サンビスタ

シャープの住宅用太陽光発電システム「サンビスタ(SUNVISTA)」。太陽電池の研究を1959年からスタートし、1962年には太陽電池付きのラジオの開発、1970年代には単結晶シリコン太陽電池の電卓と目覚ましい発展を遂げています。

2000年には世界生産量でトップになり、国内での設置件数は100万件を超え、国内シェアの実に3割を占めているメーカーです。そんなシャープの太陽光発電システムのメリットとデメリットとは、どんな事が挙げられるのでしょうか?

サンビスタを選ぶメリット

最大のメリットは、世界にも名が知られている企業だということがまず挙げられます。シャープの太陽光発電に関する歴史は長く、半世以上の研究実績があります。1959年の太陽電池の開発から始まり、これまでさまざまな太陽光に関する商品を量産化。

ついには太陽電池を衛星に搭載し、その打ち上げも成功させています。コストパフォーマンスの良さはもちろん、これまでの実績は他には並ぶ者がいないほど。

設置可能の屋根を限定していない、複雑な形状をしている屋根にも対応できるようなパネル設計されているのも選ばれる理由となっています。

世界でもトップクラスの生産数と導入数

サンビスタは、累計生産が世界でもトップクラスの太陽光発電。日本以外では、アメリカやイギリス、オーストリアなどでも高いシェアを誇っています。半世紀以上の信頼と実績を持ち、国内における住宅用太陽光発電システムのおよそ3割を占めているともいわれています。

採用している独自の品質試験は国際規格よりも厳しい内容で、これまで培ってきた豊富な知識とデータの元、安心・安全な商品を開発・製造。バリエーションが豊富な設置方法はもちろん、システム・モニタサービスと保証制度の面でも充実しています。

効率の良い発電電力

モジュールから得た電力は、接続箱で電力変換されパワーコンディショナーに送られます。ただ、この電力変換時に電力を消費してしまうのがネック。シャープでは、その無駄を省いて効率的におこなう為に、モジュール自体で最大電力を取りだせるように開発。

発電箱とパワーコンディショナーを一体化させることで、電力を無駄にしないで効率的に使用できるようにしているのです。

また、一般的なパワーコンディショナーは、周辺温度が上昇すると回路を守るために運転をセーブする為、使用できる電力が減ってしまいます。

シャープでは、高温になっても運転性能が落ちないように、放熱性が一般的な設定よりも高い温度で運転制御が始まるようにし、その運転性能が低下しないようにしています。

しかも、増設する場合や容量の大きいシステムを設置するなどの設備追加に対しても、電力モニタで最大3台までのコンディショナーを一括管理できるように作られており、増設することで管理が複雑で面倒になったり、設置場所に困ったりすることがありません。

システム・モニタサービスとは?

システム・モニタサービスとは、設置後の稼働状態を見守り、必要に応じて診断・対応する無料サービスです。モニタリングセンターでは、一定時間毎に太陽光発電システムのデータからエラー表示がないか、発電診断結果などを監視し、トラブルを未然に防いでいます。

もしもパワーコンディショナーなどの不具合が発生すれば、モニタリングでセンターで感知して、専門担当者が連絡・点検・修理をおこない、修理や交換が必要となった場合の修理費や機器費などはすべて保障されております。

また、毎月の発電状況からレポートを作成し、Webサイトを通じて専用ページで報告。運転状況はもちろん、各電力量や環境へどれだけ貢献しているかなどを分析しています。

ただし、システム・モニタサービスを利用するには、15年保証か10年保証へ加入することが必須となります。

10年保証と15年保証はメリットが大きい

保証には10年と15年とありますが、後者は有償となります。費用は太陽光発電システムの大きさによって異なり、住宅用として多い3kw以上4kw未満では1万5千円程。

保証を付ける場合は設置してから1ヶ月以内に申し込みをする必要があり、期間の変更はすることができません。太陽光発電システムで故障しやすいのは、寿命が10~15年といわれているパワーコンディショナーです。

保証に入っておくことで買い替えの費用を負担しなくてすみますので、これらの保証は大きなメリットとなります。

SUNVISTA総合補償制度で自然災害にも対応

自然災害における保証では、「SUNVISTA総合補償制度」があります。ただ、自然災害といっても、その補償内容は一般的な認識とは異なります。

保証対象としては火災や落雷、風災、ひょう災、雪災、水災、破裂だけでなく、爆発や盗難といった自然災害とは関係の内容なものも含まれています。

保証対象外としては、戦争や暴動、原子力危機などによるトラブルだけでなく、地震や噴火、津波、凍結、極端な気温の変化による異常といった自然災害も含まれていますので注意が必要です。

また、保証の実行はシャープではなく販売店が契約した保証会社となりますので、どの保証会社に加入しているかで補償内容も若干異なったり、金額においても販売店ごとに差が出る事もあります。

安心サポート!シャープサンビスタメンバー

太陽光発電の設置について、相談や詳しく教えてくれるのが「シャープサンビスタメンバー」です。メンバーは、各エリアごとに豊富な販売や施工実績をもつ会社で、アフターフォローについても対応可能としています。

専門のアドバイザーが在籍し、太陽光発電の利用においてトータル的にサポートします。

サンビスタを選ぶデメリット

サンビスタだけに言える事ではありませんが、シャープ製の製品を考える際に一番のデメリットとなるのが会社の経営状態への不安です。太陽光発電システムは何十年と使うわけですから、パネルを設置したもののその後の保証がどうなっているのかは大事なポイント。

万が一倒産した場合はどうなるのでしょうか?そうしたリスクを覚悟したうえで購入を検討しなくてはいけません。

ラインナップが複雑でわかりにくい

他のメーカーと比べて、シャープの住宅用太陽光発電製品はラインナップが複雑で、モデルチェンジも短期間でおこなわれています。海外メーカーからの協力を得ながら時代にあったニーズに対応している事が、その要因の一つとなっているようです。

価格の変動も激しい事から、比較検討するのが難しいメーカーともいえます。

設置費用やどれくらいで元がとれるかわかりにくい

太陽光発電システムを設置する際に気になるのが、その大部分を占めるパネルの費用です。シャープのオフィシャルサイトには、さまざまなパネル仕様と希望小売価格が記載された製品情報ページがありますが、よほど詳しくないとわかりにくいもの。

設置場所による発電効率の違いを考慮するのはなかなか難しいので、結局は対面相談にいかないとわからないのです。家の購入と共にその設置を考える人が増えている、太陽光発電システム。

半世紀以上の実績と信頼があるシャープのサンビスタは、屋根の形を選ぶことなく、専門家が適切なアドバイスの元、その導入を手助けしてくれます。

種類が豊富な事からも選ぶのが大変ですが、相談窓口も充実しているので納得のいくシステム設計をすることができるのではないでしょうか。