ソーラー発電は、再生可能なエネルギーとして注目を集めています。その力は強力で、地球に到達する太陽光エネルギーのたった1時間分だけで、地球上の人たちが1年間に消費するエネルギーをまかなえるほどだといわれています。
陽の光が当たらないところは地球上にはほとんど無いため、地域による偏りがない太陽光を活用すれば、CO2の削減や資源問題の解決などに役立ちます。
地球のどこでも利用可能なソーラー発電
ソーラー発電とも呼ばれる太陽光発電は、再生可能なエネルギーとして注目を集めています。その力は強力で、地球に到達する太陽光エネルギーのたった1時間分だけで、地球上の人たちが1年間に消費するエネルギーをまかなえるほどだといわれています。
地球上で陽の光が当たらないところはほとんどないため、どこでも使えるソーラー発電を活用すれば、CO2の削減や資源問題の大きな解決策になります。
なぜ太陽光電池は発電するのか
太陽光発電システムの中心となっているのが太陽電池パネル(太陽電池モジュール、ソーラーパネル)です。太陽電池パネルはシリコンなどの半導体でできており、吸収した太陽光がこの半導体に当たると電気になります。
少し難しい話になりますが、太陽電池パネルに日光が当たると、電子(-)と正孔(+)が発生し、正孔はp型半導体へ、電子はn型半導体へ引き寄せられます。これによって、表面と裏面につけた電極に電球やモータのような負荷をつなぐと、電流が流れ出すという仕組みです。
太陽電池パネルの種類について
太陽電池パネルは、一見するとどれも同じように見えますが、実はいくつかの種類があり、それぞれによって性能や特質が異なります。大きくは、使う素材によって「シリコン系」と「化合物系」の2つに分けることができます。
家庭用、産業用にかかわらず、最も広く用いられているのがシリコン系で、なかでも「単結晶シリコン」は変換効率も信頼性も高く、地球だけでなく宇宙でも使用されています。また、「多結晶シリコン」は信頼性が高く、大量生産にも適していることから地上でよく使用されています。
一方、化合物系の「単結晶化合物」は変換効率も信頼性も高いのですが高価なため、人工衛星などの特殊用途で用いられています。
ソーラーパネルの設置について
ソーラー発電を導入するとなった場合、実際にどのようにパネルを取り付けるのか気になるところですよね。大きくは7つのステップがありますので順にみていきましょう。
(1)瓦を外す
まずは「台座付瓦」というソーラーパネルを取り付けるための瓦を設置するために、既存の瓦を取り外します。
(2)ベース補強板の取り付け
外した瓦の下にある屋根材に、「ベース補強板」と呼ばれる補強のための板をネジで固定します。
(3)台座付瓦の取り付け
既存の瓦に代えて、台座付瓦をベース補強板の上からネジで固定します。
(4)横桟の取り付け
台座付瓦の上に「横桟」と呼ばれる金具を取り付けます。
(5)ケーブル工事
パワーコンディショナと接続するケーブルを電線管に入れて配線します。
(6)パネルの設置
ソーラーパネルを横桟に固定します。
(7)周辺機器の設置
外壁などにパワーコンディショナを設置して完了です。
※これは工事の一例です。屋根の材質などによって設置方法は変わりますのでご注意ください。
設置したソーラー発電は自動的に売電
ソーラー発電を設置すれば昼間は発電して、使い切れなかった電気は電力会社に売電します。しかしそれまでと同じように電力会社ともつながっているので、太陽が出ていない夜などは電気を買うことができます。
そうした「売る」と「買う」のやり取りは自動的に行われ、特別な操作は要りません。買った電気代はそれまでの方法で電力会社に支払い、売った電気は各家庭が指定した銀行口座に振り込まれます。
実際にソーラー発電を取り付けるといってもどうするの?と疑問に思っていた人も、このように一通りの流れを把握しておけば安心ではないでしょうか。もし本格的に検討するなら、早速いくつかの業者にあたってみましょう!
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