太陽光発電の共同購入は本当に安い？メリット・デメリットを要チェック！

近年、太陽光発電を共同購入で導入するケースが注目されています。

共同購入は、国や地方自治体が中心になり、複数人で太陽光発電を購入する方法です。

ただし、共同購入という手法には、関わる人数が多いケースならではのデメリットもあります。

本記事は、太陽光発電を検討する中で信頼性の高い施工会社とお得に契約できる方法を探している方に向けて、共同購入の流れやメリット・デメリットについて解説します。

太陽光発電の共同購入とは？

太陽光発電の共同購入は、太陽光発電システムを多くの人と一緒に購入することで取引を有利にし、機器の単価を安くする手法です。

自治体や地域のコミュニティが中心になって開催する共同購入事業に、一般家庭の参加者が集まるのが共同購入の特徴です。

参加者が増えれば一般的な市場単価よりも安く購入でき、太陽光発電ユーザーが増えれば地球温暖化対策になるとして注目されています。

CO2を排出しないクリーンな太陽光発電を、できるだけ安く導入したい人にメリットがあることから、すでに各地で行われています。

地域別の共同購入、事例も続々

• 神奈川県
  地元のコミュニティが中心となり、共同購入の取り組みが行われています。県が広報担当で県民にPRし、アイチューザー株式会社事業を運営する形です。

• 群馬県
  「ぐんま5つのゼロの宣言」に基づき太陽光発電普及を目指している群馬県では、農地を活用した共同購入の事例があります。

• 大阪府
  大阪府と大阪市が共同で運営している「おおさかスマートエネルギーセンター」では、自治体主導による住民向けの太陽光発電の共同購入プロジェクトを実施しています。

• 神戸市
  市民グループが太陽光発電の共同購入を行い、エネルギー自給率の向上を目指しています。

• 仙台市
  仙台市では、震災復興の一環として共同購入による太陽光発電の普及活動が行われています。

共同購入の流れ

太陽光発電の共同購入の流れは自治体やコミュニティによって異なりますが、一般的な流れは次のとおりです。

• 共同購入事業のサイトに参加登録をします。
  事業ごとに募集期間が決められているため、あらかじめ自治体のサイトで確認しておきましょう。共同購入の参加募集が常にあるとは限りません。

• 入札による施工業者の選定が終われば、登録者に見積もりが届きます。
  購入の判断には3カ月以内など一定の期間が設けられているため、じっくり検討することも可能です。

• 購入を決めたら施工業者が現地調査を行い、詳しい工事内容に基づく見積書が作成されます。

共同購入での申込みから太陽光発電の設置までは、いくつものステップがあるのが特徴です。

申込者の人数が多いほど時間がかかりますので、一般的な共同購入で太陽光発電の設置を終えるには1年近くかかります。

共同購入が増えている理由

太陽光発電の共同購入はコスト削減、設置作業の効率化、環境保護への貢献といった複数の利点を享受しています。

共同購入が増加している背後には、経済的なメリットや環境への配慮が大きく関わっています。

再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、コストを抑えつつ環境に優しい選択をする人々が増えていることを示しています。

共同購入のメリット｜安さ・安心感がある

太陽光発電を共同購入する大きなメリットは、費用が安くなることです。

太陽光発電はなかなか高価ですが、複数世帯でまとまった数を購入すると割引がきくようになり、大抵は一般的な市場価格よりも安くできます。

例えば、神奈川県が主導する太陽光発電の共同購入では、最大で市場価格から8.1%割引での入札が決定しました。

神奈川県　市場価格から最大8.1%OFF

出典：神奈川県「みんなのおうちに太陽光」

共同購入のデメリット｜スピード・制限の多さ

太陽光発電の共同購入では、参加者全員で足並みを揃える必要があります。
取り付け時期やメーカーを自宅に合わせられない不自由さがデメリットに感じられるケースがあります。

