京セラの太陽光パネル

自宅用に太陽光発電を検討するとき、気になるのは費用や発電量。より多く発電できて、より少ない費用で設置するには、太陽光パネル選びが重要です。

この記事では大手メーカー「京セラ」の太陽光パネルの特徴や、価格について解説していきます。

京セラの概要

「京セラ株式会社」は、売上高が1兆5,700億円にものぼる、世界有数の電気機器メーカーです。グローバル企業でありながら国産品にこだわっていることが大きな特徴のひとつといえるでしょう。

国産ならではの高品質を維持しながらも、低コスト体質と大量生産によって製品を安価に提供できることが強みです。

太陽光発電や省エネ関連事業も盛んで、2017年には地球温暖化防止活動環境大臣表彰を8年連続で受賞するという快挙を達成。住宅用太陽光発電に単結晶パネルの開発・販売をしており、住宅用太陽光発電システムの「ECONOROOTS®」「RoofleX」を提供しています。

長寿・耐久力に評価! 京セラの太陽光発電に関する実績

多くの国内メーカーは、セルの製造を海外企業に委託するなどのコスト削減を行っていますが、京セラは発電セルの原料(インゴット)製造からモジュール組み立てまでを国内工場で一貫生産するのが特徴。

世界の太陽光パネルでも突出した「耐久性」「長期稼働」の実績を積み上げています。

長期稼働記録1992年設置の太陽光発電が26年間稼働中(北海道 2018年4月時点)
世界有数の第三者認証機関テュフラインランドジャパンの「長期連続試験」に世界で初めて認証された(2011年)
海外の評価ドイツ商品試験財団(Stiftung Warentest)の太陽電池モジュール15製品比較テストにて最高評価のGUT1.9を獲得(2006年)
ドイツ国際研究機関の「耐PID試験」にて京セラ製品は出力低下が起きなかったモジュールに挙げられる(2012年)

太陽光パネルは、熱や湿度で劣化するPID現象が起こります。太陽光発電の出力低下の一因でもあるPID現象への耐性を、京セラの太陽光パネルが認められました。

夏の高気温・高湿度と冬の凍結・結露が繰り返される日本で、太陽光発電を長期間稼働させるには、太陽光パネルの耐久性が重要です。

太陽光発電の長期間稼働実績が少ない中、26年間稼働している太陽光発電を京セラが作ったという事実は、メーカー選びの参考になりそうです。

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京セラ太陽光パネルは複雑屋根もすき間なく発電

京セラの住宅用太陽光発電は「ECONOROOTS®(エコノルーツ)」「RoofleX(ルーフレックス)」シリーズが代表機種です。

さらに、京セラの太陽光パネルは多彩なデザインを展開しており、他のメーカーではあまり見られない特徴を持ちます。長方形以外のパネルを組み合わせることで、複合寄棟屋根の複雑なスペースを余さずに、太陽光発電システムに変えられるのです。

京セラの太陽光パネルシリーズでも、オーソドックスなのはエコノルーツ、変換効率が高いのはルーフレックスです。ルーフレックスは2016年に発売された新しい機種で、新技術「ForZ®(フォーズ)」を使用した高品質・高価格のシリーズです。

購入・設置にかかる費用と発電量のバランスをシミュレーションしながら、あなたの家に最も適した太陽光発電を選択してください。

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発電量に定評あり! 京セラ太陽光パネルの特徴

口コミ・評判

京セラは長期稼働に耐える耐久性と、発電効率が目を引きます。その秘訣は、太陽光パネルに採用された数々の技術です。

特に、優れた技術が用いられているのは、ルーフレックスです。京セラの新技術「ForZ(フォーズ)」を採用した太陽光セルは、発電時の電荷のロスを防ぐ表面改質層を作ることにより、従来に比べて発電効率がアップしています。

これに加えて特殊封止材により、従来は発電に利用できなかった短い波長の太陽光からも電気を生み出せるようになりました。セルとセルをつなぐ電極(タブ)の幅を拡大することにより、発電ロスを低減するなどの改良も加えられています。

ルーフレックス以外でも、京セラのほとんどの製品に低反射ガラスが採用されており、発電ロスにつながる無駄な反射を防いでいます。

また、寄棟屋根を活用できる特徴をもつのがエコノルーツです。ルーフレックスよりもリーズナブルな価格で7種類のパネルの形状を展開し、屋根の端まで太陽光パネルを乗せることができます。

一般的な太陽光パネルは長方形の大型パネルで、寄棟造の屋根に乗せると大きな余白が生まれます。完成品のパネルはサイズ変更や加工ができませんので、乗せられるパネル枚数と発電量に制限がありました。

エコノルーツの小型パネルで余白を埋めれば、限られた屋根面積を最大限に活用した太陽光発電が可能になるのです。

エコノルーツシリーズのメリット

エコノルーツは単結晶パネルで発電量が大きく、一般家庭の屋根など限られたスペースで効力を発揮します。現在の単結晶型パネルは、多結晶型と比較しても価格差が小さいため、トータルの売電収入はプラスになることが期待できます。

