0円太陽光発電

「エネカリ」は、初期費用0円で太陽光発電を始められる東京電力グループのサービスです。

初期費用がかからないのでお得に感じられますが、毎月の利用料が必要になりますので、太陽光発電設備を購入するのと、どちらが安いのかを調べることが大切です。

この記事では、「エネカリ」の利用を検討している人に向けて、サービス内容やメリット・デメリットを紹介します。

購入する場合と比べて得になるのかを解説するのでぜひ参考にしてください。

「エネカリ」の0円太陽光発電とは?

「エネカリ」は、初期費用0円で太陽光発電を設置できるサービスとして発表されました。

このサービスは、東京電力グループのTEPCOホームテックが提供しています。全国展開しているので地域は限定されていません。

サービスを利用して太陽光発電を設置すれば、発電した電気は自家消費や売電により、電気代の節約に役立つでしょう。

利用対象者戸建て・集合住宅所有者、
家庭用として使用する人
対象機器 ソーラーフロンティア、エクソル、スマートパワー、
ハンファQセルズ、三菱電機、京セラ、カネカ、
長州産業、サンテックパワー、
パナソニック東芝エネルギーシステムズ、シャープ、
カナディアン・ソーラー、ジャパン、長州産業
契約期間10年
利用料現地調査により決定

サービスの契約期間は10年間と設定され、そのあいだは1カ月ごとに太陽光発電の利用料を支払わなければなりません。

利用料については、設置する住宅の現地調査を行い、設置条件を確認した上で決定するシステムになっています。

「エネカリ」と「エネカリプラス」の違いは?

  • TEPCOホームテックの「エネカリ」
  • 東京電力エナジーパートナー社が提供する「エネカリプラス」

以下では、二つのサービスについてより詳細に説明します。

どちらも同時に提供されているので、あなたのライフスタイルや住まいのニーズに合わせて選ぶことが可能です。

事業名エネカリエネカリプラス
主体TEPCOホームテック東京電力エナジーパートナー
内容リースモデルPPAモデル
エリア全国対応関東エリア
余剰電力売電可能
余剰電力はお客さまが所有
売電不可
余剰電力は東京電力が利用
初期費用0円0円
月額費用定額利用料定額利用料
対象設備・太陽光発電システム・蓄電池
・V2H・IH・エコキュート
・太陽光発電システム・蓄電池
・おひさまエコキュート

➡「エネカリ」は、選べる製品やアイテムが豊富で自由度が高いのが特徴です。

電化設備の工事もTEPCOホームテックが引き受けることができ、また、設備機器をTEPCOホームテックが提供しながら工事自体は住宅会社が行うといった柔軟な組み合わせも可能です。

このサービスは全国どこでも利用できるので、自分だけのオーダーメイドな電化ライフを楽しみたい方におすすめです。

➡「エネカリプラス」は、提供する電化設備が一部限定され、その設備工事も同社が提供します(TEPCOホームテックが工事を請け負う場合もあります)。

※ただし、このサービスは関東エリアにお住まいの方限定となっています。

シンプルで分かりやすいパッケージ型のサブスクリプションサービスとして、手軽に電化ライフを楽しみたい方にピッタリです。

それぞれのサービスには独自の特徴と魅力がありますので、あなたの生活スタイルやニーズに最も合ったものを選んでみてください。

「エネカリ」のメリット

「エネカリ」の最大のメリットは、初期費用がかからないことでしょう。

また、サービスの契約期間中の10年は太陽光発電機器への保証も受けられるので安心です。契約満了後は、システムが無償譲渡されるというメリットもあります。

①今なら補助金が貰える

エネカリ補助金

東京都から「令和4年度災害にも強く健康にも資する 断熱・太陽光住宅普及拡大事業」という補助金の提供が始まり、その規模がさらに大きくなりました!

実は現在、東京都では「エネカリ」を含む、自家消費型の太陽光発電を設置する全ての場合に、1kW当たり10万円の補助金が支給されています。

タイナビより見積もりをされますと、各企業様より補助金申請の代行サポートを受ける事ができ、太陽光発電導入がスムーズに進みます。

「エネカリ」対応有無や対象機種、自治体の補助金もあわせてチェックしてもらえますので、太陽光発電をを設置したい方はタイナビの無料一括見積りへお申し込みください。

②初期費用や修理費がかからない

一般的に、太陽光発電の設置費用の目安は、1kWあたり24~30万円と言われています。

たとえば、5kWの太陽光発電を設置した場合には、120~150万円の初期費用が必要になります。太陽光発電を設置したくても、高額な初期費用がネックになるかもしれません。

「エネカリ」のサービスを利用すれば、まとまった予算を用意できなくても、初期費用なしで太陽光発電設備を設置できます。契約期間中は故障した場合の保証も付いており、修理費用もかかりません。

