東日本大震災や北海道の大停電のとき以来、エネルギーについて考える機会が増えたという人も多いのではないでしょうか。実際、万が一の備えとして太陽光発電を始める家庭も増えているようです。
電気代の節約や売電収入といった金銭的なメリットもあることから、新しい投資先としても注目が集まっています。
太陽光発電を始めるうえで、まず考えなければいけないのが太陽光パネルなどの設備をどこで揃えるかということです。ここでは、株式会社Looop(ループ)の太陽光パネルの特徴や価格、および会社概要などについて紹介します。
Looopの概要
株式会社Looop(ループ)は、2011年4月11日設立のエネルギーベンチャーです。主に太陽光発電関連の事業で注目を集めています。
災害支援にも熱心で、東日本大震災のほか、2014年3月のフィリピン大型台風、2016年4月の熊本地震などの被災地に独立型ソーラー発電セットを寄付しています。
Looopの主力事業の1つは太陽光発電所システムの開発および販売です。また、設置や工事、管理、メンテナンス等も行っています。大幅な施工費カットを実現した「自分で作れるMY発電所キット」は、多くのユーザーの支持を獲得しました。
同社のもう1つの主力事業は、新電力「Looopでんき」の運営です。基本料金0円、契約期間の縛りおよび解約金もないという特殊なプランで人気が出て、2018年3月には申込件数が10万件を突破しました。
これまで特に目立ったトラブル報告もなく、今後の成長が期待される注目企業です。
Looopの太陽光パネルに関する実績
Looopの代表的な製品といえば、産業用のオールインワン太陽光発電キット「MY発電所キット」です。「MY発電所キット」の特徴は、土地の形状に合わせて簡単に設置できること。
オールインパッケージというシンプルさがユーザーに受け、2012年2月の発売開始から順調に販売件数を伸ばしてきました。Looopでは、地上型、空中型、屋根型など様々な用途に合わせた「MY発電所キット」を開発・発売しています。
2017年7月末現在の販売件数1935件を誇るヒット商品です。さらに、2017年7月には、経済産業省のケニアでの蓄電池併設型メガソーラー建設事業の公募事業にも採択されています。
また、産業用で培ったノウハウを活かし、2016年には住宅用太陽光発電システム「Looop Home」を発表。「発電量連動型リース」により、初期費用0円、月々の負担額を最大限に軽減できる業界初のプランが人気です。
2017年4月には蓄電池「Looopでんち」が発売され、発電した電気を蓄電できるようになりました。Looopでんきや太陽光発電システムとの組合せにより、さらに省エネ・コスト低減が可能になっています。
Looopの太陽光パネルの代表は「自分で作れるMY発電所キット」
Looopの産業用太陽光パネルでは、オールインワンパッケージの「自分で作れるMY発電所キット」が有名です。
高性能ソーラーパネル、パワーコンディショナ、アルミ設置架台、分電盤、ケーブルなどがセットになっており、太陽光発電を始めるのに必要なものがすべて備えられています。
エントリーモデルである「MY発電所キット12」は190平方メートル以上の土地があれば設置が可能で、初めての人でも安心して購入できると好評です。また、2015年にはグッドデザイン賞を受賞。優れたデザイン性により、美観も保たれます。
さらに、設置が簡単なのも特徴です。丁寧な解説マニュアルがついているため、自力での設置もできます。
なお、一般家庭向けには、住宅用太陽光発電システム「Looop Home」を展開中です。
Looopの太陽光パネルの主な特徴
Looopの太陽光パネルには、スタンダードモデルとハイエンドモデルの2タイプがあります。
スタンダードモデルでは、様々な天候や条件に対応できるパネルが用意されています。単結晶パネルは、パネル全体が1つの結晶(1枚板)となっているパネルです。壊れにくく、発電効率が高いという特徴があります。
一方、多結晶パネルは、単結晶パネルの製造工程で出た結晶を集めて作ったパネルです。低コストで製造でき、価格が安いのがメリットです。なお、MY発電所キットではこちらのタイプのパネルが基本となります。
スタンダードより価格帯が上のハイエンドモデルもあり、「NEXTOUGH(ネクスタフ)」が「100年たっても壊れないソーラーパネルをつくる」という信念のもと開発されました。従来のパネルは紫外線や水、熱、砂等による劣化が課題でした。
しかし、「NEXTOUGH」では、経年劣化の少ない強化ガラスでセルの両面を挟み、耐久性を大幅にアップさせたのです。
Looopのパネルでは、ドイツの認証機関TUV Rheinland Group(テュフ ラインランド グループ)のテストなど国際規格を大幅に超える品質試験を第三者機関にて独自に実施。
その結果、強風、積雪、塩害、高温、低温、高湿等の厳しい環境にも耐えられることが実証されています。Looopホームには基本的にこちらのタイプのパネルが使われています。
Looopの太陽光パネルのメリット・デメリット