• 参加者を募る期間が長い → 早く太陽光発電をつけたいのに待たされる
• 自治体によっては太陽光発電、蓄電池とのセットに指定があるパターンも
• メーカーは業者が指定 → 自宅の事情にもっと合うパネルメーカーがあっても選べない

個人で購入する場合は、他の世帯を待つ必要はありません。
自分の都合に合わせて、スムーズにすすめることが可能です。

蓄電池の希望者が太陽光発電だけの共同購入に参加すると、費用が3割高くなる

自治体によりますが、

太陽光発電と蓄電池を一緒につけるときに、それらを併用できるハイブリッドタイプを選ぶと割安になるうえ、工事費用も抑えられます。

蓄電池を一緒につける人と太陽光発電だけの人なら、発電システムに含まれる一部の機器（パワーコンディショナ）の選び方でニーズが分かれるはずです。

太陽光発電メーカーを自由に選べないのはデメリット？

たくさんある太陽光発電メーカーの全てを調べたり、比較するのは大変なので、共同購入を取り仕切る業者に選んでもらえるのはメリットであるとも言えます。

太陽光発電のメーカー選びは、次のような基準があります。

• 安さ
• メーカーの長期的な信頼度
• 蓄電池とのセット使い

安さを重視するなら基本的には中国・韓国などの海外メーカーです。

国内メーカーであれば長州産業がコスパの良さで人気ですが、誰もが知っている国内大手のメーカーは安さ基準だととても不利です。

有名メーカーのパナソニックは高額ですが、メーカーサポートの持続可能性を重視する人に支持されるでしょう。

【一覧】共同購入事業を実施している自治体

近年、環境に優しい生活を目指す動きが加速しており、共同購入事業が注目されています。

例えば、北海道札幌市では、市民が集まって太陽光発電システムの共同購入を行い、設置費用を削減しています。

また、愛知県みよし市では、蓄電池の共同購入を通じて、災害時の電力確保と日常の電力使用量の削減を目指しています。

費用を抑える目的なら「一括見積もり」を活用

「太陽光発電の導入費用はなるべく抑えたいけれど、自分でメーカーを選び、都合のよいタイミングで購入したい」と考えているなら、一括見積もりをとることをおすすめします。

個人が複数の見積もりを得るには、いくつもの施工会社に連絡する手間がかかりますが、簡単に複数の施工会社からの見積もりが届く一括見積もりには、多くのメリットがあります。

次の項では一括見積もりのメリットやデメリットを説明するので、参考になさってください。

一括見積もりのメリット｜スピーディで安い

一括見積もりを利用すると、複数の施工会社から一度に見積もりを取得できるのは大きなメリットです。簡単かつスピーディに複数の価格やサービス内容を比較できるので、自分に最適な施工会社を選びやすくなります。

例えば、タイナビの一括見積もりを利用することによって、訪問販売より100万円安くなった事例もあります。1kWあたり16万円前後が目安で、4kWの太陽光発電の場合は16万円×4kW＝84万円になります。

一括見積もりサイトを利用すると、複数の施工会社に見積もりを依頼する手間が省けます。

見積もりに必要な入力の目安期間は60秒程度なので、お気軽にご利用いただけます。

一括見積もりの注意点｜信用性、消費者を守る仕組みをチェック

複数の事業者を紹介する一括見積もりサービスでは、登録している企業の質に注意する必要があります。登録されている企業の数が多くても、無理に安売りしてすぐに倒産してしまうような企業が登録されていれば大変です。

また、強引なセールスをするような企業の担当者を家に呼ぶのはリスクがあります。

一括見積もりサービスの提供者が、どのような消費者保護に取り組んでいるのか、サービスごとの仕組みをよくチェックすることが大切です。それには、サービスごとに信頼性の高い施工会社のみが登録できるシステムがあるのかを確認してから、一括見積もりサービスを利用しましょう。

信頼できてお得な業者が見つかる一括見積もりサイトは？

一括見積もりサイト「タイナビ」では、太陽光発電システムの導入を検討している人にとって、有益な情報とサービスを提供しています。以下に、「タイナビ」の特徴と利用方法を紹介します。

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