カネカの太陽光発電パネル口コミと評判

住宅の屋根にソーラーパネルを設置する際には、性能だけでなく外観も気になるものです。どんなにこだわって自宅を新築しても、屋根に載せるソーラーパネルがそれにそぐわないものであれば、こだわりも意味のないものになってしまうでしょう。

デザインにこだわったソーラーパネルを提供しているメーカーに「カネカ」があります。この記事では、カネカソーラーパネルの特徴や気になる評価などについて詳しく紹介します。

カネカソーラーテック株式会社の概要

カネカのソーラーパネルは、コエンザイムQ10サプリメントなどで有名な化学メーカー「カネカ」のグループ会社であるカネカソーラーテック株式会社が提供しています。

カネカは、この他にも化成品、機能性樹脂、発泡樹脂製品、食品、ライフサイエンス、エレクトロニクス、合成繊維も手掛けている日本の大手メーカーです。

カネカソーラーテックは、太陽電池のメーカーとしては、スリムでスタイリッシュながらも、高い防水性能や耐風性能を持つソーラーパネルを提供しています。

2011年6月24日に環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001を取得して以来、環境に配慮した事業活動を推進しています。

太陽光発電システムの開発や製造だけでなく、環境や安全への取り組みも積極的に行っており、リサイクルへの取り組みを明らかにしている珍しいメーカーです。

カネカソーラーパネルの代表機種は瓦一体型でスマートな「VISOLA」

カネカソーラーパネルの代表機種ともいえるのが、瓦一体型の「VISOLA」です。VISOLAは瓦の仕様をもとに設計されており、瓦と同じ段葺構造になっています。そのため、瓦と一緒に屋根に葺くと屋根になじんで目立つことはありません。

また、雪止め機能をソーラーパネルに一体化しているのも特徴的です。

一般的なソーラーパネルは晴れて発電し始めると、パネル上の雪が溶けて落ちやすくなります。雪が隣家に落ちたり、車を傷つけたりすると、大きなトラブルにもなりかねません。

VISOLAを設置したエリアは垂直積雪量100cmまで対応できますので、雪の多い地域でも安心して設置することができます。

雪止め機能をソーラーパネル

開発段階から風洞実験装置によって防水性能や耐風性能の確認が行われており、高い防水性能と耐風性能を持ったソーラーパネルです。

ソーラーパネルを屋根に載せる際に気になるのが、その重量です。建物に負担がかからないか、屋根へのダメージはないかなどと心配する方も多いでしょう。

VISOLAの重量は平板陶器瓦の約半分と軽量化が図られており、屋根への負担が少ないソーラーパネルになっています。

「品質と美観」が特徴!カネカソーラーパネルのポイント

美しさだけでなく、高い品質もカネカの特徴です。カネカでは、風洞実験装置で人工的に風と雨の状況を作り出して、防水性能や耐風性能の確認を行っています。このようなv厳しい性能試験をクリアしたソーラーパネルだけを提供しているのです。

ソーラーパネルの品質には、製品そのものの性能だけでなく、施工技術の高さも影響します。そのため、カネカではソーラーパネルを提供するだけでなく、独自の施工技術者研修を行うことで、施工技術向上のための取り組みも行っているのです。

他メーカーでも研修は行っていますが、カネカでは、施工検査講習、施工検査実習、工法チェックテスト、ID発行まで行っており、他メーカーの研修よりも深い内容となっています。

なお、屋根材とソーラーパネルが一体になっているので、既存の家につけるには屋根の一部を剥がさなければなりません。新築時か、屋根の葺き替えを含むリフォーム時に設置するのが最適です。

限られた面積で発電量を求める「GRANSOLA(グランソーラ)」

「GRANSOLA」は、発電効率の高さを特徴とするソーラーパネルです。カネカ独自の技術で作られたヘテロタイプのセルは、セル変換効率が21%を超えています。つまり、限られた面積で多くの電気を発電できるということですね。

そして、屋根の上に載せるタイプの機種なので、大掛かりな工事を必要としません。多くの家にカンタンに設置できます。

カネカソーラーパネルのメリット・デメリット

美しさと高い品質がカネカソーラーパネルの特徴ですが、ソーラーパネルを選択する際にはメリットとデメリットをきちんと把握することが重要です。ここでは、カネカソーラーパネルのメリット・デメリットを紹介します。

カネカソーラーパネルのメリットとは?

