停電対策

災害が発生して停電したときに、自家発電機があれば家庭内の電力をまかなうことができます。自家発電機には、さまざまな種類があり、使い方や費用にも幅があるので、選ぶときには迷ってしまうかもしれません。

今回は、家庭用自家発電機の種類とそれぞれの特徴、蓄電池の種類について紹介します。自分のニーズに対応できるものはどれなのか、普段からチェックし検討しておくことをおすすめします。

燃料がなくても使える手動式発電機

燃料がなくても使える手動式発電機は、ラジオや携帯などの充電に活用できます。コンセントが使えなくても頑張ればたくさん発電できるのがメリットですが、デメリットもあります。

ここでは、手動式発電機の特徴やメリット・デメリット、使い方などについて解説していきます。

使い方や費用、メリット・デメリットは?

手動式発電機は、ハンドルやペダルを手や足など人力で動かして発電させる仕組みになっています。発電するには、ある程度の力で継続して動かさなければなりません。価格は、手動式なら1万円程度、ペダル式は3万円台で販売されています。

手動式発電機のメリットは、燃料がなくても発電できるためコストがかからないことです。コンパクトなタイプなら持ち運びも簡単にできることもメリットに挙げられるでしょう。

デメリットとしては、発電量が小さいため小型家電の充電や一時的に照明を使用する場合など、用途が限られる点です。また、ハンドルやペダルを動かしている間しか発電できないため、手を空けられないことや、長時間の発電ができないこともデメリットと言えます。

使える家電の種類と使用時間の目安

手動式発電機で使える家電の種類や使用時間の目安をチェックしておきましょう。手動式発電機は、電力量が小さく最大でも100W程度しか発電しません。使える家電は携帯やラジオ、タブレット、照明など消費電力の少ないものに限られます。

使用時間の目安は、100W発電した場合に、携帯(15W)なら6~7時間程度、LED蛍光灯(18W)なら5時間程度です。バッテリーを接続して充電することも可能なので、非常時には便利に使えるでしょう。

ただし、10Wを充電するには3分程度ハンドルを回し続ける必要があるので、ある程度の体力が必要になります。

エネルギーを効率的に使える家庭用燃料電池「エネファーム」

エネファームは、災害で停電した場合にも自立運転を利用すれば発電が継続できます。手動式発電機と比べると供給量の大きい機器なので、こちらについても特徴を押さえておきましょう。ここでは、エネファームの仕組みや使い方、費用などを紹介します。

使い方や費用、メリット・デメリットは?

エネファームは、ガスの中の水素で化学反応を起こし発電させる仕組みです。さらに、その際に発生する排熱を利用し給湯する機能も備えているので、エネルギーに無駄が出ません。

発電した電気は、照明やテレビなど家庭内の電力として使えます。費用は200~250万円程度と高額なので、補助金制度を利用することも視野に入れるといいでしょう。

エネファームのメリットは、自宅で発電して使用するため発電ロスが少なく、機器の騒音が少ないことです。また、電力使用量の4~6割をまかなえるので電気代の節約にもなります。自立運転に切り替え可能な機種なら、停電時も発電が停止することがありません。

デメリットは、ある程度広い設置スペースが必要であることに加え、導入コストが高い点でしょう。ガスで発電するためガス代がかかる点や、停電時に発電できない機種があることもデメリットです。災害でガスの供給が止まった場合は、発電できない事態になることも押さえておかなければなりません。

使える家電の種類と使用時間の目安

エネファームで使える家電の種類や使用時間の目安を紹介します。

エネファームの発電量は、1日0.20~0.75kW程度です。比較的消費電力の小さい、テレビや冷蔵庫、ノートパソコンなどが使えるので、災害時でも日常生活を支障なく送ることができます。

使用時間の目安は、テレビなら最大で2時間程度、冷蔵庫は2~7時間程度、ノートパソコンなら7時間以上です。ただし、使用時間はエネファームの発電量や使用する家電の電力消費量によって変わるので、確認しておくことをおすすめします。

節電も停電時の電力供給も可能!住宅用太陽光発電

住宅用太陽光発電

住宅用太陽光発電なら、普段の節電や停電時の電力供給にも役立ちます。ここでは、太陽光発電の特徴や費用などを紹介していきます。災害時に使える家電の種類や使用時間の目安を知っておくと、いざというときに役立つでしょう。

使い方や費用、メリット・デメリットは?

