太陽光パネルを自宅に設置するときに、製品を選ぶ大きなポイントとなるのはコストパフォーマンスではないでしょうか。
インリーソーラーは、低コストで高性能の製品を提供する中国の太陽光パネルメーカーです。ここでは、インリーソーラーという会社や製品を解説し、メリット・デメリットなどを紹介します。
太陽光パネルメーカー、インリーソーラーとはどんな企業?
インリーソーラーは、どのような企業なのか、太陽光パネルの製造に関する特徴を見ていきましょう。また、太陽光発電パネルメーカーとしての信頼性や実績はどうでしょうか。具体的な評価についても紹介していきます。
インリーソーラーの特徴
1998年に設立された中国の「インリーソーラー」は、太陽光パネル(パネル)メーカーの「インリー・グリーンエナジー社」のブランド名です。太陽光パネルの生産量は世界でも最大級を誇り、2012年にはパネル供給量世界一になりました。
太陽光パネルは大量生産で価格を安くできる製品ですので、生産量が多いメーカーはコストパフォーマンスが良い傾向にあります。
インリーソーラーは、太陽光パネルの素材となるインゴットの生産からパネルの組立てまで、すべての過程を自社で行います。そのため、生産コストがさらに安く抑えられることが、インリーソーラーの大きな特徴です。
品質に関しても技術革新を続けることで、ほかのメーカーへの優位性を保ち続けています。低価格で高品質なパネルの販売が、インリーソーラーのウリになっているといえます。
インリーソーラーの信頼性や実績
インリーソーラーに対する信頼性は、国際的な基準を満たしているかどうかでも判断できるでしょう。
人権や労働に関する国際規格の「Social Accountability 8000」に加え、製品に対する国際的な基準を定めたISO認証のいずれも、インリーソーラーは取得しています。これらの高い基準に適合したことから、企業としての信頼性が高いことがわかります。
また、2007年にニューヨーク証券取引所に上場し、国際的な信用も高まりました。世界90カ国で8500万枚以上のパネルを出荷している実績もあり、パネルメーカーとして世界的なブランドを確立しています。
インリーソーラーの代表的な太陽光発電モデル
インリーソーラーの代表的な太陽光発電モデルを紹介しましょう。
太陽光パネルの多くは、シリコン結晶を薄く切り出して材料とします。細かいシリコン結晶を集めたものが多結晶、大きな一枚のスライスでできたものが単結晶です。
インリーソーラーは単結晶パネルと多結晶パネルの両方を展開しており、いずれも最先端の技術を駆使して作られています。それぞれの特徴や代表的なモデルを見ていきましょう。
単結晶パネル
単結晶パネルとして開発された「インリーソーラーPANDAパネル」は、赤外線から電気への変換効率がよい次世代太陽光電池パネルです。平均セル変換効率は19.8%以上で、最高変換効率は17.2%と、高いエネルギー出力を実現しています。
多くの電力が得られるので商用や家庭用に最適といえるでしょう。単結晶パネルの代表的な製品と、それぞれの特徴を分かりやすいように表にまとめました。
製品名 | 製品の特徴 |
---|---|
PANDA BIFACIAL 60CF | 両面パネルで、太陽光を効率的に取り込み発電する。 背面からの光の条件によっては、最大で30%の出力が増加する。 |
PANDA 60 Cell Series 2 | 早朝や夕方、曇りの日など弱い光にも反応し、発電を続ける。単位面積当たりの出力性能が高い。 |
多結晶パネル
インリーソーラーの多結晶パネルは、変換効率が最高で15.6%と優れていることが特徴といえます。多結晶パネルの代表的な製品がYGEシリーズです。住宅に設置できる小型サイズで、設置コストを抑えつつ、高い電力量を実現している製品です。
そのため、広く公的事業にも活用されている実績があります。インリーソーラーの多結晶パネルの代表的な製品、それぞれの特徴を表で見ていきましょう。
製品名 | 製品の特徴 |
---|---|
YGE 60 Cell Series 2 | 小型サイズで住宅や商用の屋根に設置できる。 大きな事業のニーズにも応えることができる。 |
