太陽光パネルの海外メーカー LONGi

太陽光発電を設置する上で、メーカーの選定は非常に重要です。

この記事では海外の大手太陽光発電メーカー、「LONGi(ロンジ)」を紹介します。

安さに定評があるLONGiの太陽光発電は、価格以外の面も優れており、今後日本でも話題になっていくであろうメーカーです。

LONGi(ロンジ)の太陽光パネルを検討している方は、ぜひご一読ください。

太陽光発電メーカーの
LONGi(ロンジ)とは?

LONGi(ロンジとは)

LONGi(ロンジ)は中国の太陽光発電メーカーです。

世界最大の単結晶モジュール専門企業で、優れた太陽光パネルを提供しているメーカーでもあります。

※単結晶モジュールとは、発電効率が高いモジュール(パネル)のこと。

モジュールなど太陽光発電の仕組みについては、こちらの記事でも詳しく解説しているでチェックしてください。

https://www.tainavi.com/library/4505/

中国製というと不安かもしれませんが、最近は低価格で高性能なメーカーも増えており、海外や中国メーカーも国内でシェアを集めています。

「国産以外はNG」などのこだわりがなければ、海外メーカーにも目を向けるのも良いでしょう。

太陽光パネルメーカー
LONGi(ロンジ)の実績

ロンジは、世界をリードしている単結晶モジュール製造企業であり、2017年は6.5GWの単結晶パネルを生産しました。

2016年、2017年と連続で、単結晶モジュール出荷量は世界1位です。

日本ではあまり知られていないLONGi(ロンジ)の情報

 

ここからは、日本ではまだあまり知られていないロンジについての情報を紹介していきます。

各国第三者機関から
世界No.1の高評価を獲得!

LONGi社製品は2019年に信頼性の高い米RETC社(Renewable Energy Test Center)により過酷な評価試験が行われ、最高ランクの評価を受賞しました。

その他、複数の第三者機関による試験や、IEC規格の2〜4倍にあたる「DNV-GL」の過酷な試験を全てクリアしました。

また、2017年以降、毎年何かしらのテーマと部門で「All Quality Matters」受賞を継続しています。

倒産リスクが最も少ない企業!

LONGi(ロンジ)は、太陽光パネル業界において財務の健全性が高く、倒産リスクが極めて低い企業と評価されています。

同社は、資産に対する負債の割合である負債率を常に50%前後に維持。

具体的には、2020年から2022年までの負債率はそれぞれ59.38%、51.31%、55.39%であり、慎重な経営方針の下で合理的な負債比率を保っています。

さらに、LONGiはブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)の2022年「PV Module and Inverter Bankability」レポートにおいて、財務の安定性と生産能力が評価され、世界市場で100%バンカブルなモジュールメーカーとして認定されました。

2024年第3四半期時点の「PV ModuleTechバンカビリティ格付け」において、19期連続で最上位格付けのAAA(トリプル・エー)を獲得しました。

これらの実績は、LONGiが業界トップレベルの財務健全性を維持し、倒産リスクが最も少ない企業の一つであることを示しています。

中国で唯一Climate Group
3つの「100」とSBTiに参加!

ロンジはThe Climate Groupの3つの「100」と科学的根拠に基づく(二酸化炭素排出量削減の)目標(SBTi)に同時に加入した企業です。

  • RE100
  • EP100
  • EV100

この3つの取り組みは、地球の環境を良くするための目標を掲げている団体が主催しています。

RE100(アールイー100)・アップルやグーグルなどの有名な企業が参加している取り組み
・目標は、2050年までに世界中の電力を100%再生可能エネルギー(太陽光や風力など)でまかなうこと
・環境に優しい電気を使うことで、地球の負担を減らすことを目指している
EP100(イーピー100)・会社がエネルギーを効率よく使う方法を考え、省エネを目指す取り組み
・エネルギーの無駄をなくして、二酸化炭素を減らすことが目的
・世界中の多くの企業が参加
EV100(イーブイ100)・車を電気自動車に切り替えることを進める取り組み
・会社の車や人々が使う車を電気自動車にすることで、空気の汚れを減らす
・気候変動への対策にもつながる

ロンジはこの3つすべてに参加している中国で唯一の企業です。

つまり、環境を守るために真剣に取り組んでいる企業だということがわかります。

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LONGi(ロンジ)太陽光パネルの
スペックや価格、相場は?