さらに、太陽光パネルのバリエーションが豊富なため、屋根のニーズに合ったモデルを選べるというメリットがあります。

エコノルーツシリーズのデメリット

エコノルーツのパネル形状は、バリエーションの豊富さゆえに「どれを選んだらよいのかわからない」という声も聞こえてきます。一般の利用者が適切なモデルを選択するのは難しいというデメリットといえるでしょう。

太陽光パネルを選ぶときに重要なのは、自家消費や売電に必要な発電量を稼げること、そして初期費用と乗せられるパネル枚数などのバランスです。

あなたの家に最適なパネル枚数やモデルを選ぶには、実際の立地で発電量をシミュレーションしながら、施工店からの見積りを取ることが必要です。

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京セラ太陽光パネルの価格帯や相場は?

価格・相場

エコノルーツシリーズ全体の相場は、設置容量3.08kWで約106.4万円、6.16kWで約188.7万円と言われています。しかし、機種の選定によって差がでます。

エコノルーツ タイプRの「KJ200P-3CRCE」は、相場の目安が「約371,520円/kW」です。もともとの希望小売価格は200Wで92,000円(税抜)です。

どのモデルの場合でも、希望小売価格と販売価格の差が小さいことが京セラ製品の特徴です。そのため、大幅な値引きは難しいといわれています。

太陽光発電の価格に差が出るのは、施工店の仕入れ力や工賃による影響が大きいです。太陽光発電を賢く設置するには、複数の施工店から見積りをとり、比較しながら契約先を検討することが必要なのです。

自然災害保証もある京セラの太陽光パネル!

太陽光パネルを検討する場合、設置した後の保証も確認しておくことが大切です。発電量の出力保証や機材の初期不良へのメーカー保証は無料でついてきます。京セラの場合、無償保証に追加料金を払うことで保証期間を伸ばせる「トリプル保証」が特徴。

それぞれの保証内容と保証期間を見ていきましょう。

標準(無償)

出力保証機器保証災害補償
10年20年10年

トリプル保証(有償)

出力保証機器保証災害補償
15年20年15年

【トリプル保証限定特典】
修理回数の制限がない

出力保証とは、太陽光電池モジュール(太陽光パネル)の出力性能を一定期間保証するものです。適切な使用下で10年以内に出力が81%以下、あるいは20年以内に72%以下まで低下した場合に、無料修理や良品・同等品との交換が行われます。

機器保証は、適切な使用環境下で保証対象機器に不具合が起こったとき、無償修理や良品・同等品との交換が行われます。

保証対象機器

  • 太陽電池モジュール+架台
  • パワーコンディショナー
  • 接続ユニット
  • 昇圧ユニット

さらに、自然災害保証が無償でも使えます。太陽光発電を構成する機器が、引渡日から一定期間中に火災・落雷・台風・洪水・飛来落下物などによって損害を受けたときに、無償修理や良品・同等品との交換が行われます。

太陽光発電は住宅用の火災保険も使えますが、パネルメーカーの保証がついてくるのは大きなメリットです。しかし、メーカー保証を受けるには適切な施工が条件になりますので、メーカーごとの施工研修を受けた優良店に施工を依頼しなければなりません。

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京セラ太陽光パネルの口コミや評判は?

太陽光パネルは実際に設置してみないとわからないことも多くあります。購入を検討しているのであれば、実際の利用者の口コミや評判をチェックすることも大切です。

  • 保証重視で選びました。京セラは自然災害保証があったので安心できます。
  • 自宅の特殊形状の屋根にも設置できました。きれいになじんでいて満足です。
  • 10年保証は良いのですが、定期点検が有料であることが残念でした。

多くの販売実績があり、検討しやすいことを評価する声が目立ちました。バリエーションが多く、さまざまな屋根の形状に対応できることも大きなメリットのようです。

自然災害保証も含め、保証全般についても高い評価の声が聞かれます。ただし、有料の定期点検は思わぬ盲点のようでした。

京セラ太陽光パネルは選択肢が豊富! 最適な機種を選ぶ方法

京セラは比較的手頃な価格で、さまざまな種類の太陽光パネルを販売しています。しかし、既築向けだけで5つものシリーズが展開されており、希望する発電量を満たすためのシステム価格や、工賃を考えるのは大変な労力が必要です。

他メーカーとの比較もしながら、コストパフォーマンスが最も良い太陽光発電を選びたいですよね。ここで役立つのが一括見積りサービスです。

太陽光パネルを設置する場合は、屋根の形状などに合わせる必要があるため、事実上のオーダーメイドとなります。実際に施工店に見てもらい、あなたの家に最適な設計と見積もりを作成してもらいましょう。

気になるパネルメーカーにこだわったり、発電量や設置費用、売電するなら収入なども相談しながら話を進められます。納得のいく見積もりが出ない方に、無理に契約を迫ることはありません。

タイナビの一括見積りでは、施工店は常に最高の見積り金額をお出しするため、スピーディに設置したい人にもうってつけです。太陽光発電を検討しているときは、まずは一括見積りを取ってみることをおすすめします。

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