カネカソーラーパネルのメリット

カネカソーラーパネルのメリットとしては、環境に優しい点が挙げられるでしょう。1980年代からアモルファスシリコン太陽電池の独自研究を始め、2001年にはアモルファスと多結晶シリコンを組み合わせ、環境に優しい薄膜シリコンソーラーパネルを製品化しました。

すべての業務において地球温暖化ガスの排出削減や省資源及び省エネルギーを推進しており、廃棄の削減や再資源化、有価物化の推進にも取り組んでいます。

また、工場見学の受け入れや環境問題に関する講演なども高く評価され、優れた環境保全や創造活動を行っている事業者に贈られる「兵庫県環境にやさしい事業者賞」を受賞しています。

屋根になじむデザインなど、美しさを追求しているのもカネカソーラーパネルの大きなメリットです。カネカソーラーテックは、株式会社カネカの100%出資会社ですので、安全面や保証・品質などあらゆる面で安心できるソーラーパネルのメーカーであるといえるでしょう。

カネカソーラーパネルのデメリットとは?

カネカソーラーパネルのデメリットとしては、他のメーカーと比較して発電効率が低い点が挙げられるでしょう。発電効率が20%を超えるメーカーもあるなか、カネカソーラーパネルの発電効率は10%弱となっています。

ソーラーパネルの面積や日射条件が同じであっても、他のメーカーの半分程度の電力しか得ることができません。屋根との一体感や美しさよりも発電効率を優先させたい人にとっては、難しい選択になるでしょう。

また、VISOLAは屋根材と太陽電池が一体になった製品で、新築か屋根の葺き替えを含む大規模なリフォーム時を除くと費用がかかりすぎてしまう恐れがあります。既築の家でリーズナブルにつけるには、据置型太陽電池の「GRANSOLA(グランソーラ)」が適しています。

あなたの屋根の素材や形状、日当たりなど、あらゆる環境にフィットするソーラーパネルを選ぶにはプロの目で見てもらうのがイチバンです。無料の見積りで最適なパネルメーカーと費用感をチェックしましょう。

カネカソーラーパネルの価格帯と相場

カネカのソーラーパネル価格の相場

カネカソーラーパネルの工事費込みの初期費用の目安は、3kWの場合で約130~180万円、5~6kWの場合で約160~200万円、10kW以上の場合で300万円からとなります。

ただし、主力製品であるVISOLAなどはオーダーメイド性が高いため、一般的な価格相場の考えには当てはまりません。正確な価格を知るためには、現地訪問による見積もりは必須です。

同じカネカのソーラーパネルであっても、工事費用で差がつくことがあります。質の良い施工と良心的な事業者を見つけるには、5社程度の見積もりを比べることをおすすめします。

安心できるカネカソーラーパネルの保証内容

カネカソーラーパネルの保証内容は、製品保証と出力保証に分かれています。製品保証の期間は通電した日から10年で、ソーラーパネルを除くシステム構成機器の機能が保証されています。万一故障した場合には、修理または同等製品との交換が行われます。

ただし、発電電力量の表示や売電量などを表示するカラー表示ユニットの保証期間は1年です。

出力保証の期間も通電した日から10年で、規格に定められた公称最大出力の81%を下回る出力不足が生じた場合には、ソーラーパネルの修理または交換が行われます。

カネカソーラーパネルの気になる口コミや評価は?

カネカのソーラーパネル口コミと評判

どのメーカーのソーラーパネルにするかを決める際には、すでに設置した人の口コミや評価も大きな判断材料となるでしょう。カネカソーラーパネルの気になる口コミや評価をみてみましょう。

「曇りの日の発電量も意外と期待ができる」

「北向きの屋根にパネルを設置している家にメーカーを聞いたらカネカ製だった」

「屋根瓦との自然な一体感が気に入っている」

「月3~4万かかっていた電気代とガス代が、売電で逆にプラス収支になった」

「屋根に穴をあけなくて良いため安心できる」

このような口コミが多く、美しさだけでなく、発電効率も意外と高く評価されています。

高い品質性と美観に優れた屋根が実現できるカネカソーラーパネル

カネカソーラーパネルの最大の特徴は、「屋根と街並みに調和する太陽電池」という独自の視点から美しい屋根、美しい景観を追求している点です。また、デザインだけでなく、品質の高さや環境に優しい点も大きな魅力でしょう。

ただし、オーダーメイド性の高いカネカソーラーパネルは、価格の相場がわかりにくい傾向があります。詳細な価格を知り、最適な価格で購入するために相見積もりを欠かさず行いましょう。

見積もりを取るには、10kw未満の住宅用太陽光発電の施工会社を探すなら「タイナビ」、10kw以上の産業用太陽光発電の施工会社を探すなら「タイナビNEXT」を利用してください。

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