ここからは、ロンジの太陽光パネルのスペックや価格を紹介していきます。

Hi-MO X6 Max Artistシリーズ

画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Artistシリーズ
型番(品番)LR7-54HTDB
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力435~455W
変換効率21.3~22.3%
サイズ(mm)1800×1134×30
画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Artistシリーズ
型番(品番)LR7-54HTB
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力450~470W
変換効率22.1~23.0%
サイズ(mm)1800×1134×30

>>価格を知りたい方はこちら

Hi-MO X6 Max Explorerシリーズ

画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Explorerシリーズ
型番(品番)LR7-54HTH
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力455~465W
変換効率22.3~22.8%
サイズ(mm)1800×1134×30
画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Explorerシリーズ
型番(品番)LR7-60HTH
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力505~515W
変換効率22.4~22.8%
サイズ(mm)1990×1134×30
画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Explorerシリーズ
型番(品番)LR7-72HTH
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力605~615W
変換効率22.4~22.8%
サイズ(mm)2382×1134×30

>>価格を知りたい方はこちら

Hi-MO X6 Max Guardianシリーズ

画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Guardianシリーズ
型番(品番)LR7-54HTHF
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力455~475W
変換効率22.3~23.3%
サイズ(mm)1800×1134×30
画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO X6 Max Guardianシリーズ
型番(品番)LR7-72HTHF
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力605~630W
変換効率22.4~23.3%
サイズ(mm)2382×1134×30

>>価格を知りたい方はこちら

Hi-MO 7シリーズ

画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO 7シリーズ
型番(品番)LR7-72HGD
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力585〜620W
変換効率21.7~23.0%
サイズ(mm)2382×1134×30
画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO 7シリーズ
型番(品番)LR8-66HGD
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力595〜625W
変換効率22.0~23.1%
サイズ(mm)2382×1134×30

>>価格を知りたい方はこちら

Hi-MO 9シリーズ

画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO 9シリーズ
型番(品番)LR7-72HYD
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力625〜660W
変換効率23.1~24.4%
サイズ(mm)2382×1134×30
画像 ロンジ太陽光パネルHi-MO 9シリーズ
型番(品番)LR8-66HYD (新製品暫定情報)
価格(税込)公式HPに記載なし
公称最大出力625〜660W
変換効率23.1~24.4%
サイズ(mm)2382×1134×30

住宅用太陽光パネルを選ぶ際は、ご自宅の屋根との相性が非常に重要です。

すべての屋根に適しているわけではありませんが、ロンジは見積もりの候補として検討する価値のあるメーカーの1つです。

>>ロンジの見積りを取ってみる
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ロンジ太陽光パネルの特徴

ここからは、LONGi太陽光パネルの特徴を解説していきます。

  • 光を逃さない?
    高効率「PERCパネル」
  • 効率を極限までアップ!
    「両面発電太陽電池」
  • 影に強い「ハーフカットセル技術」

それではチェックしていきましょう。

光を逃さない?
高効率「PERCパネル」

PERC太陽電池セルは、従来のセルの裏面をパッシベーション(不動態化)膜という絶縁体でコーティングし、レーザーによる溝を追加加工することでセル効率を大幅に向上させています。