Looopの太陽光パネルにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下、詳しく見ていくことにしましょう。
メリット
Looopには、電力に関するサービス(創エネ、蓄エネ、電力小売りなど)を幅広く展開しているという強みがあります。
蓄太陽光パネルの発電量や電気使用量のデータを蓄積しており、これらを活かした製品・サービスを展開中です。特に、製品やサービスをLooopに統一した場合のトータルメリットは大きく、効率よくエネルギーを運用できます。
たとえば、蓄電池(Looopでんち)と太陽光パネルと電気料金プランをLooopで統一すると、電気代が1kWhあたり最大5円割引になります。
発電システムの導入実績が豊富で、シミュレーションの精度が高いというメリットもあります。
デメリット
Looopの太陽光パネルのデメリットは、価格が高いことです。低コストのスタンダードモデルであっても、海外メーカーのパネルより価格は高めです。
ただ、発電所キットの場合、パワーコンディショナその他の必要部材がセットになっています。そのことを考えると、人によってはかえってお得になるケースもあるのではないでしょうか。
Looopの太陽光パネルの価格帯・相場
Looopの家庭用太陽光パネルには、産業用で培った商品開発力と部材調達力が活かされています。
住宅用太陽光発電システム「Looop Home」では、高耐荷重性・耐衝撃性に優れた高品質のハイエンドモデルパネル「NEXTOUGH」を搭載。価格面についても1kWあたり19.8万円と国内メーカー最安値クラスを実現しています。
また、業界初の「発電量連動型リース」のサービスを利用すれば、初期費用0円で発電を始めることも可能です。「発電量連動型リース」の場合、毎月のリース料金がかかるものの、契約期間終了後に機器類は無償で譲渡されます。
しかも、リース料金は発電量に応じた金額となりますので、発電量の少ない時期でも支払いに無理がありません。
Looopの太陽光パネルは国内最長クラスの30年出力保証
Looopは出力保証が手厚く、その意味でも安心して使えるメーカーです。最初の12年間は公称出力の90%、その後25年目までは80%以上の出力を保証しています。
さらに、ハイエンドモデルの「NEXTOUGH」の場合、業界トップ水準の30年間のリニア出力保証があります。リニア出力保証とは1年ごとに出力を保証する仕組みです。もし設定された出力水準を下回った場合には、パネルを修理または交換してもらえます。
また、パネルそのものにも10年間の無償保証がついていますので、火災・落雷・台風などの自然災害や盗難の被害にあった際も安心です。パネル以外の架台、パワコン、ソーラー分電盤にも1年の保証期間があります。
なお、Looopでは定期点検が推奨されていますが、点検については施工会社に依頼することも可能です。見積もり時にアフターサービスや点検オプションの有無を確認するとよいでしょう。
Looopの太陽光パネルの口コミ・評判
オールインワンパッケージであること、充実の出力保証といった特徴から、実際に導入したユーザーの口コミ・評判もなかなか良好です。
「設置が楽だった」「ハイエンドモデルは、30年という出力保証の長さが安心」という声が上がっています。
また、実際の売電状況についても、シミュレーションを上回っていると感じる人が多いようです。さらに、Looopが電気小売りもしている点をメリットに挙げる人もいました。
Looopの太陽光発電と蓄電池、電気料金プランを併用することで、電気代の面ではかなりの恩恵を受けられるようです。
Looopの製品で統一するとお得に!パネルと一緒に電気と蓄電も検討を
高品質で保証が手厚いLooopは、これから太陽光発電を始める人には特におすすめのメーカーです。オールインワンパッケージということもあり、太陽光発電に必要な設備が一気に揃います。
もっとも、太陽光発電は家や土地に合わせて作るオーダーメイドです。正確な施工価格を知るためには、施工会社業者に現地を見せて見積もりを取る必要があるといえます。
タイナビが紹介する施工会社は最初から他社と比較される一括見積もりを前提にしています。出し惜しみせずに最初から最高の見積もりを出してくれますので、スピーディな見積もりが可能です。見積もりを自分のペースで進め、手間をとにかく省きたいときにお試しください。
その他の太陽光発電主要メーカーを見てみる
国内主要メーカー
- シャープ(SHARP)
- 京セラ(KYOCERA)
- パナソニック(PANASONIC)
- 東芝(TOSHIBA)
- 三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC)
- ソーラーフロンティア(SOLAR FRONTIER)
- フジプレアム(FUJI PREAM)
- ホンダソルテック(HONDA SOLTEC)
- ソラキューブ(SOLA CUBE)
- ループ(Looop)
- 長州産業(CIC)
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