YGE 72 Cell Series 2/td> | サイズが大きいのが特徴で、大規模な発電所に最適である。公益事業プロジェクトで採用されることがある。 |
インリーソーラーの太陽光パネルを選ぶメリットとデメリット
最新技術で太陽光パネルを製造しているインリーソーラーですが、デメリットはあるのでしょうか。太陽光発電運用のために検討をする場合は、製品のメリットを知ることは大切ですが、同時にデメリットについても認識しておく必要があります。
メリットは価格と長期保証
インリーソーラーの太陽光パネルには、低コストで設置でき、しかも変換効率が高いというメリットがあります。また、インリーソーラーは世界的に大きなシェアを持つブランドです。製品に対する国際的な評価も高いため安心感も得られます。
さらに、製品の保証内容が充実しているというメリットもあります。インリーソーラーの保証内容は、単結晶パンダシリーズが製品保証10年、出力保証は1年目で98%、10年目で92%、25年目で82%です。
多結晶のYGEシリーズの製品保証は10年で、出力保証は10年目で91.2%、25年目で80.7%となっています。長期間運用する太陽光パネルの保証が充実しているのは、大きなメリットといえるでしょう。
デメリットは取り扱い施工店の少なさ
インリーソーラーのデメリットは、インリーソーラーの製品を扱う施工会社が少ないことでしょう。見積もり依頼する前に、インリーソーラーで検討中であることをハッキリと伝えておくのがベターです。
さらに、海外のメーカーなので、万一破綻した場合に保証が受けられるのか不安になることもデメリットとして挙げられます。機器が破損した場合に受けられる「売電収入保証」も無料ではないので、保証内容については施工会社への問い合わせが必要です。
インリーソーラーの太陽光パネルを実際に採用した人の口コミ・評判
インリーソーラーの太陽光パネルには、どのような評判があるのでしょうか。実際に利用した人の口コミや評判を紹介するので、参考にすることをおすすめします。
「インリーソーラーは価格や安く、コストパフォーマンスがよい」「設置して2年になるが、順調に発電を続けているので7年~8年程度で元がとれそう」という口コミがあります。
このような口コミからは、インリーソーラーの製品の高い技術は信頼できるということがわかるでしょう。また、「単結晶と多結晶両方のパネルがあるため、予算に合わせて選べる」という口コミは、運用を検討する際の参考になります。
一方で、「中国メーカーなので、万一のときの保証が不安」という口コミもあるのも事実です。海外メーカーに対する不安を持つ人もいることがわかるでしょう。
価格や性能を重視する時におすすめ!
インリーソーラーは、低コストで高性能な製品を提供すメーカーとして世界的にも高い評価を受けています。太陽光パネルをコストパフォーマンスで選ぶなら、インリーソーラーがおすすめといえるでしょう。
その他の太陽光発電主要メーカーを見てみる
国内主要メーカー
- シャープ(SHARP)
- 京セラ(KYOCERA)
- パナソニック(PANASONIC)
- 東芝(TOSHIBA)
- 三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC)
- ソーラーフロンティア(SOLAR FRONTIER)
- フジプレアム(FUJI PREAM)
- ホンダソルテック(HONDA SOLTEC)
- ソラキューブ(SOLA CUBE)
- ループ(Looop)
- 長州産業(CIC)
よく読まれている記事
【2024年】住宅用(家庭用)太陽光発電は損!?売電価格と設置費用は?
【2024年版】太陽光発電と蓄電池はセット価格がおすすめ!ソーラーパネル設置費用は?
【最新2024年度】太陽光発電の補助金はもらえる?補助金額や申請条件を解説!
【2024年】太陽光パネルメーカーおすすめランキング! コスパ・品質・価格で比較してみよう
【2024年最新】太陽光発電はやめたほうがいい5つの理由!後悔しないための完全ガイド
【初心者必見】太陽光発電を自宅に設置するメリット・デメリットとは?