電力会社が電気を「売る価格」と「買う価格」には大きな開きがあるため、電気の売電単価(買取価格)は年々下がり続けています。2010年度48円、2011年度・2012年度42円、2013年度38円、2014年度37円と、4年で10円以上も下がったことになります。

売電は余剰買取が基本

太陽光発電システムでつくった電気を電力会社へ売ることを、「売電」といいます。この売電で得られる収入のために、システムの導入を考えている人も多いのではないでしょうか。
 
そもそも太陽光で発電した電気は基本的には自宅で使う決まりになっていて、使い切れなかったぶんだけ電力会社が買い取ってくれるようになっています。これを「余剰電力買取制度」といいます。ただ、システムが10kW未満であれば余剰買取なのですが、10kWを超えると発電した電気を全部買い取ってもらう「全量買取」を申請することも可能です。しかしながら、10kW以上の発電システムを設置できる大きな家はそう多くはないはずなので、ほとんどの家庭では余剰買取になるでしょう。

売電の仕組み

電力会社に売った電気代は、使用した電気料金から差し引いて受け取る、というわけではありません。電気料金はそれまで通り支払いながらも、売った電気代は全額指定口座に振り込まれるようになっています。指定口座は電気の契約者とは別名義にできるため、仮に電気の契約者が旦那さんだとしたら、売電金の受け取り口座を奥さんのものにする、なんてことも可能です。
 
いずれにしても、電気の使用料金から差し引かれるのではなく、売電金がそのまま受け取れるというのは、「使用する電気を減らしてたくさん売電しよう」という気にさせてくれますよね。

太陽光発電システムの回収期間は?

売電して利益が出るまでには、どれくらいの期間が必要なのかも気になるところです。2015年現在、5kWのパネルを設置するには、およそ180万円程度の費用がかかります。ソーラーパネルの大きさや設置する環境などによって差はありますが、5kWのシステムで売電できる金額は年間約18万円なので、およそ10年でシステムの導入費用を回収することができます。
 
投資した費用を回収したあとはすべて利益となるため、1年で約18万円が手元に入ってくることに。ただ、回収期間中も、昼間使用する電気代は節約することができるため、収入以外にもメリットがあるといえます。

売電単価(買取価格)は、利用価格よりもかなり高い

2015年度の売電単価(買取価格)は1kWあたり33円および35円となっています。一方、私たちが電力会社から買っている電気料金は1kWあたり約18円〜29円。買う電気に比べてかなり高額な価格で売ることができているわけですが、当然ながら売る価格と買う価格に差があれば、電力会社にとっては大きな負担となってしまいます。

太陽光発電の設置は早めが吉

電力会社が電気を「売る価格」と「買う価格」には差があるため、毎年見直されることが認められている買取価格は年々下がり続けています。2010年度48円、2011年度・2012年度42円、2013年度38円、2014年度37円と、4年で10円以上も下がってしまいました。
 
そして2015年度は33円および35円となったわけですが、価格が2つ設定されているのは、電力会社はエリアによって電気の買い取る量を制限(制御・抑制)することが認められるようになったためです。
関東、中部、関西エリアは買い取る量の制限はできない代わりに33円となっていて、その他のエリアは買い取り制限ができる代わりに35円と高くなっています。ちなみに買い取り制限があるエリアでは「出力制御対応機器」というものを付けなければなりません。
 
いずれにしても、電力会社が赤字で電気を買い取っているので、買取価格はこれからも下がっていくのは明らかでしょう。そう考えると、太陽光発電で利益を得ようと思ったら、早めに導入したほうがよさそうだといえます。