LONGiは2016年に単結晶シリコンにPERC技術を統合し、光劣化を抑えた単結晶PERCモジュールを発売し、セル効率は21%から24.06%に向上しました。

効率を極限までアップ!
「両面発電太陽電池」

両面発電モジュールは、表側による出力だけでなく、裏側の受光に応じた出力の追加も期待できます。

また、両面ガラス構造による耐久性向上により、優れた生涯発電量と30年間のリニア出力保証で、更なるLCOE低減が期待できます。

LONGiは両面発電モジュールの最大の生産者となり、世界市場での累積出荷量は2021年初頭に20GWを突破しました。

影に強い「ハーフカットセル技術」

レーザーにより半分にカットされたセルは、電流値が1/2となり内部抵抗損失が1/4に減少することで、モジュール出力が向上(2%以上)。

また、動作温度の低下により実使用時の出力も向上しました。

そして、部分的に影が発生した時の発電量低下の影響範囲が小さくなります。

ホットスポットが発生した時も、その温度が10~20℃低くなりリスクが低減します。

次に、ロンジの太陽光パネルを選ぶメリットについて紹介していきます。

ロンジの太陽光パネルを選ぶメリット

ロンジ

ロンジの太陽光パネルを選ぶメリットは、以下の3つです。

  1. 圧倒的な技術力による変換効率と耐劣化特性
  2. 品質向上により長期保証が付いている
  3. 価格もリーズナブルで企業の財政も健全

それぞれ解説していきます。

①圧倒的な技術力による
変換効率と耐劣化特性

変換効率

太陽光パネルを選ぶ時に重要視すべき要素の1つが変換効率です。

太陽光発電は太陽光をエネルギーとして発電するため、発電効率(変換効率)の高さは得られる発電量に直結します。

太陽光パネルの変換効率とは?
太陽光から得られるエネルギーが電気エネルギーにどれだけ効率良く変換されるかを示す割合です。例えば、変換効率が20%の場合、受け取った太陽光エネルギーの20%を電気エネルギーに変換できることを意味します。

変換効率が高い=性能が高いという認識で構いません。

よって、どこのメーカーも変換効率を高めようと研究していますが、ロンジはそのなかでも変換効率が高い部類で、2017年には変換効率が23.6%を突破し、世界記録を塗り替えています。

また、太陽光パネルの出力は、設置から徐々に劣化してきます。

ロンジでは太陽光パネルの劣化を防止する技術にも力を入れています。

ロンジの研究開発費用は、直近の5年間で404億にも及ぶため、今後にも期待が持てます。

②品質向上により
長期保証が付いている

ロンジの評判

海外製メーカーの商品を購入する場合、ネックとなるのが信頼性です。

特に、中国製の商品は安く良くないイメージがあるため、高額な買い物となる太陽光発電の導入では、懸念視する方も少なくないでしょう。

ただ、LONGiの場合はそういった信頼性・客観的な評価面でも優れています。

LONGiは2018年、CTC(中国建材検査認証集団)による太陽光の出力劣化評価において、「トップランナー」と評価されました。

CTCとは?
CTCは、中国における建材や製品の検査、試験、認証を行う専門機関のこと

こちらのCTCには、客観性と公正性を保証する厳格な審査がありますが、全単結晶モジュールの中でロンジはナンバーワンでした。

さらに、ドイツの国際的第三者認証機関による審査では、屋外発電部門で2年連続1位を獲得しています。

③価格もリーズナブルで
企業の財政も健全

リーズナブルな価格

ロンジは財政面でも優れています。

「PV ModuleTech バンカビリティ格付け」という太陽光メーカーの評価手法があるのですが、ロンジはトップであるAAAランクを唯一獲得。

バンカビリティでは、製造スコアと財務健全性の両面から評価されるため、ロンジの財政面の高さが伺えます。

太陽光発電メーカーは、倒産する企業も多いため、財政面が安定しているというのは大きなポイントです。

また、ロンジは2020年にパネルの製造原価をWあたり22円まで下げ、価格面に関しても強い姿勢をみせています。

ロンジの太陽光パネルを選ぶ
デメリット

ここからは、ロンジの太陽光パネルのデメリットを紹介していきます。

  1. 日本での知名度・実績が薄い
  2. 海外メーカーによるアフターフォローの懸念

①日本での知名度・実績が薄い

ロンジの太陽光パネルは、日本への進出が比較的最近のことなので、日本国内での知名度や実績は他のメーカーと比べてまだ少ないです。

LONGiの製品を選ぶ場合、国内での導入事例やサポート体制など、国内での情報量の少なさがネックとなります。

一方で、石川県志賀町や埼玉県美里町など導入事例もあるので、今後に期待できるメーカーといえるでしょう。

心配なら無料でシミュレーションをしてみましょう!

良心的な業者ならメリットだけではなく、お住まいの屋根にとってのデメリットも紹介してくれます。

>>ロンジの見積りを取ってみる
※見積りは無料でできます。

②海外メーカーによる
アフターフォローの懸念

ロンジは中国の太陽光発電システムを開発、販売する会社です。

あくまでも海外メーカーであるため、日本での販売を突然止められる可能性もあります。

しかし、現在では日本支社もあり、太陽光発電システムの販売を強化しています。

ロンジは比較的長い保証サービスが受けられるため、アフターフォローが受けられない心配は少ないでしょう。

ロンジの太陽光パネルの保証

太陽光パネルの保証

太陽光発電をご自宅に設置する場合、10~20年間運用するため、メーカーが用意した保証も重要です。

ロンジの太陽光発電には、2種類の保証が用意されています。

  1. 製品保証
  2. リニア出力保証

それぞれご紹介してきます。

保証①12〜25年間の製品保証

ソーラーパネルなど太陽光発電設備に関する保証です。

保証期間対象製品
12年・Hi-MO 7
・Hi-MO 9
・Hi-MO 9 LR8-66HYD
(新製品暫定情報)
15年・Hi-MO X6 Max Explorer
・Hi-MO X6 Max Guardian
25年・Hi-MO X6 Max Artist

