※高圧や住宅用太陽光発電は対象外です。
オムロン・安川電機・田淵・ファーウェイなどの一部機種は対応確認済みです。
※交換時は交換施工企業は必ず確認してください。
※1電圧フリッカとは、電圧が繰返し変化する事象です。これにより、照明がちらつくなどの影響が発生します。
今回は、FIT全盛期(2012年~2015年)には低圧用太陽光発電所で高いシェアを誇っていたパワコンメーカーである田淵電機(現在の社名はダイヤゼブラ電機)製のパワコンについてご紹介します。
田淵電機は、2期連続の赤字等の業績の悪化により2019年にダイヤモンド電機の子会社となり、その後にダイヤゼブラ電機に社名変更しました。
田淵電機のパワコンを利用中の方で、壊れた場合はどうすればよいのか?どの製品を選べば良いのか?不安な方は多いと思います。
タイナビ発電所を運営する株式会社グッドフェローズでは、ダイヤゼブラ電機(旧:田淵電機)が2024年6月現在では電圧フリッカ対策については対応している状況ですが、代替えメーカーをお考えの方は安川電機製のパワコンを推奨しております。
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パワコンメーカーの田淵電機が社名変更した背景と現在は?
田淵電機社のパワコンは、他の日本パワコンメーカーとは異なり、その当時は圧倒的な価格競争力を持っていました。FIT(固定価格買取制度)の開始以降、販売台数を順調に伸ばし、2015年には売上高441億円を達成するなど、低圧パワコン市場でオムロンとほぼ同等のシェアまで拡大しました。
しかし、2014年9月の九電ショックにより、分割案件の禁止や海外パワコンメーカーの新規参入などで価格競争の影響を受け、2018年度には2期連続で赤字決算となりました。その後、田淵電機は事業再生ADR(債務者再生手続)を申請し、ダイヤモンド電機の完全子会社となりました。そして、2021年には商号をダイヤゼブラ電機株式会社に変更しました。
2024年現在は、田淵電機(ダイヤゼブラ電機)はパワコンの製造・販売を継続していますが、海外市場向けの高圧用産業用パワーコンディショナー事業からは撤退しています。
一方で、全負荷型ハイブリッド蓄電池「アイビスセブン(EIBS7/アイビス7)」の販売は絶好調であり、2020年度には販売台数が3万台を超えるなど、蓄電池メーカーとしての知名度の方が高まっています。
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンの評判・特徴は?
パワコンの特徴としては、余剰売電や全量売電、自家消費など様々利用用途に活用できることです。商品ラインナップは少ないですが、汎用性が高いパワコンメーカーとも言えます。最近、他のパワコンメーカーの納期が長くなっていますが、比較的短い納期で入手できることも可能です。
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンEPG/EHFシリーズ三相9.9kwについて?
単相のEPCシリーズは生産が終了し、2024年現在は単相のEHFシリーズと三相のEPGシリーズがラインナップとなっています。
EHFシリーズは単相で容量は5.5kw、8.0kw、9.9kwがあり、EPGシリーズは三相で容量は9.9kw、25kw、33.3kwです。また、重塩害にも対応したモデルがあり、住宅用から商業用まで、幅広い容量のパワコンが揃っています。
現在販売中の製品型番は以下の通りです。
- 単相5.5kW(EHF-S55MP3B)
- 単相8.0kW(EHF-S80MP4B)
- 単相9.9kW(EHF-S99MP5B)
- 三相9.9kW出力制御対応(EPG-T99P5)
- 三相25kW(出力制御対応)EPD-T250P6
- 三相25kW(出力制御対応)EPD-T250P8-FPL
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)の強みは?
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンには以下3つの強みがあります。
フルMPPT方式による圧倒的な発電力
田淵電機のパワコンはフルMPPT方式を採用しています。これにより、ストリング単位で制御することで発電量を最大化することができます。例えば、雪が積もっていたパネルが解けると、一般的な方式では発電量の回復に時間がかかりますが、フルMPPT方式では雪が解けたパネルがすぐに発電を始めるため、発電量の回復が迅速に行われます。
多様な太陽光モジュールに対応
田淵電機のパワコンは、さまざまな種類の太陽光パネルに対応しています。シリコン(単結晶・多結晶)、化合物(CIS系)、有機など、様々な種類のパネルに対して広範な入力条件を設定できるため、幅広いパネルに対応しています。また、将来的にはパネル交換時にもストリング単位で異なるメーカーのパネルを採用することも可能です。
塩害・出力制御対応
田淵電機のパワコンは、出力制御対応マスターボックスとの併用により、出力制御にも対応することができます。また、重塩害のある地域においても、対応機種を選定することで問題ありません。
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンを交換したい方は?
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンを交換する方は以下の点に留意してください。
田淵電機のパワコンは多くの場合、有償の保証期間(通常は10年)が設けられています。保証期間内(10年間)に故障が発生した場合は、メーカーのスタッフが現地に訪問し、故障を修理してくれる「オンサイト保証」が提供されます。また、センドバック方式の調査や修理が必要な場合もありますので、メーカーに確認しましょう。
田淵電機(ダイヤゼブラ)のパワコンは他のメーカーよりも比較的早い納期で提供されることがあります。故障時や交換が急務な場合、納期の早さが重要となることがありますが、2024年6月現在は、電圧フリッカ対策には対応しており、代替えメーカー希望の方は安川電機が代替えパワコンとなります。
田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のEPGシリーズ三相9.9kwについて
2024年3月現在、以下の機種が対応しています。
商品タイプ | 型番 | 容量 | 納期 |
---|---|---|---|
田淵電機パワコン (ダイヤゼブラ電機) | EPG-T99P5 | 三相 9.9kW | 1か月 |
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田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンが故障してしまった場合には、田淵電機(ダイヤゼブラ電機)のパワコンか安川電機のパワコンをご検討ください。
パワコン交換に関しては、施主様向け一括見積りサイト「最大5社紹介」をご活用することで、現在の機種から新しいメーカーや機種への変更の相談から、見積もり比較まで、ワンストップで依頼することができます。
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