住宅用太陽光発電は、自宅の屋根や空き地などに太陽電池モジュールを設置し、太陽光を利用して発電させます。発電した電力は、パワーコンディショナーで家庭用電力に変換され、電気として使用できる仕組みです。

費用は機器の規模によっても変わりますが、1kWあたり27万円前後が相場です。一般家庭の屋根で3kWか4kWくらいの容量なら、81万円から108万円が初期費用の目安になります。

メリットは、太陽光で発電するので電気代を節約できることや、停電時も太陽光で発電できることです。余った電力は売電することもできるので収入が得られるメリットも見逃せません。デメリットとしては、充電できるのは太陽が出ている昼間のみで、夜間にはできないことです。

使える家電の種類と使用時間の目安

平均的な住宅用太陽光発電の容量としては、4~6kWの機器を設置することが多くなっています。年間の平均発電量は1kWで約1000~1200kWhとされているので、1日あたりの平均にすれば1kW当たり3kWh程度が目安となるでしょう。

仮に、1日あたり15kWh発電したとすると、1日20kWhの電力を消費する世帯なら75%を太陽光発電でまかなえることになります。

太陽光発電の出力によっては、エアコンや洗濯機、電子レンジなど電力消費の大きな家電も使えるので、災害時にも不自由しません。ただし、蓄電池を利用しない場合は昼間だけの発電となるため、使用時間は長くても10~14時間程度になります。

朝や夕方、天候の悪い日は発電量が少なくなる点については、対策を講じる必要もあるでしょう。

自家発電機を導入するなら蓄電池も検討しよう

蓄電池を活用すれば、太陽が出ない日に備えて電気を貯めておけるので、災害時にも安心です。また、効率的に電力を使うという観点からも、蓄電池の活用を検討すべきでしょう。ここでは、蓄電池の種類やそれぞれの特徴を解説していきます。

EV(電気自動車)・PHV(プラグインハイブリッド車)・HV(ハイブリッド車)

EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)、HV(ハイブリッド車)は災害時の電源として注目されています。それぞれの車体に搭載されているACコンセントで1500Wまでの家電が使えるため、ホットプレートなど消費電力が多めの家電も動かせます。

JAFの検証によれば、きちんと充電されたEVなどがあれば、停電時でも暖をとり、温かい食事が作れるとの結果が出ています。

さらに、V2H機器(※)を導入することで、自動車から家庭へ、家庭から自動車への給電が可能になります。家全体への蓄電池効果がほしいなら、V2Hも併せて設置しましょう。

※ V2H機器:電気自動車に貯めた電気を家庭用電力へ変換するシステム機器のこと。

日中、自動車を使用しない場合は、安い夜間電力を貯めて昼間に使うこともできるので節約にもなります。停電時には、容量の大きい非常用電源として使うこともできるため、いざというときの備えにもなるでしょう。

ただし、蓄えた電気が尽きた場合、停電の最中でも充電できる方法を用意しておきたいところです。

据え置き型蓄電池

据え置き型蓄電池とは、配線工事を行い建物内や屋外に設置する、容量の大きい蓄電池のことです。太陽光発電と併用すれば、昼間だけでなく夜間も電力を確保することが可能になるので安心できます。

蓄電池のグリーンモード機能を使えば、太陽光で発電した電気の余った分を蓄電できます。もし、発電が足りなくなったときには、放電することもできるのです。太陽光発電との相性が最もよい蓄電システムと言えるでしょう。

2019年は蓄電池に最大60万円が支給される補助金制度があるので活用することをおすすめします。

https://www.tainavi.com/library/4469/

ポータブル蓄電池

ポータブル蓄電池とは、持ち運び可能でコンパクトな蓄電池のことです。容量は200~1000Wh程度まであり、用途に合わせて選べるのが特徴と言えます。

据え置き型蓄電池に比べて容量が小さいため、使える家電製品は携帯の充電やノートパソコンなど、消費電力の小さいものに限られます。USB出力ポートも備えているタイプなど、使いたい機器に合う出力ポートを備えている製品を選ぶといいでしょう。

普段の電力供給には容量が足りないかもしれませんが、非常用としては便利な蓄電池です。

停電の中で発電するには太陽光発電

自家発電機で家庭内の電力を補うなら、太陽光発電が最もおすすめです。蓄電池と併用すれば、夜間の電力も確保できることが分かりました。ただし、設置には高額な費用がかかるため、業者選びは慎重に検討しなければなりません。

タイナビでは、優良業者5社の見積りを無料で比較できます。蓄電池との同時見積りも可能なので、相場を知り適性価格を見極めるためにも、ぜひご利用ください。太陽光発電は、蓄電池とセットでお得に購入することをおすすめします。