保証②25〜30年間のリニア出力保証

出力保証とは、太陽光発電がシミュレーション値で発電するかを保証した制度です。

発電設備に不具合があり、想定より発電されない場合に適用することで、該当部品の交換・修理を無償で受け付けてくれます。

保証期間対象製品
25年・Hi-MO X6 Max Artist
※LR7-54HTB
・Hi-MO X6 Max Explorer
・Hi-MO X6 Max Guardian
30年・Hi-MO X6 Max Artist
※LR7-54HTDB
・Hi-MO 7
・Hi-MO 9
・Hi-MO 9 LR8-66HYD
(新製品暫定情報)

出力保証はほとんどのメーカーで用意されていますが、一定の基準値を下回らなければ適用されません。

しかしロンジなど一部企業が採用しているリニア出力保証では、毎年保証が適用される基準値が下回るため、従来の出力保証よりも適用しやすいのが特徴です。

また、出力保証の一般的な期間は15~25年間のため、ロンジの出力保証25年間というのは、充実している部類にはいります。

LONGi(ロンジ)製太陽光パネルの口コミや評判は?

ロンジソーラーの口コミは見当たりませんでした。

LONGi(ロンジ)の太陽光発電はこんな人におすすめ!

LONGi(ロンジ)が特におすすめなのはこんな人です。

  • 初期費用をなるべく抑えたい人
  • 雪が沢山降る地域に住んでる人

それぞれチェックしていきましょう!

初期費用をなるべく抑えたい人

パナソニックを中心とした国内メーカーも価格の引き下げに努力を重ねていますが、生産量の圧倒的な違いによるコスト差を埋めるのは難しい現状です。

ロンジは、リーズナブルな導入を考える方に向いています。

雪が沢山降る地域に住んでる人

ロンジの太陽光パネルは、およそ「540kg/㎡」の荷重に耐えるほどの強靭なモジュールが搭載。

雪が多い地域でも安心して太陽光発電システムを運用することが可能です。

LONGi(ロンジ)の太陽光発電はこんな人にはおすすめしない!

他の選択肢も合わせて考えた方が良いのはこんな人です。

海外メーカーに対する不安感がある人

自宅の屋根に設置するものなので、毎日のように目にします。

何十年も見るたびに不安を感じてしまうのは、あまり体にも心にもよくありません。

どうしても国内メーカーじゃないと不安な方は、長州産業やパナソニックなどの国内メーカーを検討した方が良いでしょう。

https://www.tainavi.com/library/4027/

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安く導入するなら
一括見積りサービスがおすすめ!

太陽光発電の一括見積りサービス

低価格かつ、高性能な太陽光発電メーカーLONGi(ロンジ)。

国産メーカー限定などこだわりがなければ、選択肢の一つとしてオススメします。

ただ、同じパネルでも販売店によって価格に差があります。

仕入れが上手なお店や工事費用を抑えられるお店、必要以上に手数料を取って高い支払額を提示する販売会社があるからです

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その他の太陽光発電メーカーを見てみる

ロンジは中国で話題の太陽光発電メーカーですが、他にも国内外問わず、複数の太陽光発電メーカーをチェックしてみたくはないでしょうか?

そんな方のために、タイナビおすすめのメーカーをまとめてみました。

国内主要メーカー

海外主要メーカー

https://www.tainavi.com/library/4027/

ロンジ太陽光発電まとめ
(1分で読みたい方はこちら!)

本記事では、LONGi(ロンジ)について紹介してきました。

  • モジュール出荷量 世界第1位を獲得した経験がある
  • エネルギーのクリーン化に取り組んでいる企業
  • 影に強いハーフカットセル技術を採用したモジュールを提供

太陽電池モジュールの出荷量世界1位を獲得した実績もあるように、世界市場において大きな存在感のあるメーカーである点が特徴です。

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