デメリット

太陽光発電システムにおいての余剰電力を電力会社に売る為には、系統連系システムを構築する必要があります。ですが、売電をしない独立型もあります。あくまでも自家発電した電力は自己消費して売電はしないという場合においては、後者の独立型となるのです。
 
系統連系では、補助金がありますし、売電することで電気代が少し安くなるといったメリットがあります。ですが、導入にかかる費用がとても高く、停電したときに夜間の電力提供がありません。
 
独立型では、夜間はもちろん停電時でも蓄電した電力でまかなうことが可能です。導入コストもいくらか安いものとなっています。ただ、補助金は受けることができません。

もしものトラブル時にはどうする?

太陽光発電システムは、太陽光パネルとパワーコンディショナーを設置、そして発電した電気を家で使うための電気工事が終わって初めて使えるものとなります。そして、さらに余剰電力を売るために、電力会社と系統連系を結ぶ必要があります。太陽光発電システムを設置し、この系統連系システムが構築されて完了です。
 
太陽光発電システムの系統にトラブルが発生した場合には、自動的に系統から切り離されます。売電もストップ。連携区分が低圧か高圧かでも異なり、低圧連系におけるパワコンでは、系統異常が回復していくのに伴い自動的に復帰しますが、高圧連系でのパワコンは自動的な復帰はおこなわれません。電力会社が確認後、手作業でおこないます。トラブル時の復旧についても、各電力会社における規定を確認しておくと安心です。