コストがネックで導入をためらっていた人も始めやすいサービスといえるでしょう。

③契約期間が終わった後もそのまま使える

初期費用0円で太陽光発電

「エネカリ」のサービス契約期間は、10年間と決められています。契約期間が終了したあとは、太陽光発電設備を無償で譲り受けることができます。

10年の契約期間が終われば、そのあとは利用料を支払う必要がありません。

機器が譲渡されたあとは、太陽光発電の電気を自家消費や売電することでの利益が見込めるでしょう。ただし、「エネカリ」では、譲渡するための条件としてサービス利用料を全額支払っていなければならないとしています。

 

「エネカリ」のデメリット

「エネカリ」は、太陽光発電を設置するときには初期費用がかかりません。ただし、工事費を入れて算出された、毎月のサービス利用料が発生することを認識しておきましょう。

また、このサービスは中途解約ができない点にも注意が必要です。

①利用料を支払う必要がある

エネカリ利用料

「エネカリ」のサービスを利用するには、毎月定額の利用料を支払う必要があります。ただし、サービスの利用を検討するために見積りを得たいと希望しても、すぐには利用料の額は分かりません。

サービス会社が現地調査を行い、結果を受けてから利用料が決められる仕組みだからです。

また、太陽光発電を設置しても、立地条件などから発電量が少ないこともあります。その場合は、太陽光発電から得られる売電収入や、自家消費による電気代の節約といったメリットが減るため、毎月の電気量負担が増える可能性もあるので注意が必要です。

②原則として中途解約ができない

エネカリ中途解約

「エネカリ」は、原則として中途解約ができないため、契約すると10年間は利用料を払い続ける必要があります。

契約者の都合で、どうしても解約する必要に迫られたときには、残った契約期間分の利用料を全額支払わなければなりません。

利用料の支払いが滞った場合は、遅延損害金が発生することにも注意が必要です。初期費用がなく契約しやすいサービスですが、10年間中途解約できないデメリットがあることも押さえておきましょう。

https://www.tainavi.com/library/4119/

「エネカリ」と自分で買う場合でどっちがお得?

計算比較

ここまで、「エネカリ」のサービス内容について紹介してきました。

では、太陽光発電を「エネカリ」で利用するのと、自分で購入する場合では、どちらがお得なのでしょうか。

https://www.tainavi.com/library/4236/

「エネカリ」を利用すると、1カ月ごとに機器の利用料として一定の金額がかかりますが、肝心の利用料を知るには現地調査が必要なので、どちらがお得なのかはすぐに判断できないでしょう。

自分で買った場合は購入費用・メンテナンス費用以外のお金はかかりません。太陽光発電設備の無償譲渡までは利用料を払い続けるため、トータルの費用は高額になってしまいます。

エネカリの太陽光発電

仮に、「エネカリ」で4kWの太陽光発電を1カ月1万円で利用した場合、10年間の支払い総額は120万円で1kWあたりの単価は30万円です。

一方、太陽光発電を設置するときのkW単価は、30万円よりも安くなるのが一般相場です。事業者によっては、1kWあたり25万円前後という話も出ています。

まずは一括見積りを利用して、複数の業者から見積りを取り寄せてみてください。

特に見積比較サイト等を利用して設置する場合は、1kwあたりの導入単価が20万円前後になる可能性があり、「エネカリ」と比較しても経済的メリットが高くなります。

「エネカリ」の10年間の利用料を確認したうえで、長期的に見てどちらがお得か、一括見積りの額と比較してから決めるようにしましょう。

どちらが安いか一括見積りで比較してみよう

太陽光発電の一括見積りサイトタイナビ

「エネカリ」のサービスは、初期費用が必要ないので太陽光発電を導入しやすいメリットがあります。

ただし、毎月の利用料が発生することも忘れてはいけません。契約すると10年間は解約できないという条件もあるので、10年間の利用料のトータル費用を計算しておきましょう。

「エネカリ」は、設置条件は年齢・建物の築年数など厳しいと言われていますが、銀行などのソーラーローンを組めない20代の方にとっては太陽光発電を設置できるチャンスとなります。

逆に、30代~50代で銀行や信販ローンが組みやすい方にとっては、そもそも金融機関から低金利で太陽光発電を導入ができるので、このようなサービスを利用するメリットが薄れる可能性があるでしょう。

https://www.tainavi.com/library/3410/

そのうえで、太陽光発電設備を購入する場合と、どちらが安いのかを比べることが大切です。

タイナビでは太陽光発電の一括見積りができるので、費用を比較するときにはぜひ利用してください。電気料金が高騰すればするほど、自分で設置するほうがお得になるでしょう。