
ジンコソーラーは中国の太陽光発電メーカーで、世界各地に販売拠点を持ち、世界的なシェアを誇っています。
といっても、太陽光発電をこれから検討する方にとっては、ほとんど馴染みのない企業かと思います。初めての太陽光パネル選びで、聞いたことのない海外メーカーを選択肢に入れるのは不安が大きいことでしょう。
この記事ではパネルメーカー選びに役立つよう、ジンコソーラーの特徴や評価を紹介していきます。
太陽光発電ジンコソーラーとはどんな会社?
太陽光発電「ジンコソーラー」の製品を紹介する前に、会社の概要や実績を把握しておきましょう。2006年に設立されたジンコソーラーは、2016年にはモジュールの供給量が世界1位になるなど、目覚ましい成長を遂げている会社です。その沿革も紹介します。
ジンコソーラーの会社概要
ジンコソーラーは、従業員1万2000人以上を雇用する、中国の大手太陽光発電メーカーの一つです。日本やドイツ、アメリカなど世界8カ国に生産拠点を持っています。
また、イギリスやブルガリア、ギリシャなど世界各地に販売チームを広く派遣して、自社ソーラー製品やサービスを提供してきました。
日本にはジンコソーラーの子会社が2つあります。中国の主要メーカーとしては、ジンコソーラーの日本進出は比較的遅い方でした。しかし、双日グループとの連携もあり、進出当初の2013年には、出荷量の2割程度が日本となっています。
ジンコソーラー実績
ジンコソーラーの沿革や実績を紹介しましょう。会社設立は2006年で、「ジンコソーラーホールディング株式会社」として、シリコンインゴットの生産をはじめました。2010年には、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場を果たしています。
2016年前半にはモジュール(太陽光パネル)供給量が世界一という、目覚ましい実績をあげました。ジンコソーラーの太陽光発電モジュールは、世界中で年間9.00GWもの総発電容量に至っています。(2018年3月時点)
このように、短期間で発展してきたジンコソーラーの実績は、「製品の性能が高い」という強みからきているのでしょう。
ジンコソーラーの太陽光発電は信頼できるか
ジンコソーラーが世界規模のシェアを誇るまでに発展してきた理由は、生産している製品の信頼性が高いからと考えられます。それでは、ジンコソーラーの太陽光発電の製品について詳しく紹介していきましょう。
中国品質認証センターのテストに合格
ジンコソーラーの多結晶モジュールは、中国品質認証センター(CQC)の省エネ認証規格である、エネルギー効率レベル1級のトップランナーのテストに合格しています。トップランナーに合格した太陽光発電の会社はジンコソーラーが初めてのことで、注目を集めました。
このテストは、建設基準や技術進歩、コスト削減、経営健全化などの多くの基準項目があります。トップランナーのテストに合格したジンコソーラーは、技術面だけでなく経営面も健全であるとの高い評価を受けているといえるでしょう。
トップランナーのテストに合格したことで、ジンコソーラーは日本でのシェアを伸ばす可能性を広げました。高品質で高性能の製品を求める日本のニーズに応えていくことができるからです。
多結晶パネルの耐久性が高い
ジンコソーラーの多結晶パネルには、単結晶に劣らない強みがあると定評があります。
多結晶パネルの耐久性が高いことは、風圧荷重2400パスカル、雪荷重5400パスカルに対する耐久性があることで証明されています。ジンコソーラーの、どの多結晶パネルにも当てはまるので、パネルの種類を選ぶ時も耐久性で迷わなくて済むでしょう。
また、ジンコソーラーの最新パネル、スマートモジュール(Maxim)は、より多くの出力が得られるように、パネルごとにMPPTシステム(最大電力点追従)が搭載されています。
MPPTシステムは気象条件の変動に合わせて発電するもので、天候に左右されることなく電力を供給できるようになります。太陽光発電で、安定した電力を供給できる強みがあるといえるでしょう。
ジンコソーラーの太陽光発電を選ぶメリットと注意点
ジンコソーラーの太陽光発電設備を検討するなら、どのようなメリットがあるのか知っておくといいでしょう。また、一方で注意すべき点があれば確認しておく必要があります。両方を把握して選ぶことをおすすめします。
メリット
ジンコソーラーのメリットはどこにあるのでしょうか。
- スマートモジュールはホットスポットの影響を受けず、故障が少ない
- 10年間の製品保証と25年間の電力出力の保証がある
- 塩分やアンモニアに耐性がある製品も選べる
太陽光発電でトラブルになりやすい、ホットスポットの影響を受けないというメリットは大きいでしょう。保証面もしっかりしているので長期運用にも安心です。
また、塩分・アンモニアに耐性を持つ製品は、塩害の恐れがある地域や畜農産施設にも太陽光発電を設置できるようになります。
注意点
ジンコソーラーの注意点はどこにあるのでしょうか。
- 取り扱っている販売店が少ない
- 価格や製品に関する情報が少ない
- 中国メーカーのなかではそれほど安くない
ジンコソーラーは日本進出が比較的遅い時期だったので、販売店や製品に対する情報も少ないのでしょう。価格も中国メーカーで比較すると、ジンコソーラーが特に安いというわけではありません。
安さを重視する人が他の中国メーカーに流れてしまうことも、ジンコソーラーの実績が少ないことへ影響している可能性があります。
一括見積りでジンコソーラーの太陽光発電の相場を調べよう!

ジンコソーラーは世界的なシェアを持つ会社ですが、製品や価格に関する情報が少ないのが難点です。
そのため、まずは一括見積もり依頼サービスで、価格相場を知ることが大切です。自分が設置したい太陽光発電が、どのくらいの費用で設置できるのか、見積もりを依頼するといいでしょう。
では、一括見積もり依頼サービスのメリットはどこにあるのでしょうか。まず、見積もりに手間がかからないということです。一般的に、複数の会社に見積もりを依頼する場合は、多くの時間と手間が必要です。
一括見積もり依頼サービスを利用することで、短時間で複数社の見積もりを得て比較できるのは大きなメリットでしょう。複数社の見積もりを得ることで、太陽光発電の相場がわかるのもメリットです。
そして、今回ご紹介したジンコソーラーは、取り扱い店が比較的少ないことがデメリットといえるでしょう。施工会社の取り扱いパネルメーカーを一軒一軒調べるのには、とてつもない労力がかかります。
タイナビの一括見積もりサービスは、一括見積もりを依頼する前に、希望するメーカーなどを自由に記載していただけます。取り扱い店が少ないジンコソーラーで費用を調べたい方に、特におすすめします。
その他の太陽光発電主要メーカーを見てみる
国内主要メーカー
- シャープ(SHARP)
- 京セラ(KYOCERA)
- パナソニック(PANASONIC)
- 東芝(TOSHIBA)
- 三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC)
- ソーラーフロンティア(SOLAR FRONTIER)
- フジプレアム(FUJI PREAM)
- ホンダソルテック(HONDA SOLTEC)
- ソラキューブ(SOLA CUBE)
- ループ(Looop)
- 長州産業(CIC)
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